私が28, 9歳の時に、父が食道がんになりました。母も病気を患っていたので私がキーパーソンとなり両親の看病をしていた時の話しです。


がん家族セラピスト 酒井たえこ

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《続きです》

私のの食道がんが

かなり進み入退院を繰り返していたころに、私は簡単な毎日のバイタルメモをつけていました。



いわゆる

看病日誌です。



▲当時、私がつけていたメモ


前のブログを書いたあと

今の自分なら

どう書くかなと

考えてみました。





今の自分なら

もっと綿密に情景を書くと思います。





例えば

テレビで何を見たとか

どんな会話をしたとか。

そしてバイタルと

痛みのレベル表。





箇条書きにするとこんな感じです。

・一緒に見たテレビの内容

・笑えた会話

・天気

・私が父に報告したこと

・父が私たちに言った言葉

・体調の変化(尿、便、吐血、吐き気、痛み、顔色、呼吸)

・バイタル

・父の希望

・母の様子

・食べたもの

・喜んだこと



▲当時、がんについて調べた本を書き写したもの


30歳に書いたのはバイタルメモで、今なら、看病の記録を書くと思ったんです。





なぜなら、

バイタルメモは、お医者さんに説明する為だけのもので、

看病記録は、これからの自分達の支えになるものだからです。





そしてもう一つ。



患者は、希望を聞いてもなかなか本心を語ってはくれませんが、何気ない会話のなかでは、本心をポツリポツリと山の中にどんぐりを撒くように、落としています。





私の父の場合

もともと口数の少ない人でしたが

最後は自宅近くの病院に入院したいと言ったことや、痛みで震えている体を見てわかりました。





父の本心(希望は)

「家族に迷惑をかけたくない」

ということと、

「痛みが怖い」

ということでした。




どうですか?

あなたのご家族は(患者さん)は、本心(希望)をそこに落としていませんか?





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1話目のお話しはコチラですお願い下差し



3話目のお話しはコチラですお願い下差し


最終話のお話しはコチラですお願い下差し



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フォローをしてくださる方が増えてきています。つたない文なのに、ありがとうございます。
酒井たえこ












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