ひな形が欲しいの? 《改訂・再掲》- Do you want templates? - | 塾長の日記

塾長の日記

水彩画のこと、横浜画塾のこと、スケッチのこと、時事ネタ、美術全般のことアコースティックを中心とした音楽のこと、季節の移り変わり、おいしいもの、おもしろいところ…なんでも気づきのままに。

横浜画塾では、陰(影)をペインズグレーやニュートラルチントやインディゴ、葉っぱをサップグリーンやオリーブグリーン、肌にはジョンブリアンなどと決めつけるのはお勧めしないと言っている。 

 

 

【関連記事】 

先入観や刷り込み

ペインズグレーは使わない 

 

 

 

以前、ある生徒さんから『決めてくれたら楽でいい。初心者にはその方がわかり易い。』 と言われたことがある。

 

“楽でいい” !?

 

 

これこそが、私が一番恐れるところなのだよ。

 

“楽でいい”ということは、

“考えなくていい”ということにならないか?

 

 

 

 

まさか…

 

テンプレート(ひな形)が欲しいの?

「考えずに決まったやり方でそこそこの絵が描ければいい。」 そんな本音が見える。

それは、“思考停止”ということだよ。

 

 

マニュアル、テンプレート、フォーマットですべてを効率化・均質化しようというのは、人をロボットにして何も考えないようにすることじゃない? 

それは、創造性(芸術)の対極にある考え方なんじゃないのかな。

 

 

 

物事はゼロかイチかではなく、その間の複雑な無限のグラデーションがあるから優しくて美しいんだと思う。

 

 

観察すれば観察するほどに物事は複雑であることに気付く。だから、取り組み悩んで自分の答えを探す。

マニュアルやテンプレートに頼ったとたん、AIに簡単に解析されるのだろう。悩んで混沌としている脳はAIにも理解不能なんじゃないかな。

 

 

 

 

 

 

【関連記事】
描き方は教えない 
絵描きと“国誉め”

 

 

元来、人間は放っておくと楽な方楽な方へと行きがち。 (もちろん、私も同じだ。)

 

だから、ワンパターンで単純な表現スタイルで満足していてはいけないと、いつも自問している。

 

流れに逆らわず、考えもせず、他人が決めたことに身を任せたまま時が過ぎて行く… そういう意味で、我が国の“大衆”もそういう方向に流れているような気がしている。

 

自ら“思考停止”状態にすることで一時的“楽”を採る日本国民の姿は、長い間洗脳教育を受けてロボット化してしまっているように思う。 

 

コロナ禍の一連のこの国の反応も重なる。

 

 

“思考停止”は、ある意味で“死”と同じだと思うけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

YouTube チャンネル 初めてみました。👌

 

水彩画専用 Twitter

 

作品公開中 Instagram

  
 

日々の備忘録 Face Book

 

 

 

 

お知らせ

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

オンラインでデモンストレーション講座!
シリーズ第3弾、受付中!

【オンライン 第3弾】 笠井一男 水彩技法デモンストレーション

まずは、透明水彩の基本的な知識や技法について簡単な素材でスタートしようと思います。 
 

image

デモンストレーションで描くのは、この絵とは違います。

 

多くの方のご参加をお待ちしています!!!

 

 

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 『水彩風景 シーン別でわかる 手順百科』 (グラフィック社刊) 
笠井一男・著   定価¥2,200.-(税込み) 

 

  表紙 

 

 

++++++++++++++++++++++++++++++

■既刊本も好評発売中

 

● 『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法
(グラフィック社刊)

 

B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)   

 

 

 

● 『水彩風景 プロの手順 - なにを・どの段階で描くか -』 

(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)  
$塾長の日記