映画「ユダヤ人を救った動物園」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。

 

動物園

1939年、ポーランド・ワルシャワにあるワルシャワ動物園は、園長のヤン(とその妻で飼育員のアントニーナのジャビンスカ夫妻によって運営されていました。

しかし、第二次世界大戦が勃発し、ワルシャワにもその影響が及び始めます。

多くの人々が疎開する中、アントニーナは動物園を守るために残る決意を固めます。

 

ドイツ軍による空襲

9月1日、ドイツ軍による空襲がワルシャワを襲い、動物園は破壊され、多くの動物が命を落とします。

ポーランドはドイツに占領され、動物園は武器庫として利用されることになります。

そんな中、ドイツの動物学者ルーツ・ヘックが、戦争が終わるまで希少動物をドイツで預かることを提案します。

アントニーナは渋々承諾しますが、ヤンはヘックに対して不信感を抱き続けます。

 

1940年10月

ドイツによるユダヤ人迫害が激化し、ユダヤ人たちはゲットーに強制収容されていきます。

ジャビンスカ夫妻の友人であるユダヤ人のマウリツイも捕えられ、アントニーナは彼の妻マグダ(を地下室に匿います。

夫妻はさらに、豚の飼育を口実にゲットーへの通行許可を得て、ユダヤ人に食料を提供し、子供たちをワルシャワから密かに脱出させます。

そんな中、ドイツ軍に暴行を受けた少女ウルシュラを保護し、彼女は動物園に残っていたウサギを大切に育てます。

ジャビンスカ夫妻はヤンの友人である昆虫学者シモン・テネンバウムやゲットーの労働局長ツィーグラーなどの協力を得て、多くのユダヤ人を救出します。

ついにマウリツイを救出することに成功し、彼は再会した妻と感動の涙を流します。

しかし、アントニーナに好意を抱くヘックは彼女に執拗に迫り、ヤンは不満を募らせます。

 

 

1942年8月

ユダヤ人のゲットーから強制収容所への移送が始まり、多くのユダヤ人が命を落とします。

逃れたユダヤ人親子が射殺され、アントニーナは深く傷つきます。

ゲットーの一掃が進む中、ヤンは地下活動に身を投じます。

 

 

1944年8月

ポーランド軍がドイツに対して蜂起し、ヤンも戦闘に加わりますが、負傷して捕虜収容所に送られます。

戦局は混迷を深め、ドイツ軍がベルリンへの撤退を始めます。

アントニーナはヘックからヤンの情報を得ようとしますが、彼に身体を求められます。

アントニーナは拒絶し、ヘックは彼女の隠し事に気付き、動物園を捜索します。

しかし、アントニーナは事前にユダヤ人たちを逃がしており、ヘックは失望して去って行きます。

 

終戦後の1946年

アントニーナは子供たちを連れてワルシャワ動物園に戻り、生き残ったユダヤ人たちも帰還します。

そして、アントニーナは奇跡的に生還したヤンと再会します。

彼らは300人のユダヤ人を救った功績を認められ、イスラエルからヤド・ヴァシェム賞を授与されました。