国営昭和記念公園散策 3 ~アイスランドポピーの花畑~
前回の公園案内では、
みんなの原っぱの真ん中にある
みんなが集まる
大木を紹介しました。
この大木は
昭和記念公園のシンボル的な木で、
木の種類は
「ケヤキ」。
武蔵野には、
相当な年月を経たケヤキの木が
到る所にあり、
並木道になっていたり、
民家の庭で保存木になっていたりして、
歴史を彷彿とさせるが、
この木もきっと
江戸時代初期の頃からの生き残りだろう。
この木の根元に寝転んで、
上を見上げると
あるいはそんな古い時代に、
気持ちが飛んでいけるかもしれない。
ポピーの花畑は
この原っぱの西の端にあり
「原っぱ西花畑」と言われている。
そこで今
「アイスランドポピー」が満開を迎えている。
アイスランドポピーは
日本名で「シベリアヒナゲシ」と呼ばれ、
その極めて薄いはなびらと
それを支えるか細い茎が、
なんとも言えず可弱そうに見えて、
その分命のはかなさを感じさせ、
美しさを際立たせる。
昨日の暴風雨に
よくぞ耐えてくれた。
雷注意報が出ていて、
人影もまばらだが、
その分
心行くまで花を観賞できる。
オレンジと
白と黄色の花の絨毯。
初夏の柔らかい日射しの中、
そよと吹くわずかな風にも
ゆらゆらと揺れて
なんとも心もとない。
私はそんな
ポピーの頼りなげな美しさが
大好きである。
花畑の中に群がる
白い塊は、
カモミール。
その花は、
乾燥させると、
香り高いお茶になったりするらしいが、
飲んだことはない。
アイスランドポピーの中に
赤色の花が見えるが、
この花は
シャーレーポピー。
シャーレーポピーは
アイスランドポピーと違い、
少し丈夫な花なのだが、
その花の案内は
次のブログに譲る。
花色もたくさんあり、
八重咲きもあったりして、
実に見事な花の姿を見せる。
原っぱ西花畑では、
遠景のみの景色の紹介で終わりますが、
次回のシャーレーポピーでは、
思いっきり花の美しさもお見せしますので、
またお立ち寄りください。
国営昭和記念公園散策 2 ~♪この木なんの木♪~
昭和記念公園は、
陸軍施設跡地を利用しているだけあって、
きっと飛行場などもあったのであろう
東京の公園では
ダントツNo.1の広さを誇る。
総面積 180ha(ヘクタール)。
haなどで言われても、
ほとんどの人がその広さを想像できまい。
だから
使い古された表現だが、
東京ドームの大きさで表現すると、
こうなる。
東京ドームは、
グランドも建物も含めた総面積が
46,755㎡だから、
haに直すと
約4.7ha。
その東京ドームの38個分の広さをもつ。
38個分と言われても
「へぇ~」と思うだけで、
結局は広さを想像できないが、
それくらい広いと思っていただければ、
それで構わない。
昭和記念公園は、
東京ドームなどとは比ぶべくもない。
正面ゲートから、
カナールを通過し、
しばらく歩くと、
「わんぱく遊具広場」に出る。
この遊び場は、
障害を持った子供達が、
他の子供達と共に遊び、
交流することを目的として作られています。
この白い山は、
普通の公園にある
コンクリートでできた山ではありません。
頂上に居る子供達の足が、
宙に浮いているのが分かりますか?
みんな
「ワイワイキャーキャー」叫びながら跳びはねています。
この山全体が、
「ぼよよ~~ん、ぼよよ~~ん」と反発する素材で作られ、
ジャンプすると、
落下の反動で体が高く跳ねあがります。
いわば
立体トランポリン。
ゴムのように柔らかいので、
転んでも怪我をしません。
大人でも面白そうですが、
そんなことをしたら、
「おじさん、ここで大人は遊んではいけないのだよ」と
注意されそうです。
さてそのすぐ先、
ここは
「みんなの原っぱ」
中央に大きな木。
ここでは大人も遊べます。
広い広い芝生の広場で、
芝生の場所だけでも
東京ドーム2.5個分の広さがある。
人が少ない時には、
フライングディスクや
サッカーだってできます。
リモコンの飛行機を
飛ばす大人もいるそうですが、
それはあくまでも、
人が本当に少ない時に限ります。
その広場の中央に
どっかと1本だけ、
枝を広げた大きな木がありますが、
ここはみんなの絶好の憩いの場所。
思わず、
「♪この~木なんの木 気になる木~~、みんなが集まる木ですから~~
みんなが集~まる~~、実が~なるでしょう~~♪」
と口ずさみたくなる景色です。
少し手前では、
白髪の男性が、
腰を伸ばして後ろに反り、
「う~~~ん・・・」と声が聞こえて来そうなストレッチ。
のどかな風景です。
危ない雷雨注意報も
注意報だけで終わり、
公園では穏やかな時が過ぎていきます。
ポピーの花畑はもう少し先です。
国営昭和記念公園散策 1 ~銀杏並木と噴水と~
先日、
久しぶりに昭和記念公園を散策した。
前日は突然の暴風雨と雷。
この日も
雷注意報が発令されており、
入口の係員に
「ご注意ください」と言われて入ったのだが、
そんな気象条件もあってか、
お客さんはまばら。
今
ポピーの花畑が奇麗なはずだが、
係の方は、
昨日の雨と風で
大分やられました、と言っていた。
昭和記念公園は、
非常に広い所なので、
何回かに分けて
目を見張るような景色をご紹介します。
飽きずにどうぞお立ち寄りください。
まずは正面入り口の景観。
全長200mにわたる
「カナール」
大小6つの噴水からなる静かな水の流れ。
両脇に敷き詰められた敷石。
そこを挟むように
大きな銀杏並木が目を楽しませます。
11月には、
こんなに見事に変身します。
この写真は、
わずか400円の入場料を惜しんで、
フェンスの外から写しましたが、
自然の見事さはみんなに平等。
奥の噴水は
絶えることなく涼を運びます。
いかにも人工的な構図で
これを嫌う人もいますが、
巨大な生け垣のようで、
迫力は満点。
その巨大な生け垣が
大勢の人でにぎわいます。
奥の噴水は
カナールの水の流れの起点。
水は地上へ落ち、
噴水の上のブロンズ像からは
空に向かって
平和の使者ハトの群れが
一斉に飛び立ちます。
この公園は
立川氏と昭島市にわたる
広大な旧陸軍の施設跡だが
「緑の回復と人間性の向上」をテーマに、
1978年から施設整備がすすめられ、
1983年、
昭和天皇ご臨席のもと、
約70haで開園した後、
現在も全面開園に向けて建設工事が続けられている。
奥の花園の
ポピーにたどり着くまで
今日から2、3回にわたって
皆さんにご紹介します。
是非またお立ち寄りください。
小さい小さい胡蝶蘭 ~ミニなれど花は勝つ~
「胡蝶蘭」。
お祝いなどでよく使われ、
花後はほとんど忘れ去られる花。
園芸農家が
贈り物のためだけに育て、
何万円もする株ではあるが、
決して翌年に花を見ることはない。
胡蝶とは
蝶の表現で、
まさにその花は蝶に似るが、
次の時代を
ほとんどが生きられない。
なぜそうなるのか。
それは花自体が長持ちしすぎて、
造花のようで
命のはかなさが感じられず、
人が粗末に扱うからである。
しかし、
使い捨てにするには
余りにも贅沢な花。
そんな胡蝶蘭が数鉢、
我が家ではもう何年も花を咲かせ続けている。
その中の一鉢。
小さな小さな胡蝶蘭。
わずか2輪の可愛い花。
この株は
普通の胡蝶蘭に比べれば
一寸法師みたいな花である。
鉢の横に置いてあるのは
まぎれもないMサイズの卵。
その卵の2倍くらいの高さの鉢に植えられている。
3年前に求めた時と
大きさは変わらない。
だけど毎年花を咲かせている。
ちょっと小さめの胡蝶蘭の鉢と比べてみよう。
猛烈に根を出して
白い蝶が群れ飛ぶ様の胡蝶蘭。
花の茎を形作らないので、
思い思いに咲いているが、
これが自然の姿。
この鉢も小さいのだが
その半分ほどしかない。
定規をおいてあるので見ていただけば分かりますが、
鉢の底からの高さが
約21cm。
株だけの高さだと、
約10cm。
隣の胡蝶蘭に
花の数では負けるが、
花の大きさは変わらず、
全く引けは取らない。
こんない美しい顔をしている。
大きな胡蝶蘭に
白とかピンクとかが多い中、
見事なデザインである。
この胡蝶欄が
なんという種類なのかは知らないが、
小さいながら
「ブラックジャック」のラベルが付いているが、
花の名前なのかどうかは知らない。
沖縄にある
仲里園芸と言うところで生産されたもののようなので、
この蝶は
きっと亜熱帯地方に群れ飛ぶ蝶なのだろう。
武蔵野の
寒さにも負けず今年も咲いてくれた
小さい小さい胡蝶蘭。
我が家では
どっこい元気に生きている。
驚きのマツヨイグサ ~コンクリートに咲く花~
朝の9時頃から、
花を開き、
鮮やかな黄色を輝かせる。
マツヨイグサは
こんなに早くから
宵を待つのだろうか。
マツヨイグサ(待宵草)
マツヨイグサは
荒れ地でもどこでも咲く
生命力を持っているので、
どこで咲いても驚かないが、
このマツヨイグサには
驚いた。
ここは花壇でもなければ
荒れ地でもない。
近所の家の駐車場と、
隣の家の塀との境目。
道路側は
当然ブロックが敷き詰められて
およそ草などの生える隙間はないようなところから、
このマツヨイグサは生えて来ている。
車の出入りで、
少々ブロックが緩んだとしても、
とてもこの大きさまで育てるような環境ではないが、
野性の花は
とてつもなく強い。
もう、
コンクリートに咲いているとしか言いようがない。
マツヨイグサ属には、
125種があり、
このマツヨイグサが
なんという種なのかは特定できないが、
どの種も南北アメリカ大陸が原産地で、
この花に限り例外はない。
つまり、
それ以外の地でどれだけ定着していようと、
すべて外来種ということになる。
黄色い花が
一般的にマツヨイグサと呼ばれ、
メキシコ原産の
白く咲いて
終わりにピンクに変色する花を
月見草と呼ぶが、
広義の意味で
みんなまとめて
月見草と呼ぶことを誤りとはしない。
花びらが思いのほか可弱く、
強い風に痛めつけられたりするが、
咲き終わって萎れると、
このように赤くなる。
「マツヨイグサ(待宵草)」、「月見草」のほかに、
「ヨイマチグサ(宵待草)」の名前で呼ばれたりするが、
これは誤り。
誤りの発端は
竹久夢二。
「宵待草」の呼び名は
竹久夢二の作詞による流行歌の題名に
誤記された名称(本人の名誉のためにそのように言われている)が
定着したもので、
間違っていても
有名人の作詞で
歌に乗って全国に広がれば、
当たり前みたいな名前になってしまうから恐ろしい。
歌われる前に
だれも訂正しなかったのだから、
周りのみんなも無責任。
1人が突出すると
周りが何も言えなくなる良い例で、
そんな人は、
裸の王様になる恐れがあることを
知らなければいけない。
朝から咲いている花だから、
もしこれが昼咲き月見草の仲間であったら、
「シルバーウィングス」と言う種かもしれないが、
特定はできない。
ちなみに
昼咲き月見草の代表はこれ。
「昼咲き月見草」
これは月見草で、
マツヨイグサとは言わない。
参考までに記すと、
「月見草油」というサプリメントは、
この月見草が原料ではなく、
ほとんどが
マツヨイグサから抽出したもの。
名前としては
「マツヨイグサ油」よりも
「月見草油」の方が通りが奇麗で、
美しくなりそうな気がする
女性心理をくすぐった命名である。
太宰治の
「富士には月見草がよく似合う」の月見草は、
その前にある表現、
「ちらとひとめ見た黄金色の月見草の花ひとつ」とあることから、
花の大きな
「オオマツヨイグサ」であると思われる。
更にもう一つ。
「やはり野におけ月見草」という言葉が
記憶の隅にある方は、
今日を限りで改められた方が良い。
「富士には月見草がよく似合う」が余りにも有名になったために、
野に置く花も月見草になってしまった早合点。
野に置くべき花は
正確には「蓮華草」。
「やはり野に置け蓮華草」が正解。
由来について触れると、
滝野瓢水(ひょうすい)は、
大阪の知人が遊女を身請けしようとした際に、
いさめて
「手に取らでやはり野に置け蓮華草」と詠んだのが語源。
遊女は遊女であればこそ魅力があり、
見受けして家に入れると
魅力が失われるものだ、と言うことだろう。
今日は
コンクリートに咲く
驚きのマツヨイグサから、
またしても
あれこれ話が飛びました。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございました。



























