問題解決の際に問題の整理や原因分析でロジックツリーを作成することがある。たいていは、ロジックツリーを作り始めて30分くらいで壁にぶつかる。


なぜ、上手くかけないのだろうか。そこには、毎回同じパターンが存在している。そこで、ロジックツリーを上手く活用するためのポイントを考察してみたい。


1.MECEにこだわりすぎない。

 モレなくダブりなく作ろうとするのはいいが、そこにこだわりすぎると前に進めなくなる。今ない情報は後で追加するしかないので、だいたい確からしいということでよしとすること。


2.次元とカテゴリが揃える。

 例えば、野菜を分類する際にロジックツリーを作成すると仮定しよう。「野菜」という大項目の下に「トマト」や「ナス」がくるのはOKだが、「りんご」や「ぶどう」を入れてしまうと「カテゴリ」が違うので、混乱する。また、「野菜」の下に「トマト」と「ミニトマト」を同列で並べてしまうと、「次元」が揃っていないので、おかしくなる。「ミニトマト」は「トマト」の下に配置すべきである。

 トマトの例だとわかりやすく、「そんなミスを誰が犯すんだ?」と思うかもしれないが、実際の業務をロジックツリーに落とす際には、「次元」と「カテゴリ」がごちゃごちゃになってしまうことがよくある。というより、必ずごちゃごちゃになる。指摘されて始めて気付くということが多い。


3.完璧に作ろうとしすぎない。

 こっちの枝の数が少ないからと、バランスが悪いからと悩む必要はない。バランスが取れていなくても本質がつかめればそれでいい。また、枝を伸ばしていくと同じキーワードが出てきて、ぐるぐる循環することもある。実は、これこそが、問題の本質なのである。そこに真の原因が隠れていることが多い。ロジックツリーをきれいに作成することが目的ではない。問題の原因を特定することが目的なので、ぐるぐる回るということは、問題の本質に近づいたサインだと捉えること。


4.ロジックツリー以外のツールも試してみる。

 ロジックツリーで行き詰った場合は、そこの部分に関して、「プロセスマップ」を作成してみるとか、「マトリックス」に当てはめてみるとか、違う観点の作業をするとブレイクスルーすることが多い。


また、私の場合、マインドマップを作成してから、ロジックツリーに変換するということも多い。まずは、次元とかカテゴリなど思考に制約をつけずに発散させ、後にロジカルに形を整えていくことも試してみたらいいだろう。


通常、マインドマップをそのまま見せられても、あまりに端的に個人的直感が表現されているので、何のことか理解に苦しむことが多い。

今日は、ある飲料メーカーの問題解決研修の初日。

珍しくメインのファシリテーターではなく、サブ・ファシリテーターとして講座を担当したた。

サブのいい所は、全体の進行やレクチャー、時間配分などを気にせず、思いっ切り受講者に関われることだ。

ディスカッションが白熱し、気付きが深まり、解決の糸口が見えてくるとこちらもワクワクしてくる。


逆に、対話が停滞し重苦しい空気が流れる。そこには、積極的に介入して、絡まった糸を解きほぐす。


いずれの場面も私にとって楽しい至福の時間である。

今日、考えに考えて停滞したチームは、この先日大きな飛躍があるだろう。

明日も問題解決を楽しもう。


研修というのはあくまでも手段であり、何のために研修をするのかという目的が一番大切である。職場で解決したい問題や課題が先にあるはずである。


だから、「とりあえず、標準的なカリキュラムが欲しい。」という要望は困ってしまう。標準的なカリキュラムは、あくまでも「標準」であって、それをそのまま実施することは、何の問題解決にもつながらない。


例えば、「タイム・マネジメント研修」をして効果があるのは、「タイム・マネジメント」の方法論や知識が不足しており、スケジュール管理ができていなかったり、時間の使い方が悪く、業務が滞っている場合に有効だろう。


しかし、業務プロセスそのものに問題があったり、そもそも原因がわからないという場合であれば、「タイム・マネジメント研修」ではなく「問題解決研修」や「業務改善ワークショップ」のほうが有効だろう。


ただ単にクライアントの要望を聞くだけではなく、その背景となる問題や課題を明らかにすることが、研修の打合せでは大切になってくる。