研修をする際に、緊張してうまくしゃべれないかもしれない、などと不安になることもよくあることだ。


そこで、研修やファシリテーションで緊張しないための処方箋をいくつか示したい。


まずは、講義内容や進め方の徹底的なリハーサルをすること。あれだけ練習したのだという事実が自信につながる。


逆に言うと、リハーサルをおざなりにしてぶっつけ本番に近い状態で臨めば、緊張しないほうがおかしいだろう。


プロのすることではない。


研修開始の直前には一人になって、もう一度進め方をイメージすること。深呼吸で呼吸を整える。呼吸をすることに神経を集中すると、不思議と落ち着いてくる。


瞑想や呼吸法に通じている人は、それも試してみるといい。


さらに、NLPのテクニックであるアンカリングを使う。自分が最高の研修をしている場面を想像し、人差し指を握るという動作を繰り返す。何度も練習すると、人差し指を握っただけで、最高の気分になれる。


ぜひ、試してみてください。


ただし、試してみても、緊張を完全に取り去ることはできないかもしれない。


緊張することは、決して悪いことではない。


知り合いの心理学の先生が言うには、緊張している自分を責めたり、認めないことが一番よくないそうだ。緊張と仲良く付き合えるようになるといいだろう。


大ベテランの講師でも毎回緊張するという人もいる。誰だったか忘れたが、「研修で緊張しなくなったら、講師を引退する時」と公言している講師もあるくらいだ。


ここまで書いてきて言うのもなんだが、私は元々あんまり緊張するタイプではない。


なぜあまり緊張しないのか、いくつか思い当たることがあるので、さらに考察してみたい。


(続く)

先日、ある会社で2年間に渡る新人を除く、全4階層向けのアクションラーニングを終えることができた。


チームビルディングをし、各階層で会社の抱える問題を話し合い、解決策を見出し、実践に結び付けてきた。


2年間で160回以上の問題解決セッションを実施したことになる。


全体の雰囲気や取り組み姿勢、流れなどから、何かが変わりつつある胎動を感じる。


全階層でほぼ同じプログラムを受講し、共通言語もでき、問題解決手法も手に入れることができた。


2年間に渡るプログラムの総決算としてワールドカフェをやってみたいと考えている。


ワールドカフェは、きっかけ作りに用いられることが多いが、全階層のプログラムの総決算として実施することは、あまりないと思う。


成果が目に浮かぶようだ。ぜひやってみたい。

ポーターの『競争の戦略』の中で気になる一言があった。


「技術面でリーダーになってもよいが、最高品質の製品はわざと作らないようにすべきである。品質と技術のリーダーシップは、必ずしも一致しなくてもよいのである。」


いつも最高のクオリティを追求してきた私にとっては、少なからず衝撃的な言葉であるが、その意味することも感覚的にわかるような気がする。


最高のクオリティを提供してみても理解できるクライアントが少なく、また必要もされていないことが多いということである。


そこそこのクオリティで満足するクライアントに、そこそこのクオリティしか提供できない企業。


それで、釣り合っているのかもしれないが、最高のクオリティを提供できる技術的スキルは持ちながらあえて提供しないことと、元々平均的なクオリティしか提供できないことには、雲泥の差がある。


まあ、技術と品質のギャップを遊びや余裕と捉えるとかえっていいのかもしれない。