水面に浮かぶ水銀の月 -2ページ目

水面に浮かぶ水銀の月

下級役人から見た、教育現場の内実や子ども達との日々を、愛を込めて発信しています。

渋谷の交差点で、見知らぬ誰か

に抱きしめられたことがある。



一緒にいた友人によると、その

誰か女性だったらしいのだが


私は友人の方を見て喋っていた

ので『誰か』の顔を見ていない。



フッと、首に腕を回され

ゆっくり抱きしめられて


「 会いたかった… 」と

耳元で小さく囁かれた。



ゾッとした。



足がガクガクし、相手の腕を

振りほどいて逃げてしまった。



『 人間じゃない 』


感じがしちゃったのですよね。

何の匂いもしなかったからか。



体臭も、香水や化粧品の

匂いも、何もしなかった。


でも友人にも姿は見えていた訳

だから、だったのだろうけど。



「 みなもに向かって真っ直ぐ

歩いて来てたから、てっきり

知り合いなんだと思った。」


なんて聞いたら、余計に怖くて

動悸が数日間も治まらなかった。




イタズラにしては静かすぎて

痴女!?という感じでもなく


人見知りを直す為の修行?

でもしていたのだろうか?



もしも前世で何か関係があって


本当に、私に会いたかったのだと

したら、邪険にしてごめんなさい。






新一年のお子の歌は、絶好調。





「 トゥットゥらり、タリ〜

♪ トゥットゥらりッタリ〜


 らるらるリルらり〜 ♪♪ 」



相変わらず何の歌だか

わからないけど、時々


「 あなたとコンビニ

 フ○ミリーマート♪」


なんてのも挟まっていて可愛い ニコニコ飛び出すハート




見た目も可愛い子なので

女子からよく触られてる。



「 ○くん、かわいいね〜ラブラブ


と、ほっぺをツンツンされたり。



でも本人は、まったく無視。

当然ながら目も合わせない。



時折男子からも触られてる。

ただ、男子は触り方が荒い。



「 ○くぅ〜ん ラブ 」と

腕をガシッと掴んだり。


ほっぺたをギュウ〜ッ

と両手で挟んできたり。



これにはさすがに、日頃

無反応のお子も泣き出す。




青鬼が来たーハッ大泣きピリピリ 」







真顔 青鬼…かぁ。 彼にこの世界は

どのように見えているのだろう?



ボンヤリとしか映ってない気が

するんですよね。なんとなく。


そんな中で、怖いよな。

いきなり強く触られたら。



「 もっと優しくね、」と

周りの子には言ったけど。



…でもなぁ。




優しく、だったけど怖かったもの。

理由がわからず突然触られるのは。


痴漢とはまた違う怖さだった。


 なんて表現が出てきたの

だから、彼も恐怖なのだろう。



親御さんは、周りの子達が

構ってくれるのは有り難い、


と仰っているけど…




お子の表情と、周囲の子らの

屈托のない無神経さとの間で


板挟みの私は、ちょっと複雑です。







怖い話をしてくれ、とせがまれ

知ってる話をあれこれしたけど


さすがにネタ切れになってきて


「 また今度ね。」と

誤魔化し続けていたら


「 せんせぇ〜!怖い話ぃいー!!」

と、廊下の向こうから叫んでくる。



そうして担任に引きずられ?! て

教室へ連れ戻されて行く、お子。



 仕方ない。アレを出すか… 





「 この話、本当に聞きたいですか?」


「 聞きたいです!」



「 でもアナタ。この話を

 聞いてしまったが最後、


 出る魂 かも?しれませんよ。


 本当〜に いいんですか?!」



「 だいじょうぶデッス!(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧


 ボク、怖い話大好きだから!!」




そうですか。


知りませんよ?

どうなっても…




 …『 オカ○ロさん 』

 を知っていますか?




この『オカ○ロさん』の名前を聞いて

しまったら必ず出ますから、その時は


「 オカ○ロさん、オカ○ロさん、

オカ○ロさん」と3回唱えなさい。


さすればソレは、消えるでしょう。




だがしかし万が一、

忘れてしまったら…





「 ぅわ〜〜〜!!ピリピリ



もういい、もういい、」





 知らんぷり 〜♪



ちぇ、なんだよ。口ほどにもない。

ザックリとしか話してないのにさ。



ま、どうせすぐ忘れるだろ。




 そして、翌日。


「 ね、せんせぇ。ほら、

昨日の話。出るんでしょ?



オカムラさん… おばけ 」




 真顔 さっそく間違えてる。




でも、訂正はしなかった。すると

会うたび、名前が変わっていって



「 ね、せんせぇ。アレ、

 ほら…、怖いんだよね?



…… おかみさん ……? 




ニヤニヤ 




それはある意味、正解。

お上は怖い、のは事実。


少し前まで、ムサシの大株主が

妖怪の孫だ、と出ていた情報も


『 そんなの陰謀論。デマです(笑) 』

選挙の不正集計?ないない(笑)』


としか、出て来なくなった。



デマだから、それ以外は

出て来なくなったのなら



『 妖怪 』が戦犯逃れる代わりに

CIAのスパイになった、という

話がN○Kでカットされなかった、


のは、本当だから?そこはもう

隠さなくていい、となったのか?





そうは言ってもお上

お優しくて、ですね。



『  非 接種の人を

差別しない ように!』



なんて文言が、現場内に回ってきた

お上からの文書の中にあったのです。




マスク 予防 だって、


『 強制はするな 』と。





じゃあ、強制 にしたのは

誰 なんだ?って話ですよね。


結局、一番怖いのは でしょう?




自分はいくつになろうが、永遠に

25歳以下の女性が好き、という


そういう趣向の男性は

一定数存在すると思う。



と、こんなことを言うと



モテない年増!? の僻みに

聞こえるといけないので


敢えてヤラしいことを言えば


そこそこ需要?! のある人生を

送ってきたので、お構いなく。



特に美術系の人からはよく褒めて

もらった。マニア受け!? かと思う。ニヤニヤ





で、そんな25歳以下好きの男は

当然!? 教育の現場にだって、いる。



心の中で秘かに思っているだけ

なのなら別に構わないのだけど


ハッキリ、態度に出すオヤジも

いて、これが心底気持ちが悪い。



しかもこの手の趣向を隠さない輩は


上限はあっても下限が限りなく

低いことが多く、ゾッとする。



「 あの子可愛いよね〜 ラブラブ 」と

代官詰め所で平気で言っていて


あからさまにえこひいきをする。





でまた腹が立つのが、こういう輩が


通常業務はソコソコに論文執筆に

精を出し(←持ち回りで回ってくる)


賞なんか獲っちゃうところだ。




 理屈だけは立派だからなー




皆さん、内心色々思っては

いるけど、口には出せない。


年功序列社会ですからね。とにかく。




でもこの手の輩が、私には

敬語で接してくるのである。



 何故か。



私の協力がなければ、あの子

を大人しくさせられないから。


研究授業が台無しに

なっちゃうもんね!デレデレ




でも、そうそうお望み通りの

態度は取らせられませんよ?



そう言うと、



「 いや、出来ないのは

いいんだけどさ。ただ、


周りからの励まし、とかさ。


❛ ガンバレ〜!❜ みたいな…?」



「 … ああ。


そういう 演出 

欲しいってことですか。」




あら、黙っちゃった。

ハッキリ言いすぎた?ぶー




たったの一人も躾られなくてさ。

そんなんがその道の専門家って。



アホくさ!



人間、謙虚に生きなきゃ

いけませんよ。だって、


転校して来たばかりの、噂の

問題児君が言っとりましたよ。



アナタの顔を、ひと目見て。




「 …アイツ。


やべぇ奴だろ?」



 笑い泣き笑い




溢れ出るものは隠せませんね。

それを読み取る力を無くすな!!




見えない何かをフッと空で摘み

ポケットに仕舞っていたお子は


その後、私の髪をブチッ ハッと毟り


掌に残ったものをしげしげと眺め

厳かに教室のゴミ箱へ捨てに行く…


と、そんな儀式 ? を繰り返すうちに


ようやくその見えない何か

探して泣くことはなくなった。





相変わらず目は合わないけれど


これは真実「 合わせられない 」のだ、

とよくわかったのは、このお子が一度


私の顔をじっと見ようとしたところ、


黒目の両方が真ん中に寄ってしまって

焦点が合わせられない様子を見たから。





こちらの言うことに反応しないからと

言って、聴こえていない訳ではない。


反応する内容と、相手を選んでいる。



独り言のように、ではあるが

私の声に応えるようになり、


「 ヤダ!」はハッキリ

と言えるようになった。



これはとっても大事。



子どもの「 ヤダ!」を時には

薬まで使って、封鎖する学校。


私が密かにやっている仕事

キミらの「ヤダ」を護ること。





急に一人で楽しそうに

笑い出したり歌ったり。



何の歌なんだろ?


「 じかんと〜 ゆのみは〜♪」


って聞こえる。

時間と湯呑み?



よくわからんけど、可愛い。ニコニコ笑い




食べられるものや飲めるものが

ほとんどなくて、給食は全滅。


人間て、こんなものだけでも

成長できるのだなぁ… と驚嘆?!



「 親御さんに、食育指導を

してもらって、云々… 」と


特におばちゃん代官は言うけど。



散々試した挙げ句、のその

限られた食なんじゃないの?


健康な人 !? ってのは、簡単でいいよね〜





世の中で、コレがアレがと

言われていることの大半は


さしてアテにはならないと


こうしたお子たちから

いつも私は教えられる。



そして



「わかったつもり」で

見下す視線の醜さにも


よくよく気づかされます。



「 ところで先生って、さ。」



お子の一人に先日、尋ねられた。





「 何か仕事してんの?」





⊙⁠.⁠☉ハッへッ?!




え、えーと、それはどういう…?

あれかな?副業してる?的な…?




「 え、えっとぉ…


 学校以外に、ってこと?」



「 え?ああ、まぁ。


 何かやってんの?」



「 …… いや。


 学校だけ、だけど。」




「 ふぅん。じゃあ、


 お金気づきどうしてんの?


 金持ちだね。」 



「 え?いや…


 学校の仕事から

 貰ってる、ケド…… 」




「 ふぅん。



 オレさ、千円

 持ってんのよ。



 あげよっか?ウシシお札気づき 」  




 (;´∀`) アセアセ



丁重にお断りした。





仕事ぶりって思わぬ所で

見られているものだなと


少し怖くもなったのが以前、夫が


某有名歌姫のマネージャー

にスカウトされた時のこと。





当時の某K○DOK○W○の社長が



「 あのセンセ〜のとこの

 秘書が辞めたらしいから


 彼がいいんじゃないか?」



と夫を推薦したらしく。




 ⊙⁠.⁠☉ハッえッ!


アンタそんな、あの社長さんの前で何か

デキる男アピールでもしたことあんの?



いやぁ?出版社のパーティーで

数回会って挨拶した程度だよ?


なんで俺 ??




そりゃあ私だって、遠くから

見ている分には彼女派だけど


付いたマネージャーが次々

辞めてっちゃう、ってさあ。


それは、あの方の病み

まだまだ全然癒えてない、


ってことじゃない?



そんな方にうちの病み属性

なんぞが付いちゃった日にゃ


病み✕病みでプラスに

転じればいいけど最悪、


無理、心中?… とか !?

あり得るかも?だぜ !!




やめとけやめとけ、第一アンタ、

歌手とかろくに知らないじゃん!




丁重にお断りさせた。





自分のことなど所詮、相手

が勝手に決めることだから


自身のことで思い悩む

必要などない、と聞く。




冒頭のお子は果たして私をどう

見ているのかわからんけれども


「 お金は貰ってるから、大丈夫。」


との、私の言葉に



「 ふぅん。から?



 校長先生?ぶー 





(;^ω^)アセアセ



校長先生からお手当て札束 ?


何とも誤解を生む、

素敵な響きだ。笑い泣き笑い