下痢-軟便-残留便とウエスト矯正の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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下痢-軟便-残留便ウエスト矯正の整体治療

体重が9kg,ウエストが15cmも細くなった症例の解説です
患者Rさん=42才-女性-主婦の症例

 

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①    Rさんの病歴・・・
患者Rさんは、十代のころから週に3-4回は腹痛・下痢があったそうです。今では排便は毎日あるそうですが残便感があり、軟便-下痢便が多いそうです。某病院で「過敏性大腸」との診断を受けて投薬治療を受けていますが、改善していないそうです。逆にそのお薬を服用すると強い腹痛にみまわれるので、最近では服用を避けているそうです。Rさんは別件(子宮下垂、両足の坐骨神経痛、過活動膀胱による頻尿、外陰部のただれなど)で当院に来院されましたが、本件も並行して整体治療する事になりました。

 



②    Rさんの診察
・Rさんの身長は164cmで体重は75kgだそうです。20代は50kg台だったそうですが、年々肥満傾向になり、二人目のお子さんの出産後(☚5年前)に68kgになり、その後徐々に増えて現在に至るそうです。思春期も肥満傾向だったそうです。
・妊娠-出産の特段の異常は無く普通分娩だったそうです。
・血液検査において中性脂肪が少し高い以外は、特段の異常は無いそうです。血圧は128/90mmHgだそうです。
・頭顔面や下腿の浮腫はありませんでした。眼球結膜の黄染はありませんでした。
・甲状腺の腫脹や萎縮はありませんでした。
・胸部や腹部の血管雑音、あるいは心音・呼吸音に異常はありませんでした。
・腹部聴診上、グル音はかなり小さめに聴取出来ました。血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、全般的に膨隆傾向でした。しかし緊満感はあまりありませんでした。左右の鼠径靭帯内側に著明な緊張と圧痛がありました。また、腹部の消化管全般に著明な緊張と圧痛がありました。特に下腹部、右季肋部(門脈部)、十二指腸空腸曲部、S字結腸部などに極めて強い緊張と圧痛があり、さらにひどい部位は恥骨直上部で、やや肥厚した膀胱頂部を触れました。子宮底の触診は出来ませんでした。肝脾腫その他の腫瘤感-抵抗感はありませんでした。
・下肢の神経学検査では、左下肢全般の知覚が右下肢に比べて10-20%程度低下していました。特に、左下腿外側と左臀部上部が一番低下していました。下肢の徒手筋力テストで優位な差はありませんでした。
・月経周期は28日周期で月経期間は平均3日(☚数年前まで5日)だそうです。生理痛や排卵痛はほとんど無いそうです。オリモノに特段の異常は無く、不正出血も無いそうです。
・婦人科での診察では、子宮後屈の有無は教えてもらわなかったそうです。
・4年前にL5-S1(左側)の椎間板ヘルニアで左下肢の坐骨神経痛があったそうです。手術予定でしたが、都合により手術はせずに、保存療法で治療-治癒したそうです。排尿-排便に異常は無かったそうです。しかしその後も左下肢のしびれ感が残存しているそうです。
・2年前に過活動膀胱の診断を受け、投薬治療をされていますが、ほとんど改善しないそうです。
・かなり以前から外陰部に慢性的なただれ(発赤と痒み)があり、抗菌剤の処方を受けているそうですが、改善していないそうです。
・排尿痛や残尿感は無いそうです。しかし頻尿で、1日に十数回の排尿があるそうです(排尿の量は少量の事が多いそうです。)。投薬治療を受けていますが、全然改善しないそうです。
・左右の足先に冷え性があるそうです。また、左右臀部も触ると冷たく感じるそうです。
・1年前に左足をぐねって捻挫した際に、リスフラン関節に脱臼骨折があったそうです。今は治癒して正常歩行できますが、左足をかばって歩いている節がある、との事です。
・上記以外にも慢性的な肩、首、腰のコリ-痛みや全身の倦怠感、あるいはその他の不定愁訴もあり、毎朝起床の度に辛いそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療
  ⑴    疲労が蓄積していると思われる消化管平滑筋の機能を回復させる
  ⑵    上-下腸間膜動静脈の血流を促進して、消化管への血流を促進させ、自然治癒力増幅を図る

・平滑筋テクニック
・腸骨はがし
・上-下腸間膜動静脈解放テクニック

 

 



④    経過と結果・・・
・3診目来院時、「下痢便や軟便は減り、少し便が硬くなってきた感じがします。残便感はまだありますが、以前よりはましな感じがします」と仰っていました。


・5診目来院時、「便は(下痢便・軟便でなく)普通の便がいつもより2~3割ほど増量して出ています。残便感もなく、スッキリとしています」と仰っていました。


・Rさんは5診目以降も子宮脱などの別件の治療で通院されていましたが、下痢便や軟便に戻ることなく普通の便が安定して出ていて、さらに便の2~3割増量傾向もずっと継続し、1か月後には体重が3kgも軽くなっていました。


・その後も便の増量傾向はずっと続き、快便状態も子宮脱の治療終了時までずっと続いていて、下痢便や軟便は一度も無かったそうです。Rさんの本来の主訴である子宮脱やその他の色々な愁訴がほぼ全て良好な状態に安定し、一連の整体治療を終了する時には、Rさんの体重は最初に比べて9kg減少し、ウエストは15cmほど細くなっていました。

 





⑤     今回の症例の概説、、、
・上記④「経過と結果」では記していませんでしたが、Rさんの特徴として挙げられるのが「腹部のほぼ全ての部位の施術においてものすごく痛がり、それがかなり長時間継続した」点にあると思います。一般的にいって、当院に来院される方で腹部を施術する時は、そのほとんどの方はある程度痛がることが多いのは事実です。しかしそれも短時間で静まり、逆に「イタギモ(痛いけど気持ちいい)」状態に至るケースが大半なのです。これは、消化管平滑筋の状態が改善してきた時に現れる現象です。しかしRさんについてはそれが他の患者さんに比べてはなはなだしく遅くに訪れたのです。つまり普通の患者さんの疲労-緊張をはるかに超える状態に消化管平滑筋が陥っていた、と思わされます。

 

 

 

・この原因についての仮説として次の様な事が考えられるかもしれません。それは、Rさんは十代の頃から週に数度も腹痛・下痢(☚消化管平滑筋の強縮による現象)が約30年間も続いていることなどから(☚大腸過敏症の診断あり)、胃から十二指腸-小腸-大腸といった消化管平滑筋全般の30年にわたる強縮が持続することで、消化管平滑筋が他の人と比較にならないくらいの極度の疲労と緊張状態に陥り、それが今回の施術中の痛みにつながっていたのでは、という事です。
 

・これらの事から、今回のRさんの下痢便・軟便と残便感の主因-治療目標として、上記③「治療目標と整体治療」に掲げる通り、
 
  ⑴    疲労が蓄積していると思われる消化管平滑筋の機能を回復させる
   ⑵    上-下腸間膜動静脈の血流を促進して、消化管への血流を促進させ、自然治癒力増幅を図る

  ・平滑筋テクニック
  ・腸骨はがし
  ・上-下腸間膜動静脈解放テクニック

の方向性で施術する事にした訳です。

 


 

 

・結果的に、治療開始前の体重75kgから66kgまでに減少した事から、延べにすると単純計算で9kgに及ぶ大量の残留便が出ていったものと推定されます。逆に言うと、以前のRさんの様に消化管平滑筋の筋力が疲労-低下すると「出すものも出せなくなる状態=残留便増=」となり、例えばRさんについて考えると「今まで最低でも9kgもの残留便が体内に蓄積していたのだなあ~」と、改めて驚されます。
 

・この事を胃腸の立場に立って考えると「残留便が大量に蓄積した劣悪な状態で消化・吸収といった消化器系の仕事を全うするのは、今まで重くてしんどかっただろうな~」とも想像されます。これは極めて非効率で、これでは下痢便・軟便になっても仕方がなかったかもしれません。
 

・ところで、大腸過敏症は心身症的な側面が濃い疾患ですから、その治療-根治には心理的なアプローチが必要だと思われます。しかし、Rさん本来の主訴である『子宮脱』との絡みからも、当面の問題解決にはそれより優先的に30年に及ぶ消化管平滑筋の極度の疲労と緊張を緩和する事が急務である、と考えたので、心理的なアプローチは今回は取り入れずに治療を続けました。

 

 

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