The Beatles On Baroque
曲目
A1 | Let It Be | 4:24 | |
A2 | And I Love Her | 1:48 | |
A3 | Eleanor Rigby | 3:21 | |
A4 | Ticket To Ride | 2:43 | |
A5 | Lady Madonna | 3:47 | |
A6 | Yesterday | 4:25 | |
B1 | Help | 2:14 | |
B2 | Yellow Submarine | 2:56 | |
B3 | Michelle | 2:24 | |
B4 | Back In The U.S.S.R. | 2:34 | |
B5 | Hey Jude | 4:39 | |
B6 | The Long And Winding Road | 5:21 |
編曲/池辺晋一郎
指揮/尾高忠明
チェンバロ/前橋由子
演奏/東京ゾリステン
録音/1978
キング セブンシーズ GP(K)-539
これはレコード時代に発売されたキングレコードの企画盤です。売れた様で都合第3集まで発売されています。まあ、その中でもエポックメーキングとなったのはやはり第1集でしょう。
第2集のジャケット
第3集のジャケット
当時はFMfan誌の表紙も飾りました。かなり力が入っていた様で、初発売時はクラシックの新譜として発売されています。ポップス扱いでは無かったんですな。何しろ編曲は池辺晋一郎、指揮は尾高忠明とう錚々たる布陣で発売されています。池辺氏は,映画「影武者」や「楢山節考」、「女衒」の音楽監督で、さらにはNHKの大河ドラマ、黄金の日日 (1978年)峠の群像 (1982年)独眼竜政宗 (1987年)八代将軍吉宗 (1995年)元禄繚乱 (1999年)などを担当した日本を代表する作曲家ですからなぁ。
この池辺氏の編曲が凝っていて、1曲目の「レット・イット・ビー」なんかはパッヒェルベルのカノン風の前奏で始まります。
いずれも凝っていますが、第4曲の「涙の乗車券」ヴィヴァルディの四季から夏の第一楽章のメロディを流用しています。さらには「イエスタディ」ではアルビノーニのアダージョ風のアレンジになっています。
よく知ったところではB面の「イエロー・サブマリン」はバッハのブランデンブルク協奏曲第4番のアレンジで演奏されています。これなんかはよく聴かないとイエロー・サブマリンとはわからない様な編曲になっています。
こう言った編曲ものはその後CD時代になってNAXOSから「Beatles go Baroque」というシリーズに引き継がれています。こちらはこのブログでも取り上げています。
ですから、この東京ゾリステンのビートルズものはその元祖とでもいうべきものです。
下はCDでのリリースものです。