“悪達者” という罠 《改訂》 - 'Fast Slipshod Work' Trap - | 塾長の日記

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“勢いがある”ことと、

“雑”なことは別物。 

 

 

イメージ画像  ※この記事とは直接関係はありません

 

 

私は、“ルースペインティング”(“ゆるい絵”とでも言うのかな)のスタイルが好きだ。

 

でも、ただ“ゆるい”だけでは絵として成立しないし、雑に描くことでもない。

 

どこが違うかといっても精神論や抽象論になってもつまらないので、私なりに『雑だなぁ。』と思うときと 『勢いあるなぁ。』 と思うときの違いについて反芻してみようと思う。   

 

 

■魅力的なフォーカルポイントがキチッと決まっているか。 

 

■線やタッチに迷いがないか。 

 

■基本的な形の“芯”を外していないか。 

 

■観察があり、発見があり、技術があるか。

 

■技法や馴れだけで描いていないか。 

 

■描いていないところも魅力があるか。

 

■色の鮮度はたもたれているか。

 

■先人の“型”だけを単にコピーしていないか。

           

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"If you really observe, you will notice that things are not as clearly defined as you imagined. " (出典;The Watercolor Teacher)

 

 

 

 

過去の本に永山裕子さんと醍醐芳晴さんの対談が載っている。その中で、醍醐さんが“悪達者”という言葉を使っていた。 とても言い当てているコトバだと思う。

 

 

 

 

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馴れや方法論だけで自分のやり方を固定してしまって、

観察を怠ったり技法に依存しすぎるとそうなりがち。 

 

私も、いつも生徒さんだけでなく、自分にも言い聞かせていることである。 

 

 

 

 

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