生誕120周年 杉原千畝展 命のビザに刻まれた想い | geezenstacの森

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生誕120周年 杉原千畝展 

命のビザに刻まれた想い

 

 

 名古屋の人でも「杉原千畝」のことを知っている人はそう多くはないでしょう。小生も2016年までは全く知りませんでした。ただ、名古屋市の「駅近ウォーキング」で瑞穂区に「杉原千畝 人道の道」なるものがあり、それがコースに組み込まれていたことで知ることになりました。

 

 

 そして、この時「杉浦千畝記念館」が岐阜県八百津市にあることを知り、そこにも出かけました。まあ、そんなことで今では人並みの知識を有すると自負しています。

 

 

 この杉浦千畝については唐沢寿明が主演した映画『杉原千畝(スギハラチウネ)』に結実しています。そういう盛り上がりはあったのですが、一過性で日本では過ぎてしまったようです。

 

 今回は生誕120周年ということもあり、期待して出かけたのですが、展覧会自体は写真撮影禁止ということで、ちょっと物足りないものとなってしまいました。これぐらいの内容なら八百津市の「人道の丘公園」にある「杉浦千畝記念館」の方がマシですなぁ。会場には再現された千畝の執務室がありましたがこれも撮影禁止。しかし、「杉浦千畝記念館」にも同じものがあり、こちらは写真撮影OKです。下がその写真です。

 

 

 展示は次のようなテーマでなされていました。

 

1.新たな時代のはじまりと共に

2.旅立ち、欧州へ

3.リトアニア日本領事館

4.運命の執務室

5.命のビザ

6.プラハ、ケーニヒスベルク、ブカレスト

7.命のバトンを繋ぐ

8.あなたを忘れない

 

 下は、JR高島屋に掲載されている写真です。

 

「リトアニアでの家族写真」(1939年)

「領事館前のユダヤ人たち」(1940年)

実際に千畝が発行したビザ

 

「ビザ・リスト」(1941年)(複製展示)

 

「ヤド・バシェム賞メダル」(1985年)

 

 千畝は外務省からは罷免されてしまうのですが、国際的には賞賛され、イスラエルからは日本人では初で唯一の「諸国民の中の正義の人」として「ヤド・バシェム賞」を受賞しています。

 

 この展覧会は1月9日で終わってしまいますが、名古屋へ観光に出かけるなら、是非とも瑞穂区にある「瑞陵高校」と、岐阜県の八百津市にある「杉浦千畝記念館」を訪れることをお勧めします。常設ですから何時でも、杉浦千畝の人となりに接することができます。