>『僅かな一時的な安全を手に入れるために根源的な自由を放棄する人々は自由と安全の両者をもつに値しない。』
ベンジャミン・フランクリン
>『命令する相手も服従する相手もなしに、それだけで何かでいられるような人間だけが本当に幸せな人間のなのだ。』
ゲーテ
携帯電話:有害サイト制限機能、保護者66%「知らない」--県警調査 /宮城
>調査は県教委などと協力し今年7月、中学、高校計48校で実施。いずれも2年生の生徒計1432人と保護者1308人から回答を得た。その結果、中学生58・9%、高校生95・3%が携帯電話を所有。「出会い系サイトに接続したことがある」と答えたのは中学生3・5%、高校生6・2%だった。保護者のうち「子供のネット接続先を知っている」と回答したのは47・3%で、親が子供のネット利用を把握することの難しさが浮き彫りになった。
>フィルタリングシステムは携帯電話各社が無料で提供。申し込むと、同サービスの提供会社が有害と判断したサイトへの接続を禁止する機能がある。子供を犯罪被害から守るのに有効とされ、県条例は携帯電話の販売業者に対し、システムについて親や子供に十分説明するよう定めている。しかし、携帯電話の購入時に「業者からフィルタリングシステムについて説明があった」と答えたのは生徒11・8%、保護者25・4%だった。(毎日新聞) - 10月27日12時1分更新
バーチャル社会の(以下略)委員会での竹花のコメントを見ているものにとってはまさにあーこーして言説は作られていくんだねーと再確認できますね('A`) フィルタリング自体についての評価は別として、警察さまの白々しい調査をそのまま垂れ流すマスコミさまさすがです!
平成17年の犯罪(警察庁)
>警察庁は、平成17年の刑法犯、特別法犯、交通犯罪、少年犯罪、暴力団犯罪、公務員犯罪等の概況についてとりまとめ、公表しました。刑法犯の認知件数は3年連続で減少しています。
認知件数3年連続で減少ってもともと増えていた数字がどーこーというのはさておき、減少しているのにどうして喜び踊らないの?
まずは少年事件
をみると、凶悪犯罪で1,441件(10年前の平成8年が1,496件)、殺人が67件(平成8年が96件)と既に10年前よりも減少しています。殺人に注目するのは認知件数として一番ぶれがなく、凶悪犯罪の増減を考える上で信用が置けるからというのは、何度も触れているように平成10年の警察の方針変更に伴う認知件数の激増に絡み浜井教授が「犯罪統計入門」で明らかにされていた通りです。というか、認知の仕方が変わった10年、11年をピークに一貫して減少しているように見えるのは気のせいでしょうね、きっと!
いつもマスゴミばかりあげつらうのもなんですから、たまには政治家さまを始めとする統治権力の品行方正さを眺めてみようということで
選挙違反
の総数はたったの1,311人!、公務員の検挙数
が102人!少年事件の数字と大差ないところからみて、きっと選挙違反、公務員の犯罪も凶悪化、激増しているのでしょうね!?
で、たびたび参照させていただいている浜井教授の新刊「刑務所の風景―社会を見つめる刑務所モノグラフ」が出ているので紹介。いつものように直接アマゾンのリンクを貼らないのはもし買ってみようと思われた方で、1~2週間待ってもいいというならば以前も紹介したように少年犯罪データベースドア
を通して買っていただきたいから。
概要は治安の悪化が定量的になんら根拠のない「体感治安」の悪化に過ぎないことを明らかにした前著「犯罪統計入門」と裏表の関係にある一冊。当書はまさに刑務所という現場からみた「治安悪化」の風景を描いています。この本を読むまで前著のイメージからかこう勝手にとってもクールな方と思っていたのですが、そうではないことがよく分かります。非常に熱い方であることが随所から伝わってきます。詳細については読んでいただきたいので省略します。しかし、囚人だけではなく、刑務所の機構的なものまで私にとって知らない世界だったのでひとつひとつが純粋に新奇の知として本当に興味深いものでした。刑務所は管理側だけでなく、囚人からの協力(経理)があって始めて成り立っているなんてね…。
内容についてはあまり触れたくないけれど一箇所だけ。前著では白書などの定量的データから「治安悪化」の虚妄を暴かれていたわけですけれど、そもそもそのような問題意識がどこから生まれたのか、他にきちんと指摘されている学識者が皆無(あとは河合先生ぐらい?)という状況だけに、かえって不思議(悲しいことにね)ですらあったのですが、ここに明らかになりました。それは刑務所という現場で実際に目の当たりにされた現実が、過剰収容とは名ばかりどんどん刑務所に入ってくる犯罪者は凶悪化どころか社会的弱者とされる人たちばかりだったというもの。
先日
紹介した、「累犯障害者」(著)山本譲司とあわせて読むと、この国はたんに弱者を刑務所に捨てているだけというのが分かります。そのことについて右が根拠なき厳罰化で突っ走っているとすれば、左だって「せーふてぃーねっと」とか二言目には口にしていますが、その安っぽさについてははっきりいってため息が零れてしまいそうです。福祉の充実がお題目とか、抽象的なレベルではなくて切実に必要とされている世界がそこにはあります。警察国家化とか監視国家化とかそんなともすれば陰謀論とは紙一重な抽象的な問題では全くないです。
言葉にすると否応なく安っぽくなってしまいますが、いやそれを知っているからこそ浜井教授も山本氏もあえて数の問題として著さず、固有の名前と顔が一致しているであろうある人を取り上げてその悲惨さを目を逸らすことなく淡々と記述されたんだろうなと。
山本氏の著作に関しては女子リベ「累犯障害者」
も是非とも参照のほどを、もっと詳細に内容について触れておられます。
また、弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」さま ロンドンにおける見学
(全4日)もイギリスにおける刑務所事情を知ることができるという点で一読されたし。
以下 アニメ感想
「BLACK LAGOON2」第4話
マッドハウスの外注グロス管理能力の高さを窺わせる一話。多少いつもと比べると荒いところもありますが原画まで海外に出しているとは信じられない。レヴィとエダのやさぐれコンビ、見ているだけで景気が悪くなるロックがでてくるよりよほどいい!こうドンパチやってなんぼでしょ、この作品は♪
「マイメロディ~くるくるシャッフル~」第31話
脚本;平野靖士・山田隆司
絵コンテ・演出;大久保政雄
神回キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
ここ数話EDが毎回変わるお話が始まってあきらかに梃入れ入ってます。今回のスタッフなんて主力脚本家が二人とも入るという超豪華仕様だし、それに応じて話もあっちゃこっちゃで今まで使ったエピを使う説明が必要なお話であるに関わらず、ギャグのクオリティの高さ(怖いマイメロとかとぼけた柊さまとか)でもって飽きさせず、メインディッシュのクロミちゃん女の子バージョンの可愛さがトドメと。
「おとボク」第4話
絵コンテ;石田享
演出;徳本善信
作画監督・原画;清水祐実・山本篤史
まだクオリティが落ちない…とかこんなおっかなびっくりみているのは脚本・構成担当の長谷川勝己氏に対するある種の信頼のなせるわざだろうけれど…どういうことだ?ゲームのエピソードを上手く繋いでいるなーと感心ばかりさせられている、作画も頑張っているし…EDがかなりお気に入りになってきました!
「N・H・Kにようこそ!」第17話
マルチキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!原作のエピソードをひとつずつ消化しているだけなのに痛い、そしてあと9話でどう収拾するか、本来の原作である小説版に近いものを予想していますがどうでしょう。