エチカ 山田雅哉
春日井市の新進作家支援事業として「エチカ 山田雅哉」点が開催されていましたので、出かけてみました。この「文化フォーラム・春日井」開催されて展覧会としては、以前「本山ゆかり美術展」、「杉山新一原画展ー懐かしき未来ー」展などを取り上げています。
この山田昌哉氏は、愛知県立芸術大学の日本が領域で博士学位を取得し、「新案墨流し技法」や「新案たらし込み技法」を発表して注目されました。そして、「音楽の視覚化にみる日本が表現の可能性」を追求しているということで興味がありました。ただ、自身のHPでは作品を掲載してアピールしているのに対して、この展覧会はほんの一部の作品を除いて、ほぼ撮影禁止ということで個人的には取り上げる気が失せていたのです。そんなことで最終日にアップすることにしました。
入り口にはこんな大きな照れ幕も掲出してありました。
この屏風は撮影OKということでした。
岩絵具と使用画材
本展では、“音楽を視覚化”した「piece of music」シリーズなどの初期の具象絵画をはじめ、地元放送局の「ニュースOne」の番組セット、「Angel」シリーズの最新作を含む、約 85 点を展示していました。下が入り口トップに展示されていたそのセットです。中央にモニターがセットされます。この作品は今年の春まで使われていましたからテレビを通してたくさんの人が目にしていたと思います。
あとは、会場で配布された作品リストを見て回るわけですが、ここの作品には何のタイトルも表示してありませんからほとんど理解できない陳列になっていました。さて、「すべての体験、経験が“今の自分”につながっている」と考える作者。展覧会名「エチカ」は、哲学者・スピノザの著書のタイトルで「倫理学」を意味するといいます。上の画材の右下にはそのスピノザのエチカの文庫本が添えられていました。