ゲーム評論 -7ページ目

Routes~ルーツ~

大学の講義に提出するレポート嵐も過ぎ去り、なんとか生きています。

来月には定期試験ですよ…
さらに半年後には就職活動…

今のうちにゲームをしっかりやっておきたいですね。どこぞのパイロットのように『逃げちゃダメだ』。

さてさて、今回はルーツということで、またまたアクアプラスの作品です。特にこのメーカーが好きというわけではありませんが、寝ながら出来るPSP作品を中心に購入しているので、やはり作品数が絞られてしまいます。
本作を簡単に説明しますと、ジャンルはビジュアルノベルで、プレイヤーである主人公は高校生エージェント(産業スパイみたいな職)で活躍して、とある事件を通し、その真相に迫る過程を楽しむ趣向のようです。
なかなか面白そうなシナリオだと思いませんか?

無事フルコンプしました。

システム回り・グラフィックは文句無し。素晴らしい仕上がりかとおもいます。

シナリオに関してはスパイということで、選択肢が少ないノベルのような仕上がりになっており、プレイヤーに「考えさせる」文章作りがないので、題材が生かされていません。

現在のゲームにおいてプレイヤーに「考えさせる」ということはヒット作において必ずあります。
その考えを裏切る作りが脚本やオチの過程に必要だと思います。

特にノベルという色彩が強いゲームでは、「考させる」ことがないとただ読むだけの退屈な仕上がりになってしまうのではないでしょうか。


ということで評価はB程度でしょうか…
題材とシステム回りが素晴らしいだけに残念です。


こみっくパーティ

主人公(プレイヤー)は美術が好きで幼馴染みからも応援されていましたが美術大学に落ち、普通大学に進学して悪友に連れられ行った同人誌即売会『こみっくパーティ』で感動して同人誌(自主製作マンガ)を作ることに目覚めます。そしてその先にあるものとは…

大学といえば、私も一応大学生なので3日前から完徹でレポートの嵐です…
私事は置いといて。


恋愛アドベンチャーとしてのアイデアはとてもおもしろいですよね。さすがはアクアプラス(leafブランド)と思います。

期日までに同人誌を作り上げられなかった場合にゲームオーバーとなりますので、慣れるまで難しいゲームです。

また、キャラによっては主人公の『同人作家レベル』が一定値以上に上げなければイベントフラグが立たないので、そこまで上げるのには、苦労します。だから、エンディングのときの喜びも倍増です。
主人公の作業量・行動の結果は、おそらく乱数なので、運の要素に作用されやすいといえるのではないでしょうか。恋愛ゲームに運の要素を入れるのはなかなかめずらしいと思います。


ただ、もう少し共感出来るシナリオが欲しかったです。オタク色が強いゲームなだけに『笑い』に関する会話が一般人には理解出来ないオタクネタがほとんどです。単純に笑えるネタが欲しいなと思いました。


システムに関しても、セーブが出来る箇所が作業画面だけなので、一度抜けてしまうとなかなか長い間セーブが出来ないのはいただけませんね。
また、運要素が強いのでロード時間を短く出来れば良かったと思います。まぁ、特に長すぎるというわけではないのですが…
仕様上の限界というところですかね。



ということで評価はB以上であると思います。
とことん、やりこみたい方にはオススメ出来ますが、めんどくさがり屋の方にはあまりオススメできません。

ひぐらしのなく頃に

本作は自主製作ゲームからコンシュマー化したという珍しい作品です。(過去には月姫のような前例があります)

結論から申し上げますと評価はSランクです。とりあえず買ってください。絶対に損はしないはずです!それほど素晴らしい作品です。

では自主製作版とコンシュマー版のどちらを買うべきなのかというと、自主製作版ではゲームを複数購入しないと全てのシナリオを網羅できませんが、コンシュマー版は一本でフルコンプ出来ますので、コンシュマー版で問題ないと思います。


自主製作版とコンシュマー版の違いは

フルボイス
選択肢で分岐あり
音楽を一新
グラフィックを一新

といった変更でしょうか。



本作をやってみての感想は、やはりゲームの最もこだわるべき箇所は画質や音質では無く、その本質的要素であることだと再確認できました。

はっきりいって、自主製作版はキャラの絵はうまいとは言えませんし、音楽もフリー版権の楽曲が存在し音質も良くはありません。
しかし、作品の本質であるシナリオ、キャラの個性を反映したグラフィック、音楽のチョイスは秀逸の極みです。



特に最近のゲームは不必要なところばかりに時間と金をかけて、肝心の中身がスカスカの糞ゲーに成り果ててしまうケースが多いです。

やはり本質的な要素が大切だということを教えてくれるゲームでした。