酒嚢飯袋~水商売経営者の徒然日記 -62ページ目

偏食の男たち、料理をしない女たち

もう随分前になるが、今の店をオープンさせる前に同業の店長さんたちを数人、家に呼んで食事をした事があった。

その時、驚いたことは私と同い年の店長さんとまだ若い店長さんが肉しか食べないことだった。


特に同い年の店長さんのほうは徹底して肉しか食べない。

普段はどんな食事をしているかと尋ねてみると、大体が外食、それもファーストフードとの事である。


実家から通っているらしいので、家で親が食事を作らないの?と聞いたが、作ってもほとんど食べないらしい。


私も若い頃はどちらかというと肉食の方が好きだったが、年と共に変ってきた。

元々好き嫌いが無かったが、「セロリ」と「トマトジュース」だけは嫌いだった。


それでも何度もトライをしているうちにどちらも克服できた。

今ではむしろ好んで食べるぐらいである。

ちょうど30歳ぐらいの頃に食の好みが変ってきたように思う。



最近よく思うのだが、偏食の男性は結構いる。観察してみると同じ様なタイプが多い。

野菜はダメ!魚もダメ!生モノもダメ!一体何を食べて生きているのだろう?


彼等の店のグループには本部に食堂があるのだが、せっかく食堂のおばちゃんが気を遣って焼き魚やひじき等のおかずを作っても、皆洋食のおかずを選んでいると聞いたことがある。


先程の店長さんの場合は、当日のおかずがどれも食べられないので毎日ハムエッグを特別に作ってもらっているぐらいである。

彼と一緒に暮らす女性はつまらないだろうなあ。

せっかく料理をしようと思っても、やりがいが無いだろうなあ、と思う。



そういえば最近の女性はあまり料理をしないという。

実際一人暮らしをしている女性は多いが、自炊している子はほとんどいない。


確かに一人分の食材を買って料理をする手間やその後の事を考えると、食べ終わったら洗い物もせずそのままゴミ箱に捨てられるコンビニ弁当の方が楽なのは分かるが・・・・。

私が子供の頃には考えられない事だ。


彼等はもしコンビニがなくなったらどうやって生活をするのだろう。



先日、車を走らせている時に、かなり高齢のおばあさんが重そうに食材の入った袋を持っているのを見て、いい光景だなあと思った事を思い出す。

昔は皆ああやって買い物をしていた。


今ではその中身は出来上がった弁当とかお惣菜ばかりだ。


世の男性諸君、ぜひ偏食をなくしてもっともっと女性に料理をさせよう!


そうすればおのずと女性陣の方も料理の楽しみを分かってくれるはずだから。

料理は毎日しなければ上手くはならない。上手い料理があれば男性も早く帰ってくる。


我々男性はその料理を「美味しい!」と言って食べようではないか。

どっちがカッコイイ!?

最近はよく、何を食べようか?と迷う事が多い。

街の中を歩いていてもなかなか決まらない。


結局はまたあの立ち飲み屋に入ってしまうことが多い。

ちょっとお気に入りである。

一人で立ち飲み屋に入って熱燗飲んでる姿はもうだいぶ板についてきた。

若い頃は一人で居酒屋には入れないなあ、と思っていたのに・・・。

いつかは俺もああなるのかなあ、そんな事を思って、それはそれなりにカッコイイのかもしれないと思っていたが、今じゃ現実のものとなってしまった。



ところで同じカッコイイでも、鹿児島に丁稚奉公に行っていた頃はもっと違った考えだったように思う。

奉公先の親爺の兄弟分で(こんな風に書くとちょっとカタギぽくないが、一応カタギでした)車はベントレーに乗り、イタリア製のクルーザーに乗り、自社ビルの事務所には女性しかいないという人がいた。


冬になると白いマフラーに黒いコート、コートは袖には腕を通さずに肩から掛けて歩く。

自分で演歌レコードまで出していた。


麻雀をやる時は必ず寿司を出前に取り、絶対にラーメンは食べない人だった。

吹上浜という御所もある日本三大遠浅の波打ち際の高台に白い大理石で造った別荘まで持っていた。

まさにセレブといった感じの人で憧れ、カッコイイなあと思っていた。ただ、ちょっとだけ怖い部分もあった。


さて、すっかりオジサンになってしまった今はではこう思っている。

自分の生き方に信念を持って生きていれば誰でもカッコイイ。


たとえそれが大勢の人には受け入れられないものだったとしても、自分を理解してくれる伴侶なり、友人がいればそれはそれで良いと思っている。


ちょっと手前味噌的な話になってしまうが、女房の実家に行って初めてお父さんにあった日の夕食の際、

「君のライフワークはなんだい?」と聞かれたことがあった。


急な難しい質問に戸惑っていると、お父さんは「私は中国史だ!」と話してくれた。

事実書斎には膨大な量の中国史関係の書物があった。


そんな風にはっきりと言えるそのお父さんを見て、こういうのもカッコイイなあ、いい男だなあと思った。

残念な事に一昨年他界してしまったが、今でも私の中では強い影響力を占めている。

丁稚奉公

丁稚奉公をしていた、というと今の若い世代の連中には全く理解出来ないようである。

丁稚奉公という単語が分からないのである。

せっかく朝礼等で話していても、その説明だけで終わってしまうほどである。


私はこの丁稚奉公でかなりいい勉強をさせてもらった。

そうは言っても、実際に奉公している頃は、最初の半年ぐらいまではかなり辛かった。後悔すらしていた。


朝5時に起きて6時までに奉公先の親爺の家に行き、

子供達が朝食をとっている頃に庭で飼っている4匹の犬・5羽のウズラ・何匹いるのか数えた事もないインコ達に水と餌をやり、

ベンツとBMWを洗車・ワックス掛けをし、

今朝自分が読んだ朝日新聞をベンツ後部座席のポケットに入れ、

桜島から降る灰を綺麗に掃き掃除をし、

玉砂利が轢いてある庭を熊手で綺麗に線をつけていく。


その頃になると親爺が起きてくる。

庭の手入れが終わると今度は親爺の靴を磨く。

そこで初めて親爺が口を開く。

「もういいぞ、飯食っちゃえ!」


そう言われてこちらも初めて家に上がる。

台所に行って冷めた惣菜と冷めた味噌汁を用意する。

唯一暖かいのは炊飯器に残った白米であった。

それも3分ぐらいでかけこむ様にしての立ち食いだった。



もう書き始めればキリが無い。

しかし、そんな中だあったからこそ社会の厳しさと優しさと誘惑を知る事が出来たのかもしれない。


若者たちも是非住み込みでもなんでもいいから丁稚奉公することをお奨めする。

もっとも今じゃその環境すらないかもしれないが・・・。



ちなみにその丁稚奉公を若い人たちに説明する時に一番イメージが伝わった言葉は「パシリ」だった。

チャンガラ

最近休みの日に家でうちの女房と時間潰しによくやるゲームである。


あまり詳しい事は分からないが、ネットで遊び方を調べて始めたところハマッてしまった。

いわゆる「花札」を使った遊びである。


普通の【花合わせ】や【こいこい】に比べるとかなり面白い。

出来れば【八八】とかもやってみたいが二人しかいないのでこのチャンガラとなった。


この遊びに限らず家で女房とやるとほとんどの確立で私が負けることが多い。

ダイスを使った【ヤッツィー】や【ダーツ】でもそうだ。

いつも私が負ける。

そして女房様はいつも上機嫌である。

いつかは必ず勝ってやろうと思うがいつも負ける。


やはり家の中では女房には勝てないのだろうか?

普段家の事を切り盛りしている分、家事の神様か何かがついているのかもしれない。



それならそれで、こっちは外で働く稼ぎの神様に力を借りたいところだが、どうも上手くいかない。

勝負事なので所詮は運も大きいが、ここまで勝てないとそれなりにムキになっている。


今年は毎月、氏神様にお参りに行こうと思っているので、次に行く時には一つ願い事をしてみよう。

まあ、こんなお願いしているようでは相手にされないかもしれないが・・・・。



チャンガラついてはこちら→  花札ゲーム「チャンガラ」の遊び方

一緒に暮らす条件

もともと封建的な考え方が強く、男尊女卑的な部分が強い。

一歩後ろを歩け、といった感じである。


これだけ読むととんでもなくひどい男のように思われるかもしれないが、私はこれを今の若い男性諸君に強く言いたい。もっと男らしく強い男になってほしい。

もちろん強さに裏打ちされた優しさも大切ではある。


私は高校生の頃から一人で暮らしている事があったせいか、アイロン掛けが好きである。

自分でいうのはナンだが、結構上手い。


今までに付き合った女性に必ず「アイロン掛けが出来るの?」と聞いて、大抵の女性が「ちょっとは出来るわよ」みたいな事を言うので、やらせてみると全くお話にならないレベルである。


したがって、私と一緒に暮らす女性はまず一番先にこのアイロン掛けを覚えるという洗礼を受ける。


最初にやってみせて、簡単なコツを教えて、やらせてみる。

上手いじゃないか!などとおだてながらその気にさせて教えていくのだが、一緒に暮らして一年もすれば、もう一人前である。

私なんかがやるよりよっぽど早くて綺麗に仕上げてくる。


女性の順応性の高さはすごいなあ、と思ったりもしたが、よくよく考えてみれば、私なんかと一緒に住む事自体の方がよっぽど大変かもしれない。


それをクリアーしているのだから「アイロン掛け」なんて朝飯前なのかもしれない。

インドカリー屋さん

最近出来たばかりのカレー屋さんに行ってきた。

量販店の地下にあり、そこには同じフロアーにカレー屋さんが2軒も入っている。いわば激戦区である。


一つはいわゆる欧風カレー、つまりは普通のカレーだ。カレーライス屋さんといった感じ。



でもって、今回私が行ったのはもう一つのインドカレー屋さん。


酒飲みなもので、カレーとナンで食事というのが好みにあっている。

以前はチェーン店の「マハラジャ」が近くにあったのだが、今はパチンコ屋さんになってしまい、インドカレーが食べられなくなって困っていた。

金曜日だったので、早めに入らないと混雑すると思い、5時過ぎには店に向かった。

ちょうど5メートル先をいた二人の女性もお目当ての店に入っていった。


その後を追うように入っていくと、店内はかなり明るめの照明で、中には今入った二人しかいなかった。


思ったより空いているなあ、と思った。


頼んだメニューは白ワインのデキャンタ、ナンとカレーを2種類、タンドリーチキン、サラダである。

こういった店で美味しいワインを望むのは無理なのは分かっていたので、期待をせずに頼んでみたが、やっぱり甘くて、冷たくないと飲めなかった。


気を取り直して待っていると、出てきたのはサラダ・タンドリーチキンの順だった。

ここまでは結構美味しくいただけた。


ところが次に出てきたナンが問題だった。

表面が脂でテカテカしている。

好みにもよるだろうが、せっかく焼いたナンに勝手にバターを塗ってしまうのはいただけなかった。

手でちぎって食べるたびに、ベタベタになってしまう。そのくせ、オシボリは紙製でチンケなものである。

せめてちゃんとしたオシボリぐらいくれてもいいのに・・・。


この時点で普段ならかなりのマイナス評価なのだが、萎えそうになった気持ちを癒してくれたのはホールのウエイトレスさんだった。

おそらくはマニュアル通りであろうが、しっかりとした対応で、何より声のトーンが良かった。

これで評価はプラマイゼロくらい。

人間の機嫌なんてものは結構いいかげんなものである。



さてお目当てのカレーはというと、これは結構美味しかった。

ただ、オーダーしたキーマカレーの方はちょっとゆる過ぎるかな、と思ったが別にそこまで問題とするほどでもなかった。

いつものように女房ととりとめの無い話をしているうちに結構お腹がいっぱいになった。

しかし、そろそろ帰ろうかなという時間になっても店には先程の二人の女性客以外には2組しか入ってこなかった。

週末のこの時間にこれでやっていけるのかな?などと人事ながらまた勝手な事を考えていた。

働いている従業員の数からしても、ちょっと採算が合うのかなあ・・・。

坪数からみて家賃と仕入れ代、従業員の給料を考えると日商で幾らは最低必要だろう、などと二人でくだらない話をしながら店を後にした。


やっぱり、インドカレー屋さんとしてこの横浜駅周辺で何とか頑張ってほしい限りである。

焼肉屋での最終結果

先日の辞めたいコンパニオンの話の続きである。ついに、結果が出た。


夕方の6時に待ち合わせをして、食事をする事となった。

行く店はあらかじめ決めてあった。

去年の年末に行った某バーである(バーといってもメインはデミグラスソースを使ったフードがメインである。店のコンパニオンのようにジャンキーなフードが好きな場合には結構重宝する)。


ところが当日はあいにくの雪模様で、とにかく歩きづらい。

それでも5分も掛からないからと思って、二人で歩いていくと・・・。


そこには「本日は誠に勝手ながら店休とさせていただきます」という紙が貼ってある。

しょうがないので、隣にあるレストラン(この店もこの辺ではかなり狙い目である。いつもいっぱいか、貸切だ)に行ってみると、やっぱりその日も雪だというのに貸切であった。


やっぱりいい店というのはいつでも混んでいるものだなあ、と思っているうちに、いいかげん寒さに耐えられなくなってきた。

かといってまた歩いてきた道を引き返すのもシャクだったので、今度は反対側にある焼肉屋に入る事にした。

以前にこの店は「壷漬け」なる焼肉が美味しいと聞いた事があったので、どんなものか?と冒険してみた。



入ってみるとかなり広々とした造りであった。

ただ、広すぎるのか焼肉屋というわりには雪のせいもあって、店内がかなり寒かった。

席はかなり空いているのにも関わらず、店員さんは「お席をご用意しますので、お待ちください」と言う。


仕方なく立ったままで待ち、その間に傘をたたみ、コートに掛かった雪を払って食事の臨戦体制を整えた。

その気になって、何を食べようかと考えていたが、いっこうに案内する気配が無い。

どうなっているのだろう?


混んでいないわりには結構待たされた挙句に案内されたのは、かなり窮屈そうなカウンター風のテーブルであった。

ここでかなりのマイナス点である。


料理の方はもう書く迄もなく、料金に対するコストパフォーマンスでは落第点であった。

ただ高いだけで味もサービスも全く足りなかった。


まあ、味に関しては人それぞれなので何とも言えないが、私がここに来る事はもうないだろう。



ところで本題の辞めたいコンパニオンはどうなったかというと、とりあえず週末2日だけ出る事で話がついた。


どうしても昼間の仕事がしたいというのだ。

どんな仕事をするのかと聞いてみると、パチンコ屋さんかゲーム屋さんでバイトをするというのだ!


だったらやる意味が無いだろうとちょっと説教してしまった。

別にパチンコやゲーム屋さんを悪くいう気はないが、水商売を一年半以上やってきて、昼間の仕事といってこれでは・・・・この子はいったい何を考えているのだろう?


相変わらずの「不思議チャン」であった。

この不思議ちゃんは今日の4時に伊勢崎町にあるパン屋さんに面接に行っているはずである。

パン屋さんなら、まだ勉強になるかな、と思っているが・・・・そもそも採用されるかな?




話は変るが、私は焼きたてのパン、特にフランスパンみたいなやつにはもう目がありません。

一人で半分ぐらいは食べちゃいます。チーズとワインがあれば最高!

今度の休みはそれにしよう。

絶品のスープ

年末から修理中であった奥歯がやっと治った。


珍しく早起きまでして午前中の時間に予約までして治した。

それぐらい早く治ってほしかった。歯が治ればもちろん食事である。


今回は前々から行ってみたかった鶏料理屋さんに行ってみた。

口コミだけでなく、雑誌などにもよく取り上げられるらしく予約は必須との事。



昼過ぎに女房に予約を入れてもらって、後は早くその時間になるのを心待ちにしていた。

今回の狙いは鶏の刺身である。

ささみ等はよく出るところがあるが、ここはハツやその他の肝も食べさせるということで期待が膨らんだ。


店は地下と吹き抜けの2階があるちょっと変った感じの内装であった。

ただ、吹き抜けになっている分、私が座った一階のテーブルは最後までちょっと寒かった。


それはさておき、まずは寒かったのもあって熱燗!

期待した鶏の刺身盛りと焼き鳥を数品オーダーした。


焼き鳥はかなり焼き方さんがこだわって焼いているのが分かるいい具合だった。

むしろ期待した刺身は今ひとつといった感じ。


それでもいつも行きつけの焼き鳥屋に比べて味は申し分ない。

コストパフォーマンス的にはむしろこの店の方が上のような気がする。


結構お酒もすすんだので〆に鶏雑炊を頼んでみた。

サービスでいつでもスープを出してくれるというので、雑炊を食べた後にお願いした。


雑炊もなかなかいい。しっかりと鳥のエキスが出ていて、それでいてあまり脂っぽくないのでとても美味しかった。

何より最後に出てきたスープは今までに飲んだ事が無いぐらい美味しいかった。


このスープで明らかにいきつけの焼き鳥やさんより美味しいという結論になった。

家ではほとんどウマミ調味料などのアミノ酸やグルタミンの入っていないものを好んで使っているので、わりとその手の味には直ぐ気が付く方だが、ここのスープは本当に美味しかった。



澄んだスープではなく、ちょっと白濁したこのスープ、もちろんお代わりしてしまった。

3杯5,000円!?

いつも行きつけのバーのカウンターにその子は一人座っていた。


先日の話 の続きで今日は言いたい事は言っておこうと思った。



店の現状から考えれば、どうしたって辞められては困るのだが、そうはいっても彼女の担当者がさじを投げている状態なので、ここは相手の出方を見て動くしかなかった。


実際いろいろと話してみたが、本人も本当に辞めた方がいいのかどうか迷っているようである。

ただ、お母さんまで引っ張り出してしまっているので引っ込みもつかないようであった。


そうこう話しているうちに携帯電話が鳴った。


知らない番号である。


とりあえず出てみると、今話しているコンパニオンのお母さんからだった。

私に会いに行くと言って出て行ったのに、まだ帰って来ないのはどういうことなのか?といった内容だった。


まだ、話をしている途中である事を告げ、直ぐに本人から掛け直させますといった旨を伝え電話を切った。

直ぐにその事を話しているコンパニオンに伝えて電話をさせた。



この寒い中を外で10分ぐらいは話していた。

意外とお母さんとも上手く話がついていないようだった。


戻ってきた時に「帰らなくて大丈夫なの?」と聞くと、平気ですという返事だった。



本人はどうしたいのだろう?

辞めたいのか?

それとも引き止めてほしいのか?


いずれにせよ、この様子ならば何とかなりそうな感じである。

少し切り口を変えてみようと思い、店を出た。



何処に行こうか迷ったが、さっき話しているときに話題に出た山下公園に行ってみた。

しかし、外はこの寒さである。

直ぐにどこかに店がないものかと探していると、ちょうど聞いたことのある名前のバーがあったので迷わず駆け込んだ。


入ってみると中は結構込んでいる。客層も落ち着いていてそれなりにいい雰囲気であった。

一息入れた後、話を始めても結局辞めるのか?どうするのか?肝心の話がいっこうに進まない。

本人がハッキリとしないので詰めていくと、明日必ず返事をしますという事なので、会計をしてタクシーで送っていく事となった。


会計を頼むと意外と安く、2000円弱だった。

二人で3杯飲んだわりには安いなあ、と思って財布を出したら、従業員が慌てて

「すみません。会計を間違得ました。直ぐ改めてお持ちします」と言う。


財布から後1000円出して待っていると、なんと店員が改めて持ってきた会計は5000円だった。


これは驚いた。一流のホテルでもそこまではしないだろう!

計算が違うのではないか、と言うかどうか迷ったが、大人がくつろいでいるこの場でいうのも野暮な気がしたので黙って払って店を出た。


店を出て開口一番に「高いよなあ!」と言うと、

その日初めて見せる笑顔で

「ちょっと高いですね!」と返事が返ってきた。


この時が一番気が合ったような気がした。

それまでの重苦しい雰囲気がなくなり、やっと打ち解けたような感じだった。



帰りのタクシーの中ではそのままの雰囲気で、バカ話をしながら帰った。

最終結論は明日の夕方6時に出る。

因果応報

自分の店に限らず、どの店舗でもこの業界のマニュアルというの確立されているように思う。

もちろん時流に合わせて携帯電話の様に変ってきているものはあるが、基本的な接客というものはほとんど変っていないと思う。


つまりはどうやれば指名が取れるとか、どうやれば売れっ子に成れるといった事はハッキリしているという事である。

後はスタッフの説得等によりその気になるか、元々本人がその気があればいいという事になる。

もちろん、スタッフや同僚コンパニオンによる精神的なバックアップは随時必要となるだろうが…。



しかし、現状はというと若いコンパニオンに関しては、その精神的な幼稚さからか、言われた事に対して「ハイ」とは返事をするものの、全く意味も分からず何も行動に移さないという事が多いように思う。


その気が無いから言っている意味が分からなくても質問もしない。気にもしない。

言われた事(お店のマニュアル等)をやっているかどうかを確認すれば、ちゃんとやっていると言う。

つまりは返事だけである。


「まだ、やっていません」とか言われた方がこっちもやり様があるのだが、その気があるフリばかりで全く内容(結果)がついて来ない。



ちょっとスタッフの愚痴っぽくなってしまったが、どちらでもいいからもっと自己主張なりアピールなりをハッキリして欲しい。


自分自身の利益に関することとなると「あれもこれもイヤだ」と言い、「休みは欲しい・お金も欲しい」とハッキリしているのに…。


仕事の内容について分からなくても分かったフリをし、分かりましたと言っても実は全くやらない。


これでは勉強のできない学生と同じ!

もうお金を貰っている以上はバイトでも何でもプロと同じ。

社会人としての自覚が無いのか?



しかし、待て・・・・。そういえば私も社会人デビューした頃はそうだったのかもしれない。


勉強の事は親も学校もいろいろ言うが、社会人としてのことに関してはあまり言われなかったように思う。

社会の事は所詮、社会に出てから学べという事か。

ならば、因果応報。愚痴らずに気を取り直してやっていこう!