愛知県美術館
2023年度第1期コレクション展 1
コレクション展入り口
もう終わってしまいましたが、愛知県美術館の2023年度の第一回コレクション展も、同時に開催されていました。
こちらの記事をアップしようと思ってクリックしたら、突然フリーズしてしまってデータが全て消えてしまいました。そんなことで1から再アップしています。
こちらの展覧会は愛知県美術館の収蔵品をテーマ別にまとめてコレクション展として公開しているものです。どちらかと言えば、本店よりもこちらの展示の方が見応えのある作品が多数並んでいました。展示は5つのスペースに分かれていていました。
展示室5 こだまする芸術
本展では、あるものと他のものあいだにみられる響き合い(エコー)をひろく「こだま」と捉えて、ベルギー出身の画家ポール・デルヴォーの《こだま(街路の神秘)》を出発点に、作品同士のあいだやひとつの作品の中にみられる多様なこだまを紹介します。
※パブロ・ピカソ《青い肩かけの女》は、こちらの展示室で展示しています。
展示室6 飯山由貴 あなたの本当の家を探しに行く
個人的でささやかな記憶や出来事を発端に、社会から見過ごされがちな生について表現する飯山由貴(1988-)。精神疾患と社会との関係をテーマに、彼女が妹と共に作った代表作品を、まとめてご紹介します。制作プロセス含め、彼女の作品は、疾患や障がいと共に私たちが生きる方法を考え実践するものとも言えるでしょう。
前室2・展示室7 藤井さんちの手作りで趣味良い暮らし 藤井達吉と家庭手芸
工芸家、藤井達吉(1881-1964)は、特定の技術やジャンルに閉じこもらず、多様な技や素材に意識を向けて、個々人の自由な感性を重んじてこそ、美的な物づくりが出来ると考えていました。そして、こうした藤井の思いは物づくりを、職人から一般家庭の主婦へと開くことに繋がりました。本展示室では、藤井達吉と彼の家族による表現を、家庭手芸という視点を交えながらご紹介します。
展示室8 木村定三コレクション 仏教美術──絵画を主として
仏画や経典に、千体の観音図が貼付けられた厨子(県指定文化財)や密教法具などを合わせてご紹介。人の髪で刺繍された珍しい曼荼羅が、もと一対だったと推定される神奈川県立歴史博物館の曼荼羅と初めて再会します。
前室1・展示室4 イン・モーション
2022年度に新たに収蔵した志村信裕による映像インスタレーション《ribbon》を展示しています。あわせて、美術館のコレクションから「動き」の感覚を生じさせる作品が並んでいました。
ロダン 歩く人
ロザンの作品は、考える人だけでは無いんですなぁ。
篠原猛史 場と量の交換性 No. 4-115
篠原猛史 真っ直ぐな曲線
中村宏 内乱期
宇佐美圭司 ビッグ・バン
宇佐美圭司 二重らせんをほどく
志村信裕 ribbon
どこかで見たことがあるなぁと思っていたら、この作品は2010年の「あいちトリエンナーレ」の長者町会場に展示されていたものです。
細井篤 ボーダーズ・ゲーム
ポール・デルヴォー こだま(あるいは「街路の神秘」)
横尾忠則 月光の街 II
横尾忠則の完全なるオマージュ作品ですなぁ。
パブロ・ピカソ 青い肩かけの女
愛知県美術館の目玉作品の一つです。ピカソの青の時代の作品で、キャンパスを使い回していたことで、この作品の下にも秀作の人物が描きこまれていることがX線調査で判明しています。
エドワード・ジョン・ポインター 世界の若かりし頃
高松次郎 釘の影 No. 648
素材は色鉛筆、壁紙、木パネル、釘 以上です。ライトの加減で視覚に訴えるものが変化するという作品です。
アラン・デュケ バスのチケット
アラン・デュケ ジョルジュ・サンドからの手紙
大田黒衣美 sun bath
同じタイトルの作品で、上は写真、下は陶版作品です。いずれもガムのしなやかさを追求した作品になっています。
林武 婦人像
パウル・クレー 女の館
アメデオ・モディリアーニ カリアティード
一目でモディリアーニの作品とわかるのですが、他の作品と混じってひっそりと展示されています。でも、やはり目がいきます。
上田薫 なま玉子 G
アンディ・ウォーホル レディース・アンド・ジェントルメン
これも一目でウォーホルの作品だとわかります。描いているのはウィルヘルミナ・ロスです。
フランツ・ゲルチュ ナターシャ IV
杉浦邦恵 子猫の書類
坂本夏子 Painters
ジョーゼフ・アルバース 正方形頌
アド・ラインハート No. 114
袴田京太朗 ハルガ Inner Hulga
岡﨑乾二郎 すごい長いタイトルの作品3部作です。
左から、
あなたがたの考え(善悪)は紙に書かれる。この紙きれを火にくべ よう。紙が燃えたらその考えこそ過ちとなる。紙は炉に投げ込ま れ、しばらく火の中にあったが、やがて焼けも焦げもせずふわり、 ふわりと飛びだしていく。楽園に神が生ぜしめた(花も葉もめだた ぬ)善悪を知る一本の木。その木から(禁じられた果実と同じく) 紙きれも作られたのである。
天使は翼があるから鳥という。顔かたちは玉のように清らか、声のさま も女のよう。心を寄せても返事は文ばかり、耳に入るは羽音だけ。
野には(この世界では見えぬ)育ちも摘まれもしない無数の種子が 眠る。言葉は種子である。あなたの見る水は、いつのまにか漲り涸 れる河のように水蒸気が作るのではない。地の底から、泉のように 想起されるのである。
野田裕示 WORK-984
ジョアン・ミロ 絵画
エドヴァルド・ムンク 太った娼婦
エドヴァルド・ムンク 老いた漁師
ライアン・ガンダー It stole your thunder - (Alchemy Box #25) / It stole my thunder
李禹煥 Relatum - with Four Stones and Four Irons
デヴィッド・シャピロ マドラ 6
榎倉康二 干渉 (Story-No. 49)
普通にカメラで撮ったのですが、何かに干渉されてピンボケになってしまいました。
さて、続きは明日です。