2月の散財 その2
ポップス編
今回もポップスのレコードの方が収穫は多かったです。最下段左は1964年のミュージカル映画「ハロー・ドリー」のオリジナル・サントラ盤です。今回入手したのはイギリス盤です。オリジナルは「20世紀レコード」で公開時は日本ではビクターから発売されていました。豪華見開きジャケット仕様です。イギリス盤はEMIグループの「STARSIDE」というレーベルで発売されています。右上に£5の表示があります。しかし、先日取り上げたグラモフォンカタログには£2.21の売価になっています。中古での流通価格は結構高かったのですなぁ。
その右は国内盤のグレン・ミラー楽団のもので、1970年代の録音ということではオリジナル版ではありません。ましてや20曲も収録されています。レイ・マッキンレイがバンド・リーダーとして活躍していた頃のものでしょう。解説には何も書かれていませんが、グレン・ミラープロダクションのライランスものです。レイ・エヴァーレのボーカルも収録されています。日本ビクターからの発売品です。
中段右はCBSのプロモーション盤のようなものです。これもイギリス盤で2枚組でたかログ上は£2.99で販売されています。そことのアーティスト20人のアルバムから一曲づつ紹介されています。デッカのオーディションでビートルズが落ち、採用されたのがトレメローズでしたが、その1967年の楽曲「Run baby Run」が筆頭に収録されていますが、知っている人は少ないでしょうなぁ。他にはサイモンとガーファンクルの「Cloudy」やレイ・コニフの「ムーン・リバー」、デイヴ・ブルーベックの「エニシング・ゴーズ」アンディ・ウィリアムズの「ボーン・フリー」、パーシィ・フェイスの「男と女」、ボブ・ディランの「女の如く」バーバラ・ストライザンドの「 what now my love」などが収録されています。実はこの曲別名「そして、今は」というジルベール・ベコーのヒット曲なんですなぁ。とまあ、こんなことで1967年頃の発売のアルバムだと知れます。しばしノスタルジーに浸れます。
そんなことで、その横はバーバラ・ストライザンドの「グレーテスト・ヒットVol2」というアルバムです。これもイギリス盤で、1976-1978年頃のヒット曲が網羅されています。つまりは「スター誕生」やニール・ダイヤモンドとのデュエット曲の「You Don't Bring Me Flowers」などが収録されています。この曲1978年に全米1位のヒット曲になっています。邦題は「愛のたそがれ」として発売されましたが、あまり話題にはなりませんでした。今まで、小生はニール・ダイヤモンドバージョンは所有していました。
さて、中段左とその上はいずれもイージーリスニングのアルバムで、共にイギリス盤です。今回の掘り出し物の前オーナーは小生とからり趣味趣向が一致とていますなぁ。ブルーのジャケットは「CHEVRON」レーベルのレコードで、「The Hammilton Pop Orchestra」という団体の演奏で、レーベル、オーケストラ共々初見参ののです。内袋からデッカ系列と思われます。ということでレコード自体はしっかりとしています。ただし、演奏は二流で日本の歌のない歌謡曲レベルです。レーベル自体がカセットテープの販売をメインにしていたフシがあります。
もう一枚はジャケットに50Pのシールが貼ってあるようにバジェット販売されたもので、レーベルは「STEREO GOLDEN AWARD」となっていて、演奏団体は「CARLINI'S WORLD OF STRINGS」とあります。これもスタジオミュージシャンを適当に集めたオーケストラなんでしょうか。ジャケットは手抜きで両面同じデザインです。ストリングスを謳っていますが、実際はリズムセクションがメインでごまかしています。収録曲の中では「グアンタナメラ」はこんな感じです。
さて、上段中央の一枚は1月にも捕獲したカラベリのアルバムです。多分全開チェックミスをした一枚でしょうか。「かつて愛した女性へ」と題されたアルバムで、日本編集盤です。1984年発売のアルバムです。このアルバムタイトル曲はフリオ・イグレシアスとウィリー・ネルソンがデュエットした曲です。
最上段の右端はフランク・プゥルセルの1969年発売のアルバムです。これは国内版で、なんとジャケットは縦開きの奇抜なデザインとなっています。女性のバストいかが裏面になっていてほぼ真っ黒のデザインというものです。さて、プゥルセルは前年発売のコンチネンタルタンゴのアルバムでACCディスク大賞を時油商していますのでそれに気を良くしてシャンソンもののLPを製作したのでしょう。下はその中の「そして今は」です。
小生はこの1969年発売の演奏の方が好きなのですが、プゥルセルにはもう一つこの曲の録音が存在します。
多分一般に知られているのはこちらの録音でしをう。しかし、どうもこちらはプゥルセルらしくないような気がするんですがねぇ。多分1969年のアルバムは忘れ去られているのでしょう。