「困っている人がいたら、声をかけてあげましょう」
「困っている人がいたら、助けてあげましょう」
学校などで、よく言われます。
大切なことです。
重い荷物をウンウン言いながら運んでいる人がいたら
持ってあげるとか
道に迷っている様子の人がいたら
声をかけるとか
落とし物をして探している人がいたら
一緒に探すとか
そういったことを指しているんですね。
けれども
どんな場面でも口や手を出すことが
いいとは限りません。
人には
困る権利もあるからです。
以前、ある施設で
わたしは木のパズルをしていました。
なかなか解けずに困っていると
その施設の職員さんがやってきて
「これのヒントはね・・」と教えてくれました。
ヒントのおかげですぐに解けたんですが
楽しいひとときが、台無しになってしまいました。
わたしは確かに困っていたけれど
チャレンジを楽しんでいたし
自分の力で完成させたかったのです。
職員さんは
「おや、困ってるな」
と思って、親切で教えてくれたんですが
わたしには
「自分で解けなかった」
という気持ちしか残りませんでした。
困るから考える。
そうして解けると達成感があるし
自信になって、次もやってみようと思えるのです。
子育ての中でも
同様のことが起こりがちですね。
「おや、困ってるな」
と感じたとき
しばらく眺めてみることです。
そして
相手が助けを必要としているのかを
見極めることです。
見極めが難しければ、本人に聞けばいいのです。
「ヒント、要りますか?」と聞いてもらえれば
「要りません。でも、ありがとう。」
と、わたしは答えたと思います。
困る時間も大切です。
困ることが経験になるし
達成すると、自分でできる自信に繋がります。
たとえ、そのときできなくても
次の機会には、別のやり方を思いついて試すことができるかもしれません。
そこには可能性があります。
困る権利を尊重することができるといいですね。







