時間通りの研修を終えるためにいくつかの方法を示しておきたい。


なれていない講師は、研修終了時間の15分くらい前に終えるという感覚を持っていてもよい。15分早く終わっても、参加者と振り返りをすれば、15分くらいあっという間である。それに、多少早く終わってもそんなに文句は出ない。


時間をオーバーするよりましである。


時間通り研修を終了させるには、研修の中で、時間調整やバッファを盛り込んだデザインが必要であり、また研修の中で臨機応変に時間調整をして行くことが重要である。


1つ目は、発表時間や発表人数を調整することである。


5分で発表させるところを時間がなければ、3分にする。


全員発表させるところを数名に限定して発表させる。


発表に対する質疑応答やコメントを短くする。


タイマーを使って、発表時間を区切っていくのもひとつの方法だろう。特に、プレゼンやスピーチの研修では、時間内に話をまとめるのは重要なトレーニングである。


ただ、タイマーを使うとあわただしくなり、時間を気にしすぎてきちんと発表できない受講者もいるので、じっくりと話を共有したいときには、あまりお勧めできない。


要注意なのは、発表時間は一番に発表した受講生に引きずられるということだ。最初の受講生が5分しゃべるとそれがスタンダードになってしまう。


また、受講生が発表を終えた後にオブザーブしていた関係者からのコメントが長引く場合も要注意である。特に社長や役員など、職位が高い方のコメントはあからさまに時間を切ることは難しい。


2つ目は、ディスカッションやシート記入の時間を調整することである。


ディスカッションに関しては人数が多いとまとまらないので、グループ人数を3人などに減らすと早くまとまる。


また、シート記入時間を30分のところを25分に短縮することができる。


ただし、シートの記入は個人差が大きく、記入後に休憩時間を盛り込んでおくか、宿題にしてしまうといった対応がないと全員が記入を終えることは難しい。書けてない人は、その場に残って記入してもらうか、研修後2日以内に提出など、指示を出す必要がある。


3つめに最後のまとめの講義の時間を3分・5分・10分・15分と複数のパターンを持っておくと、より完璧な着地ができるだろう。

研修の中での、板書についての考察。


私は、あまり板書はしない。必要なことは、テキストやスライドに書いてあるからである。


講師がホワイトボードに書いている時間は、多少しゃべりながらであったとしても、時間のロスに思える。


また受講生が必死にノートに書き写している時間ももったいないし、ノートを必死に書いている時間は、考えていない。


また、中には「字が汚いです。」とか「たくさん板書します。」とか言って、殴り書きのように汚い字を量産していく講師もいる。受講生に読解のための努力やノートを取るための努力を強いるのどうかと思う。


たくさん書かせるぐらいだったら、あらかじめテキストにして渡しておくか、パワーポイントのスライドにおけばよい。


出し惜しみしているようにも、テキストにするだけの内容の濃さが足りないようにも思える。


私自身の好みで言うと、板書をたくさんする講師は書き取るのが面倒くさいし、レジメにしても項目だけが箇条書きされている余白だらけのレジメは嫌いである。


結局、そういうレジメは資料としての価値がなく、必要なところだけメモをすれば、後はゴミ箱行きである。


後々まで、利用してもらえるようなレジメやテキストを残したいと思う。

先日、ホワイトボードマーカーを持ち歩くことについて書いたが、そのホワイトマーカーを使った板書についてまとめてみた。


参考:「講師の持ち物 その1」 http://ameblo.jp/g-solution/archive1-200908.html


板書する際に、まず気をつけたいのが、ホワイトボードマーカーの太さと字の大きさ、教室の広さである。


教室が広ければ、当然太く大きな字がよい。教室が広い場合は、一番後ろに座っている受講生に、見えるかどうか一言尋ねること。


なるべくきれいな字で書くこと。


字が汚い人は練習したほうがいい。受講生に読解のための努力を強いることは、研修の内容への集中が失われる。


板書をしているときは、当然受講生に背を向けて書くわけで、レクチャーの流れが止まる。


マイクがあれば、しゃべりながら板書をしても聞こえるが、肉声の場合は、後ろまで声が届かなくなるので、あまり多くしゃべらないほうがいい。


そこに一瞬のスキができる。


だから、板書の際は背筋を伸ばして、テキパキと書くこと。


長々と書かないこと。


私の場合は、たくさん書くことがある場合は休憩中に板書を済ませておき、ホワイトボードをくるりと反転させておく。で、必要な場面にくるとホワイトボードを再度、ひっくり返して受講生に見せる。(この方法は、両面使用できるホワイトボードが前提であるが。)


こうすることで、板書の時間に研修の流れを止めることが防げる。

書いた内容を消す場合は、一言消してもいいか、写し終えたかどうかを確認すること。


こんなところに留意して板書を進めると研修がより一層効果的になるだろう。


明日は、板書とテキスト、パワーポイントの関係性について考察してみよう。