トランペット協奏曲集
Festliche Trompetenklänge
曲目/
カーペンター/テ・デウム H 146 - 前奏曲 1:41
Tp:アドルフ・シェルバウム
指揮/ポール・ケンツ
演奏/ポール・ケンツ室内管弦楽団 1969
ドラランド/王宮のためのサンフォニー 15:20
Tp:アドルフ・シェルバウム
指揮/ポール・ケンツ
演奏/ポール・ケンツ室内管弦楽団 1969
ヘンデル/トランペット協奏曲第10番 HWV 287
1. Grave 2:58
2. Allegro 1:43
3. Sarabande 1:52
4. Allegro 1:57
Tp/モーリス・アンドレ
チェンバロ/ヘドウィック・ビルグラム
指揮/カール・リヒター
演奏/ミュンヘン・バッハ管弦楽団 1966/04
ミヒャエル・ハイドン/トランペット協奏曲ニ長調
1. Adagio 7:20
2. Allegro 3:19
Tp/モーリス・アンドレ
指揮/ハンス・シュタットルマイア
演奏ミュンヘン室内管弦楽団 1968
ハイドン/トランペット協奏曲変ホ長調, H 7E
1. Allegro 6:26
2. Andante 4:01
3. Finale: Allegro 4:33
Tp/モーリス・アンドレ
指揮/ハンス・シュタットルマイア
演奏ミュンヘン室内管弦楽団 1968
レオポルト・モーツァルト/トランペット協奏曲ニ長調
1. Andante 8:39
2. Allegro Moderato 4:14
Tp:アドルフ・シェルバウム
指揮/カール・リステンパルト
ザール室内管弦楽団 1963
トレッリ/トランペット協奏曲第2番ニ長調
1. Andante 8:39
1. Allegro, Adagio, Allegro 3:02
2. Grave Diviso In Due Chori D'Istromenti 2:20
3. Allegro 1:54
Tp:アドルフ・シェルバウム
チェンバロ/リ・シュタッデルマン
指揮/Li Stadelmann
演奏/ハンブルク・バロック・アンサンブル 1965
P:ライナー・ブロック
E:ハラルド・ボーディス
DGG 427 020-2
これはCD初期にDGGから発売された「FAVOURIT」シリーズの一枚です。多分日本では発売されていないのではないでしょうか。このシリーズは30枚ほどが確認できていますが、いわゆる名曲ものを集めたクラシック入門用のシリーズみたいなものでした。ただ、その中でもこの一枚は結構凝った内容で、元々はLPで発売されていたものにCDの収容力を加味して追加されたものになっています。ただ、曲目一覧と実際に収録されている曲順が違うというところがこのCDの欠点です。曲目一覧では曲目にトレッリのトランペット協奏曲第2番が3番目に記載されていますが、実際には最後に収録されています。上にあげた一覧はCDDBで引っ張ったもので、こちらが実際の収録順です。
冒頭のカーペンターの「Te Deum, H 146 - Prélude」はNHKFMの「ベストオブクラシック」の海外からの演奏会の時のサブテーマで流れる音楽です。耳にしたことが多いでしょう。ここてはファンファーレということでちょっと早めに元気よく演奏されています。アドルフ・シェルバウムはピッコロトランペットの名手であった様で、モーリス・アンドレが登場するまでバロックの高音はこの人だったようです。クレンペラーがフィルハーモニア管とブランデンブルク協奏曲を録音しようとしていた時、トランペット奏者がギヴアップしたため、急遽シェルバウムを呼んで録音したそうです。まあ、この演奏を聴けば納得です。
次のミシェル=リシャール・ドラランド Michel-Richard Delalande [またはド・ラランド de Lalande](1657年パリ - 1726年6月18日ヴェルサイユ)はフランス・バロック音楽の作曲家で、フランス宮廷オルガニスト。ジャン=バティスト・リュリやフランソワ・クープランと同時代に、太陽王の宮廷音楽家として活躍しています。ルイ14世の王女の音楽教師を務め、1714年から没年まで王室礼拝堂の楽長を務めたよあです。彼の代表曲は「王宮のためのサンフォニー」ですな。
このアルバムの中で、ヘンデルの協奏曲は原曲はオーボエ協奏曲第3番です。ここではカール・リヒターのアシストのもとモーリス・アンドレがのびのびとしたトランペットを吹いています。下はその第一楽章です。
このアルバムで一番古い録音はレオポルド・モーツァルトのトランペット協奏曲でしょう。1963年の録音です。こちらはアドルフ・シェルバウムがカール・リステンパルトと組んで録音しています。このCDは寄せ集めですが、こういう珍しい組み合わせの録音も収録されていて楽しめます。
このCDの中で一番知られているのは多分ハイドンのトランペット協奏曲でしょう。ここでは、を注いだモーリス・アンドレが華麗なトランペットの響きを奏でています。下はそのハイドントランペット協奏曲第一楽章と第3楽章です。
やはりこの録音は国内では扱いがない様です。下はアマゾン・ドイツにリンクしています。