ちょうど渡部建がワイドショーを賑わしていた時期だったので、なぜ、仕事もプライベートも順調に行っていた彼が、これまでに築き上げてきたものを台無しにしてしまうような行動を止められなかったのか、その理由について詳しく話した。
一度、何かの依存症になってしまうと、人はその行動がよくないことだと理性的に100%理解していたとしても、その行動を止めることができない。
その理由は、依存的な行動を繰り返させている衝動が、脳の理性的な機能を司る大脳新皮質ではなく、快楽中枢から生じたものだからだ。
一度、何かの依存症になると、その行動の繰り返しにより、脳の快楽中枢がハイジャックされてしまうので、本人が、理性的に自分の行動を抑えようとしても、既にその行動はオートパイロット状態になっているので、行動を止めることはできない。
それゆえ、依存症からの回復は、かなり難しいものだと世間では思われている。
確かに、理性に訴えかけるアプローチを何度繰り返しても、快楽中枢から生じる衝動は、理性的な考えを事もなげに乗り超えてしまうので、依存的行動を止めることは難しい。
しかし、アプローチを変えて、何かを欲する「衝動」というものが、そもそもどのような構成要素によって成り立っているかを観察し、その一つ一つを理性で制御しようとしなければ、依存症からの解放がひとりでに起きだすことを伝えた。
依存症に苦しむ人たちに、理性面からアプローチしても、それは全くと言っていいほど機能せず、泥水(依存症)の中にクライアントを置き去りにしたままになること。
しかし、「泥中の蓮」を自ら経験した者なら、泥水(依存症)は悪いものではなく、蓮の花を咲かせる絶好の機会に変えられることを伝えて、4日間のファシリテーター養成講座を終えた。
お知らせ
6月27日(土)開催の渋谷禅は、オンラインでの開催になりました。