生き残りたいのなら想像しろ、未来を予測し今自分達が何をすべきなのか。 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

わが法の赦すなきことをして、なお谷に入るの必ず死するがごとくならしめば、人これをあえて犯すなきなり。

                                         韓非子



2008-01-10 は裁判員制度を迎えるにあたっていかに義務を回避するかの検討。


法と常識の狭間で考えようさま「知的障害者の刑事事件について考える」
>宇都宮東警察署が、2004年8月、宇都宮市に住む重度の知的障害のある男性を暴行事件で逮捕して勾留中に、強盗事件2件の自白調書を作成して再逮捕して、その後起訴したところ、刑事事件の判決言い渡し前に真犯人の男が判明したために、結局、その男性は無罪となった。
この男性が、違法捜査で精神的苦痛を受けたとして、国家賠償法に基づいて、国と栃木県に計500万円の慰謝料を求めた訴訟について、2008年2月28日、宇都宮地裁(福島節男裁判長)は、原告側の訴えをほぼ認め、国と県に計100万円の支払いを命じ、被告側が控訴せずに、この判決が確定している。


国家賠償の金額があまりにも小さすぎるというのが問題。だからこそ、警察・検察権力の粗雑な捜査が許される。金額をそれこそ名誉毀損の損害賠償額を引き上げたのと同じ理屈で100倍位にして、当時の担当官僚に連帯責任を負わせる形にするしかない。

>ところが、千葉県東金市の女児殺害事件については、警察において被疑者に責任能力があるという前提で、マスコミに被疑者に関する情報を垂れ流し、マスコミも、被疑者の氏名や顔写真を含めて大きく報道を続けているが、それが後で取り返しのつかないことにならないのか、本当に心配である。警察や検察が、千葉県東金市の女児殺害事件について立件し、これを起訴するつもりであれば、全ての被疑者の取り調べは録画されるべきであるし、重要な取り調べには弁護人の立会いも認めるべきである。


第一報時 、そして当該事件の報道を巡る上杉隆氏のマスゴミ批判 をメモしましたが、上記のような前例もあるというのに今回のマスゴミ報道は何だったのかと、学習能力ゼロ。同じ報じるならば、このような司法権力に都合のいい自白を引き出しやすい人間に対して頑なに取調べの可視化を拒むその警察の後ろ暗さをこそ徹底的に追求しなくてなんなの?存在価値あるの?


銃撃戦での警官死亡者、56年以降の最低水準に 米統計
2008年に職務中に死亡した警官の数が、全米でこれまで計140人と、昨年の181人から大きく減少したことが、警察の相互扶助関連組織による統計で29日分かった。
銃撃戦に巻き込まれての死者は41人と、07年の68人から40%減少した。1956年以降では最低の水準としている。亡くなった140人のうち、86人が偶発的なもので、54人が殺意などが絡んだ意図的な事件に巻き込まれてのものだった。昨年は殉死者数181人のうち、死因が偶発的なものは108人で、意図的な原因が73人だった。(2008.12.30 Web posted at: 19:44 JST Updated - CNN)


何が凄いんだか全く分からない辺りがダメリカの奥深さですな。こういう社会はさすがに「銃犯罪の蔓延」とか騒ぐ権利があります。


不況で万引きが増加~経済的理由で初犯も多く
>ニューヨーク・タイムズによると、警察の報告では前年と比べ、今年は万引きによる逮捕が全米で10~20%増加している。しかも、万引きの場合、警察に通報するよりも出入り禁止とする店が多いため、実際の数ははるかに多いと見られる。


経済が治安に影響を及ぼすという当たり前のお話。まあ、今回の不況で事件が起きる度に「心の闇が~」、「実存が~」とか最初にごたくを並べ立てる半径3m社会学者の面々が絶滅せんことを‥…━━ *  m(゚▽゚* ) ホシニネガイヲ・・・


>全米万引防止協会によると、全米で毎日3500万ドル以上の商品が万引きされており、米国在住者の約11人に1人が万引きをした経験があるという。これまではドラッグ中毒による常習犯が多かったが、今年逮捕された初犯のうち大半が経済的理由から犯行に及んだという。(USFront Line 2008年12月24日)


きっとダメリカにはキリスト教という絶対的基準に基づく「倫理観」や、愛国心教育が足りていないんですねw


「泥棒よけ」がひきつけた…警備会社ステッカーの豪邸専門盗
>警視庁は9日、コロンビア国籍で、大阪市中央区日本橋1、無職アレナス・マタ・セサル被告(39)(窃盗罪などで起訴)を窃盗容疑などで再逮捕したと発表した。
アレナス被告は昨年9月以降、セコムや綜合警備保障など大手警備会社のステッカーがはってある高級住宅ばかりを狙った約50件(被害総額約1億円)の空き巣を自供したうえで、「警備を依頼する家には金目のものがあるし、金持ちの財産は保険でカバーされる」などと話しているという。(1月9日21時5分配信 読売新聞)


鼠小僧と持て囃すか、外国人犯罪の恐怖を喧伝するかと思いきやいずれでもありませんでしたな。


殺人など重大事件、時効を撤廃含め見直し…法務省


水紋鏡~呪詛粘着倶楽部~-時効

>重大事件に限り時効を撤廃することの可否や時効期間を40~50年に延長したり、遺族らが裁判所に請求した場合は、時効の進行を停止する制度を設けたりすることなどが想定されている。


重大犯罪の検挙率が高いから安全・平和な国だからこそ可能。ダメリカのように犯罪数自体も膨大な上に検挙率が6割程度の国ではパンクしてしまいます。


>公訴時効は犯罪が終わった時点から一定の期間を経過したら起訴できなくなる制度で、〈1〉時の経過で遺族や被害者の処罰感情が薄れる〈2〉証拠が散逸して公正な裁判の実現が難しくなる〈3〉捜査機関が長期捜査に伴う様々な負担から解放される――などが、時効の存在する理由とされている。法務省によると、2007年中に時効が成立した殺人事件は58件に上る


時効存在理由が変われば制度もまた変わると。まあ、こないに治安良好に関わらず、警察官増員したし余裕あるんでしょうね(投げやり)。

 

これに対し、「全国犯罪被害者の会」が08年11月の大会で「被害感情は時の経過で薄くなることはなく、むしろ日に日に増していく」として、時効廃止を求める決議を行った。00年12月に起きた東京都世田谷区の一家4人殺害事件の遺族らも08年12月に記者会見し、時効制度の見直しを訴えるなど、被害者の側から公訴時効見直しを求める声が強まっている。


犯罪被害者の会が司法改革の主要プレーヤー、そこのけそこのけお馬が通る。


>ただ、公訴時効の期間は05年施行の改正刑事訴訟法で「死刑に当たる罪」は15年から25年に延長されており、同省内には改定に慎重な意見もある。(2009年1月4日03時07分 読売新聞)


もう何でもいいけれど、弁護士会は岡村勲弁護士を犯罪被害者の会設立に追いやったおざなりな対応を土下座して悔やめ!


司法に民意“第3の改革” 検察審査会、強制起訴も可能に
>一般人が不起訴の相当、不当などを決める「検察審査会」が5月21日の裁判員制度開始と同時に大きく変わる。従来、検察を覆すことができなかった審査会の議決に強制起訴が新しく加わる「起訴議決制度」が始まるのだ。昨年12月1日の被害者参加制度開始と合わせ、司法に民意を反映させるための“第3の改革”。検察審査会の権限強化で、司法制度がより身近になるか注目される。


被害者最強。ただ、これ下手をすると橋下が煽ったような形でメディアを通して「起訴」を強制することが可能になる恐ろしい改革だと思うんですが。マスコミは名誉毀損、あるいは(精神的)傷害でその牙が自らに向けられる可能性とか分かってる?

13年に11人が死亡した兵庫県明石市の花火大会転倒事故。神戸地検が、当時の明石署長らを不起訴にしたのに対し、神戸検察審査会が2度も「起訴相当」を議決したが、地検はいずれも不起訴としている。こうしたことが続いたため「国民の常識とかけ離れている」との声が相次ぎ、16年に検察審査会法が改正され、裁判員制度開始と同じ5月21日から「起訴議決制度」が新たに導入されることになった。(MSN産経 2009.1.9 21:51)


ついでに強制的に起訴した場合、検察のモラルが問題になりますから、起訴した案件の勝ち負けに対して負のインセンティブかけたほうがいいんじゃない?…どうでもいいけど。



神戸地裁で傍聴男が弁護士襲う「刑務所に入りたくて」
>8日午前10時20分頃、神戸市中央区橘通の神戸地裁2階の廊下で、辻忠雄弁護士(77)(兵庫県弁護士会所属)に千枚通しのようなものを持った男が後ろから襲いかかった。


>発表によると、男は神戸市須磨区一ノ谷町、由良順司(60)と名乗り、同じ名前の健康保険証を所持していた。調べに対し、男は「刑務所に入りたかった」などと供述しているという。地裁や同署によると、辻弁護士は2階にある201号法廷で、覚せい剤取締法違反罪に問われた被告の判決公判を終え、廊下に出たところを襲われたという。男も裁判を傍聴していたといい、「弁護の方法も気に入らなかった」とも言っているという。辻弁護士は「男と面識はない。首を狙ってきたので、手で振り払おうとした時に刺された」と話している。(1月8日12時19分配信 読売新聞)


罪犯さなくても入りたい人は刑務所に入れるというように司法改革したほうがよほど治安良化に資そうだwww


100歳の父殺害、自宅介護35年の被告に猶予判決
>昨年12月、自宅で介護していた100歳の実父を殺害したとして殺人罪に問われた宮崎市吉村町、無職佐藤智子被告(71)の判決が26日、宮崎地裁であった。高原正良裁判長は「尊い命が奪われたという結果は重大だが、心身共に疲弊して衝動的に無理心中を決意した経緯は多分に同情できる」として、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役5年)の有罪判決を言い渡した。


100歳を71歳が介護って流石に裁判長も残忍非道とか面罵すること適わずと判断しましたか。これから家庭内介護が国策として推進される中、35年辛抱すれば(それとも71歳という年齢かw)執行猶予がつくという目安になりますね♪


佐藤被告は35年前から父の世話を始めた。父は10年ほど前から認知症の症状が出てきたが、介護施設への入所などを拒み、被告への叱責(しっせき)や徘徊(はいかい)などを繰り返していたという。(2008年12月26日13時56分 読売新聞)


介護施設には入りたくても入れない状況というに何という贅沢、これは罪を一等減じても仕方ない。


「移植した腎臓を返してくれ」、離婚した夫が元妻に要求 米国
>報道によると、この外科医リチャード・バチスタさんは、8年前に妻だったダウネル・バチスタさんに腎臓1つを提供したが、ダウネルさんは恩を仇で返すように浮気に走り、離婚を申し立てたと主張している。
リチャードさんは、妻の裏切り行為によって「心にぽっかりと穴が開いたままだ」と語っているという。ニューヨーク・ポスト紙やデーリー・ニューズ紙によると、リチャードさんの弁護士は、腎臓を返還するか、もしくは賠償金として150万ドル(約1億3700万円)を支払うことを求めている


>弁護士は、「理屈の上では腎臓の返還を求めているが、もちろん、彼は本当に腎臓がほしいわけではなく、その価値を認めさせたいのだ」としている。【1月9日 AFP】


心にぽっかりと文字通り穴が開いていますからね!な~んてうまいことを言ったつもりかw しかしヴェニスの弁護士とか改題した劇脚本?今ならハリウッド映画が作られそうだ。ちなみに8年という事は普通に契約解除が法解釈として成り立ちうるの?

11 名前:名無しさん@九周年 投稿日:2009/01/09(金) 06:57:48 ID:UfPPR8/30
シェークスピアの、例の名言をぞうぞ

86 名前:名無しさん@九周年 投稿日:2009/01/09(金) 07:44:25 ID:wMBxPGb50
わかった 腎臓は確かにあなたにもらったものだから返すとしよう、ただ一滴の血も流してはならない
私のからだの中に流れている血はあなたにもらったものではないのだから



でもこの場合は逆に夫側が腎臓移植時に血を流しているから、本来は腎臓および血液を返還要求しないといけないの?


103 名前:名無しさん@九周年 投稿日:2009/01/09(金) 08:03:38 ID:DvvnZd9lO
知ってるよ
裁判で「きっかり腎臓だけだぞ。血は一滴たりとも奪ってはならない」
って裁判官になんくせつけられて敗訴して、実は裁判官と相手側はグルだったって酷い話だろ


ただ、その解釈について結局、正義とか友情で裁判を勝利したのではなく「契約」に基づいて勝訴したということから、結局は商人側の理屈が勝利したという資本主義の世の到来を描いたみたいな解釈を大学で習いました。


155 名前:名無しさん@九周年 投稿日:2009/01/09(金) 09:02:52 ID:ZPplUQ7H0

★「夫は人というより物」 夫婦27年 哀れな末路 福岡地裁 保護責任者遺棄致死事件

弁護側の被告人質問に「人よりも物と見ていた」と答えた。19日の福岡地裁304号法廷。
65歳の寝たきりの夫に十分な食事を与えず、床ずれの傷口から感染した細菌で死なせたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われたパート従業員の妻(55)の言葉に、廷内の誰もがショックを受けた。事件は今年5月下旬、福岡市中央区の市営住宅で起きた。すし職人だった夫は2003年にうなぎ屋をリストラされて以来、自室にこもって酒浸りの日々。夫婦関係は冷え切った。夫は両足の筋力が急速に衰え、翌年には胃がんの手術を受けて退院したが、既に自力歩行が困難な状態だった。


トイレや入浴に介助が必要だが、妻はかかわらなかった。家の中が汚れたが「部屋にこもった夫の自業自得。どうして私がこんな目に遭うのか」と掃除を放棄した。4月下旬、夫に異変が起きた。妻は結婚して別の家に住む娘にメールを送った。「隣(夫)が動かない」。だが、娘は手助けしてくれなかった。ベッドの上から動けない夫。妻は冷凍食品のたこ焼きやオムレツを皿に乗せ、ベッドの脇のテーブルに数日に1回、夫の姿も見ずに置いた。食べたかどうかも確認せず、このままでは死んでしまうと分かっていたが、救急車は呼べなかったという。


「世話していないことがばれるから」


夫が亡くなる前日、夫は部屋で「あー、あー」とうめいていた。うめき声は数時間続き、やがて消えた。翌朝、夫は目と口を開いたまま冷たくなっていた。27年間、同じ屋根の下で暮らした夫婦の哀れな末路だった。この裁判は19日に結審し、検察側は懲役6年を求刑した。判決は12月17日。 =2008/11/20付 西日本新聞朝刊=


おひとりさまの老後を推進されている上野千鶴子歓喜の事例ですな。


292 名前:名無しさん@九周年 投稿日:2009/01/09(金) 18:58:36 ID:zXEhgeqO0
愛情は無尽蔵じゃなかったってことだな


座布団1枚!


以下 アニメ感想
「黒執事」第14話

総集編、だけど編集も何もなくだらだらと並べているだけなので途中から早送り。


「鉄のラインバレル」第14話


前話録画ミスっただけにどういう展開なっているのか追いつくだけで精一杯。


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▲色々と並び始めましたがこれは平易で結構お勧め。