2023.12.2 動画追加
「過去、最高の出来」
完成したエンジン音を聴いた代表 日向が、思わず口にしました。
ダイジェストで流れをお伝えします。
※オーバーホール工程の詳細は、当店ホームページに掲載しています。
エンジン分解
おあずかりしたエンジン。
過去に開けた形跡のあるエンジンです。
オイルパンから金属片が出てきました。
オイルフィルターを外した状態
エンジンに再塗装が施されていますが、オイルフィルター側は塗装しないほうが無難です。
ごらんのとおり、ひび割れた塗装が剥がれると、オイルフィルターや、オイルパンのフィルター(網目)に詰まってトラブルになる可能性があります。
シリンダーヘッド
バルブシートにカーボンが噛んでいます。
ここからは、ダイジェストで掲載していきます。
シリンダーヘッド面研
カーボンを除去して、シリンダーヘッド面研後の写真です。
当店では、ヘッド面研を自社でおこなっています。
試運転とテストラン
大幅に話が飛びますが、完成したエンジンを搭載して、試運転をおこないます。
エンジンが問題なく始動できれば、テスト走行です。
ただ、「エンジンを積んでさぁ出発」というわけにはいかず、ワイヤー類の取り回しや電装系、足回りなど、不具合を改善して、からのテスト走行となります。
(危なくて公道走れませんからね)
この時、不具合の箇所が多かったり、程度によっては作業に時間がかかります。また部品交換が必要で、パーツが届くまで時間のかかる場合、作業が中断します。
このように、エンジンが完成しても、テストランにたどり着くまで、けっこう長い道のりだったりします。
いつものように代表 日向みずから箱根で、慣らし走行を兼ねて、200km以上のテストランを実施。
時間にしておよそ半日です。
改善点があれば、修正してからの納車となります。
マフラー交換
マフラー交換をおこないました。
チタン製でしょうか。説明書がありませんでした。
車検代行
ユーザー車検の代行。
このCBX400Fは新規登録された輸入車なので、音量規制に適合しなければ車検不合格となります。
無事、クリアしました。
キャブレターは純正。当然ながら、分解・洗浄後しています。(ジェット類が目詰まりしていました)
おもな作業内容
シリンダーボーリング、ヘッド面研、バルブガイド交換、シート修正、バルブ研磨&すり合わせ、オーバーサイズピストン、クランクメタルほかWPC処理、カムチェーン・テンショナー・ブラケット交換、ガスケット・シール交換、ほか多数
オーバーホール後のエンジン音
ありがたいことに、全国各地からCBX400Fのエンジンオーバーホール依頼をいただいております。
ほかの車種や作業を含め、たいへん混み合っているため、作業着手までお時間をいただくことになります。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
有限会社ガレージ湘南
旧車ライフお役立ちコラム
https://garage-shonan.wixsite.com/info/column
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