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ユキヒョウについて
世界でも絶滅の危機に瀕しているユキヒョウはモンゴルの高い山々に数少なく生息しています。この動物をモンゴルのゴビ地域の人々は「エレーン」日本語に訳すとまだらな動物と呼びます。先日、ウランバートル市でユキヒョウ保護に関するNGO団体が設立されましたが、このNGO団体の調査によると、西部バヤンホンゴル県の大ゴビにあるバヤンツァガーン山、ツェツェン山、バハル山の約730平方メートルに7頭あまりのユキヒョウがいるということです。また、西部ゴビアルタイ県のイフ・ボグド山やその近くにある山々に16頭あまりのユキヒョウが生息しています。この頭数を200年前の調査と比べると減少していることがよく分かります。20年前この地域には200頭のユキヒョウが生息していたと地元の人々も話しています。ユキヒョウはモンゴルのアルタイ・ハンガイ山脈の岩のあるところに生息しますが、体長は約240センチ、尻尾は1メートルだということです。また、ユキヒョウは高山の厳しい気候に適し、毛は濃くて皮がまだらなのです。そのため、ユキヒョウの皮が世界市場で高価値なものとして評価されます。ユキヒョウは国際レッドブックに登録されているので、モンゴルでも狩猟禁止の動物なのです。定住的な巣はないため、岩場や洞穴に巣を作り、春3~5頭の子供を生みます。食事のため、夜に行動します。ユキヒョウの色は地域によって変わりますが、茶色のまだら、黄色のまだら、青灰色など4種のユキヒョウがいます。ユキヒョウの生活はほかの野生動物の生活と違います。人に出会ったユキヒョウは自分の皮と同じ色の岩場の後ろに隠してしまうとのことです。また、大変きれい好きな動物で、足跡を消す知恵があるといわれます。動物の死体を全然は食べません。家畜や動物の頸動脈の血を吸いますが、この血はユキヒョウの食べ物になるようです。そのほか、ユキヒョウは肉だけでは食べません。植物の根や山のふもとに生える植物などを食べることもあります。また、90日間肉をまったく食べないで生きることができます。さらに、ユキヒョウの行く道というのがありますが、この道で食事に行き、そしてこの道で帰り、疲れを取ります。地元のハンターたちの話によると、ユキヒョウは年をとったノロジカ、野生羊、野生ヤギなどの動物を食べていましたが、近年性格が変わり、家畜を食べるようになってきているということです。