こんなんありました!

2008年 日本 109分

監督:前田哲

出演:妻夫木聡、大杉漣、田畑智子、池田成志、ピエール瀧、池田成志、原田美枝子


(イントロダクション)

1990年に大阪の小学校で実際に行われ賛否両論を巻き起こした授業を映画化。食育といのちの大切さをテーマに“子ブタを自分たちで飼育し自分たちで食べる”という実験的な実践授業に挑んだ新任教師の星先生と26人の生徒たちの1年間を見つめ、最終的にブタの処遇を巡ってクラスを二分しての白熱の議論を戦わせるさまをドキュメンタリー・タッチで綴る。主演は「ザ・マジックアワー」の妻夫木聡、監督は「パコダテ人」の前田哲。4月。6年2組の担任となった熱血新米教師の星先生は、食べることを目的にブタを学校で飼育する実践授業を開始する。生徒たちは子ブタを“Pちゃん”と名付け、一生懸命世話して可愛がるようになるのだったが…。


新米教師の態度があまり良い印象を持つことができなかった。

残酷なことを生徒に判断させるのはどうなのか?

この教育が成功したのかどうかは、その時の生徒たちに聞いてみないと分からないところだろうが、

私がその中にいたら、はっきりと自分の意見を言えたのだろうか?

正直に言えないのかもしれないけど、生徒たちが泣きながらぶつけ合う意見、

それはすべて間違いではないと思う。

このブタを飼う前は、普通に何の意識もなくブタ肉を食べていた生徒たちだと思う。

意識をせざるをえない状況の中、それぞれ複雑な心境になるが、

それだけでもその子に取って良かったのではないかと思う。

何度話し合っても13対13という結果になる。

その話し合いを観ていても、皆ブタのことが嫌いではなく、

むしろ大好きで仕方ないが、

自分たちで飼い始めたので自分たちで終わらせるのが責任だという意見と、

それとこれまで育てたブタをそう簡単に死なせてなるものか生かすべきだという意見で、

完全に2分してしまう。

途中で生徒たちがブタに名前をつけるが、その時の先生の態度はどうかと思えた。

名前をつけると皆に情が沸いてきて食べないとでも言い出すではのないのかとでも思ったのか、

そんなの想定できることではないかなあと思ったし、

最後の方で校長先生に言われるまでは、

この先生完全に生徒だけで結論を出させようとしていたのかと思うと、

イラッときた、子供たちが可哀想だとも思えた。

非常に判断に難しい内容。

映像だけで観るとあまり先生が生徒たちのことを真剣に考えていなかったようにしかとれなかった私。


こんなんありました!

2007年 日本 114分

監督・脚本:是枝裕和

出演:阿部寛、夏川結衣、YOU、高橋和也、田中祥平、樹木希林、原田芳雄


(イントロダクション)

「誰も知らない」「花よりもなほ」の是枝裕和監督が、ある一家の一日を描き出した家族ドラマ。なにげない会話の積み重ねを通して、家族ゆえのわだかまりやいたわりといったない交ぜの感情を抱える登場人物の揺れ動く心の機微を繊細に切り取っていく。夏の終わりの季節。高台に建つ横山家。開業医だった恭平はすでに引退して妻・とし子とこの家で2人暮らし。長男の15回目の命日に、久々に子どもたちがそれぞれの家族を連れて帰郷した。次男の良多は、もともと父とそりが合わなかった上、子連れのゆかりと再婚して日が浅かったこともあって渋々の帰郷。一方、いつも陽気な長女のちなみは、そんな良多と両親のあいだを明るく取り持つが…。


特別な家庭の話ではなく、どこにでもありそうな家族の話。

少し怖いなあと思ったのが、長男が命を救った子供が毎年命日になると訪ねてくるみたいだけど、

毎年その子供を命日に来てもらっているが、その本当の意味を母親が表情を変えずに淡々と言うシーン、

え~っとなってしまったが、それはそうなるのかもしれないなあ親心としては、

その子供も大きくなり大学を卒業するが、

マスコミの仕事に就きたいと言うが採用されずにアルバイト生活をしていて、

何か知らんけどすごく軽い口調で世間をなめているような口調で話す。

スーツを着て家を訪れて来ているが、シャツは汗でビショビショで中の地肌がスケスケ、

靴下は汚れていてだらしない身なりのおデブちゃん、

両親からすると何でこんな奴の身代わりで長男は死んだのだろうと思ってしまう。

その裏で母親は良多に本心を打ち明けるが、聞かされた良多もビックリする。

嫁と姑の関係も良く聞くが、それもう~んこういうことで亀裂が入っていくのかといったシーンもあった。

この問題はデリケートだなあと思った。

この姑は、表情は穏やかではあるけれど、良く聞くとキツいことを言っている。

しかし、良多にはそれを察知することができない、男ってこういうものなのかもしれない、

良多からすると、何でそんなことで拗ねているのだろうと思うが、

嫁からすると助け舟を出して欲しいんだろう。

樹木希林の母親役は、通して穏やかな表情だけど怖い嫌なにんげんだなあと思った。



こんなんありました!
こんなんありました!

2005年 日本 131分

監督:犬童一心

出演:オダギリジョー、柴咲コウ(RUI)、田中泯、西島秀俊、歌沢寅右衛門、青山吉良、柳澤愼一、井上博一、森山潤久、洋ちゃん


(イントロダクション)

ある雨の日、塗装会社で事務員として働く24歳の女性、吉田沙織のもとに一人の若い男性が訪ねてくる。岸本春彦と名乗るその男性は、沙織が幼いときに家を出ていった父、照雄の現在の恋人だという。有名なゲイバー“卑弥呼”の二代目を継ぎ成功した照雄は、その後店を畳んでゲイのための老人ホーム“メゾン・ド・ヒミコ”を建て、運営していた。春彦は、その父が癌で死期が近いことを沙織に伝え、ホームを手伝わないかと誘う。自分と母を捨てた父を許すことができない沙織だったが、破格の日給と遺産の話しに心動かされ、ついにはホームへとやって来る…。



実話なのかなと思ってしまった、

実際にあってもおかしくない話だと思う。

ゲイが悪いのか?ゲイは変態なのか?ゲイは人間でないのか?

ゲイに恋愛相談をすると良いアドバイスをくれると聞くが、

それはそうなのだろうと思える。

最初、メゾン・ド・ヒミコにやってきた時の表情や言動は、

すごい嫌悪感の表れだったけど、

そんな嫌悪感を感じながらもメゾン・ド・ヒミコに通い続ける。

徐々にメゾン・ド・ヒミコの住民たちに心を開いていく、

ある夜、その住民たちと夜の店に遊びに行く。

そこで、住民の一人山崎の嘗ての部下である、

銀行か何かの支店長らしき男と遭遇、

男は山崎を罵倒するが、その内容を聞くとお前良くもまあそんな最低なことを言って、

支店長になんかなっているなあと言ってしまうような内容だった。

それに激怒した沙織が、その支店長に詰め寄り謝罪を求め言い合う。

その一生懸命さをみると、もう一切何の偏見も持たずに一人の人間として、

住民たちと向き合っているなあと思えた。

またその時に執拗なまでに詰め寄る態度がまた意地らしくて可愛かった。

西島秀俊が塗装業の専務役で出演していたけど、

またも見事なまでに私の嫌いなタイプの男を演じていた。

どうも西島秀俊のイメージが悪いなあ。


こんなんありました!

2005年 日本 121分

監督:成島出

出演:岡田准一、堤真一、松尾敏伸、須藤元気、星井七瀬、愛華みれ、塩見三省


(イントロダクション)

鈴木一は愛する妻と自慢のひとり娘がいる平凡なサラリーマン。ところがある日、その大切な愛娘が男子高校生に殴られ入院してしまう。相手の石原という男はボクシングの高校チャンピオン。娘はすっかり心を閉ざしてしまい、復讐を誓う鈴木は包丁を隠し持って石原の高校へと向かった。校門前で“石原を出せ!”と叫ぶ鈴木だったが、校舎から出てきたスンシンに一発でのされてしまう。そもそも間違って別の学校に乗り込んでいた鈴木だが、彼の話を聞いたスンシンは協力を申し出る。かくして鈴木は会社を休み、スンシンとの猛特訓に打ち込むのだった。

韓国のリメイク版を先に観ていて出来が良かったこともあり、

日本版は岡田准一と堤真一の男前コンビで、

綺麗に出来上がっているんだろうなと思ったので、

観ないでおこうと思っていたけど観てしまった。

感想、やはり思っていた通り韓国版の方が良かった。

話も少し違っていたような気がする。

娘が暴行された父親が猛特訓をするが、

韓国版は父親を演じていたイ・ムンシクは、リアリティーを追求する為に、

最初ふっくらしていたのに、12kgくらい体重を落として撮影に望んでいた。

観ていても拍手したいぐらいの心境だった。

韓国版の方が、加害者の高校生チャンピオンの取巻きの態度が悪く、

観ていて本当にムカついていたが、日本版では弱かった。

最後の決戦の場も韓国版はリングの上、

日本版は加害者の高校の校庭でまた意味が違っていたような気がする。

父親役は堤真一向けのキャラクターではなかったと思えた。

こんなんありました!

2009年 日本 131分

監督:行定勲

出演:豊川悦司、薬師丸ひろ子、水川あさみ、濱田岳、城田優、津田寛治、奥貫薫、井川遥、石橋蓮司


(イントロダクション)

脚本家・中谷まゆみ原作の同名舞台劇を豊川悦司、薬師丸ひろ子主演、「北の零年」の行定勲監督で映画化した感動の夫婦愛ドラマ。ぐうたらなダメ夫が結婚10年になる妻との結婚生活にうっとうしさを感じながらも、いつしかごく当たり前の日常の幸せをかみしめていく姿をしみじみとしたタッチで綴る。かつては売れっ子カメラマンだった北見俊介だが、今は写真も撮らずにダラダラと呑気な毎日を送っている。一方、健康オタクの妻さくらは、そんな夫に文句を言いながらもかいがいしく世話を焼く日々。しかしあるとき俊介は、友だちと箱根旅行に行く直前のさくらに“子どもを作る気がないなら、別れて”と切り出される。その場は何とかごまかし乗り切る俊介だったが…。


前々から鑑賞したかった作品、やっと観ることができた。

オープニングのシーンは、音声がなく二人が何を話しているかは字幕で表現されていた。

向こうからは薬師丸ひろ子演じるさくらの、ダメ夫俊介への愛情が伝わってくるが、

私はダメ夫のとる行動を観ていて、う~ん私にも心当たりがあったので反省してしまった。

途中からええ~そだったのという言葉を連発することになった。

さくらはもう出て行くといいながら、何度も戻ってくる理由は?

俊介が写真を撮れなくなった理由は?

助手の誠が俊介の事務所で仕事を続ける理由は?

オカマの文太はいったい何者?

最初から薬師丸ひろ子の俊介に尽くし続ける健気な奥さんに釘付けになってしまった。

さくらの言葉を聞いていると本当に俊介のことが好きなんだなあと思うし、

俊介の態度を観ていても憎まれ口を叩くがさくらのことが好きでたまらないんだなあと伝わってきた。

それにも理由があることに後半気づくことになった。

失くして初めて気づくありがたさ、そして残る後悔、

人それぞれ大きい小さいはあるけれど経験したことはあるだろうけど、

私もこんな歳になるものの未だにそんな思いをしてしまうことがある。

現実的に悲しいながら死ぬ方向へ向かって生きているが、

その残りも短くなってきた私、だから最近自分が持ってしまった後悔を繰り返すことなく、

そして人のありがたさに感謝して日々を活きていきたいなあと思った。

この作品、薬師丸ひろ子、豊川悦司、濱田岳も良かったけど、

ピカイチは石橋蓮司の文太だ、あの強面の男が複雑な問題を抱えながらも

見事な俊介のサポート役を演じていたと思われる。