先入観や刷り込み - Imprinting or preconception - | 塾長の日記

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過去も何度か先入観や思い込み、刷り込みについて書いてきました。

白いものの陰がグレーだとか、葉っぱは緑だとか、明るいところは薄くとか、遠くは淡くといったような先入観や思い込みに捕われないで、ちゃんと観察して描くということはとても大事だと思います。

でも、我々が生きて行くうえで、先入観を持たず本質的な意味を見抜いて行動することは至難の業です。

ある意味では、先入観や思い込みがあるからこそ、人を好きになり、結婚して子孫の繁栄を続けられるとも言えるわけですし。



ところで、

先日の山本太郎議員・天皇直訴が話題を呼んでいます。

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最初、私も怖れ多くも“象徴”に直接行動を起こす山本議員に違和感を感じました。たぶん子供のころからの刷り込みがあるから直感的にそう思ったのだと思います。

でも、よく考えると、同じ“人”であり“人は平等”という原点に立ちかえれば、なにも問題はなく、同じ考えを共有する人に敬意の手紙を渡すことは日常の範疇だとも思います。

確かに軽率で、短絡的な行動であることはいなめないとは思いますが、動機を考えれば、原発の後処理、被害状況の把握、子供への健康被害対策などなど、遅々として進まない(進ませない)うえに、予算を流用するという信じがたい政府の対応にカンフルを打つ意味でも一つの有効な“行動”と言っていいと思っています。

山本議員の行動に反対する人は、“先入観”“思い込み”にまんまと思考を固定され、解放できないまま本質より現象に揺さぶられながら世界を観ている人たちなのではないでしょうか。

少なくとも、絵に関して言えば、“先入観”“思い込み”の強い人に“見方”“考え方”の説明をするのはとても苦労します。そして、上達も遅い。

まずは、“先入観”“思い込み”からの心の解放が“本質”を見極めるためには必要なんだと思います。そして、絵を描くことは、その最も有効な手段だと信じています。





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