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悪いと思うなら謝るべきだ。
でも、許すかどうかは僕が決める。
(「ラムネモンキー」)
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主人公の一人の男性は
中学生の頃、他校の不良にしつこく虐められました。
30年以上たって、その相手と再会したとき
相手は、すっかり丸くなり真面目に働いていました。
その相手が中学時代のことを謝ったとき
彼は言いました。
「悪いと思うなら謝るべきだ。
でも、許すかどうかは僕が決める。」
彼の髪型を揶揄して追いかけてきて殴ったり蹴ったりするというのが
その虐めの定番だったのですが
その髪型は、彼の母親の散髪の練習のたまものだったんです。
母親は、夫(彼の父)を亡くし、理髪店を継ぎ頑張っていました。
「僕は母が切ってくれた髪が好きだった。」
という彼はきっぱり、こう言います。
「僕は絶対許さない。」
きっぱり言い放った彼に清々しさを感じました。
許せば楽になる、許した方がいい、許すべきだ。。
そんなふうに言う人はいます。
けれども
許すかどうかは、その人が決めるもので
許さないと決めてもいいんです。
今はその出来事に支配されなくなって
相手のことはどうでもよくなっている状態でも
許すかどうかは別問題です。
わたし自身
トラウマを解放し、相手のことはどうでもよくなっていますが
犯罪加害者を許す気は微塵もありません。
許してしまったら
当時ほんの子どもだった、怖い思いをしていた自分に顔向けができません。
わたしは、あのときのわたしに
「よく頑張ったね」と、いつでも言ってやりたいのです。
「僕は絶対許さない」
そう言い放った彼に、心の中で拍手しました。



