声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

歌手、声優、俳優、芸人、ビジネス、一般、声に関心のある人に。
プロ、トレーナーも含め、トップレベルのヴォイトレ論を展開します。

ブレスヴォイストレーニング研究所 https://www.bvt.co.jp/
 

伝統には、学ぶべきものが多くあります。

 

人間の身体と心が、

どのように表現されてきたのかを

学びましょう。

それも遺伝と生活文化の継承です。

 

世界中の多くの文化芸能に学びましょう。

 

それはあなたを刺激し、モティベートを高めてくれます。

 

あなたのつくり出す世界の大いなるヒントになります。

 

たとえば、美空ひばりさんの歌には、

そのことば一つひとつに

彼女の人生とともに、戦後の日本の歴史や生活まで入っています。

 

そのことを学び、今に生かすことで大きなエネルギーと力が生まれます。

多くの先達の残してくれたものが、作品のなかに受け継がれているのです。

 

声を出した瞬間から、何かを起こし続ける、

そのつもりで行うことです。

 

・どんな声なのか

・どう声で表現したいのか

・どう伝えたいのか

 真実の声で、人間の真実をえぐり出すことです。

 

 多くの人たちが感動するもののなかには、

何かしら、本質的なもの、真実があります。

 

ことばや歌の流れにおぼれるのでなく、

声を身体、呼吸の流れに任せます。

 

 決め手、ピークとなるポイントをもち、

全体の流れをキープします。

 

 そのためにも、間でのコミュニケーションをうまくとることです。

 

 ・かけあい

 ・押しあい

 ・ひっぱりあい

 

 聞く人に対しては、いつも次のように考えましょう。

 

 ・眠らせるな

 ・飽きさせるな

 ・最後まで集中出し続ける

 

 安易に、まわりの空気や形にのらないこと。

真似しないことです。

流れを自分でつくり出すことです。

 

もちろん、調和は大切ですが、その前にあなたの声づかい、

息吹き、ことばが、胸にせまってくるように表現しましょう。

 

 一本調子で発声したり、メロディやことばをつないでいるだけでは、

本当の感動は呼べません。

たった一声で、次も、その次も聞きたいと思わせるかどうかで勝負しましょう。

 

 そのためには、あなた自身の中から、

形をこわし創造することです。

たとえ我流でも、文句をいわせない力をもつことです。

 

 理解されないことを恐れず、本当のあなたを出すことです。

すぐに理解されるものが必ずしもよいものではありません。

単に受け狙いの、よくあるものに、表現をおとしめないことです。

 

基本と応用の関係です。

 

1.声のベース(部分)で基本をつくっていきます。

 

 最初は、あまり表情や動作をつけないことです。

なるべくシンプルな方がよいのです。

シンプルなメニュでの繰り返しによって、深めていきます。

 

 繰り返しにより感じ方を深め、

身体が変わることで得た基本の力は、

どのようなものにも応用が効くようになります。

 

2.声を表現に応用していきます。

 

 表情や動作がつくことによって、

基本の力が押さえられないことが大切です。

基本的な発声だけでも、表現として、

効果的にみせられるようにならなくてはいけないのです。

 

○トレーニングの基本について

 

 ・耳…一流のアーティストをよく聞くこと

 ・身体…自分の身体を、音声を自由自在に使える身体になるまで鍛えていくこと

 ・声…魅力的な声、強く安定した声、繊細な表現に耐える声にすること、

  表現が自由にできるだけの声の技術をもつこと

 

さらに、歌唱では、以下の2点に気をつけてください。

 

 ・音感・音程…「メロディ処理」として、フレーズの流れのなかにおき、意識しない。

 ・リズム…グルーヴ中心に、踏み込んでは離すこと(強弱)をリピートとして捉える。

 

 ことばや、フレージングでの表現技術には、感性、センスが必要です。

 

 アカペラでも、どこの国の人の前で出しても、通じる声、認められる声、

誰もが魅了され感動する声のための徹底したトレーニングをすることです。