精神の働きについての さまざまな説は
必ずしも 「事実かどうか」という 問いを
重視しているわけではありません
テレビや一般向けの書物を通して流布される説は
もっともらしくて おもしろければ
それだけで多数の信者を 獲得してしまいます
「事実かどうか」が真剣に問われることは滅多にありません
それらは 「学問」の装いをこらしてはいるものの
「科学」ではなく 「娯楽」でしかない
「血液型性格学」は 実証的研究によって
誤っている事が繰り返し証明されてきました
にもかかわらず 日本では 依然として
この血液型性格学が「真実」として通用しています
問題なのは 誤っていると繰り返し証明されてきた事を
応用しようとする考えが社会にあることです
では なぜ これほど 日常生活に入り込んでいるのでしょうか
1 科学的なにおいがするから
2 実際にあたっているから
日本の人口に占める割合が
A型 40% B型 30% なので
統計学上 あたりやすい
≪上記の理由で 社会心理学上
ステレオタイプ 仮説確定型判断 や セルフ・スキーマにより
説明が成り立っている≫
2008年7月20日 朝日新聞では この話題について
「たまに外れるから刺激的だし いろいろと推理ができて
楽しくなる」 とあった
このように 学問の装いをした 説を
安易に社員の配置に応用することは
大きな危険が伴うことを 覚えておきましょう
学問の装いをした説に基づいた人材配置は
会社に損害をもたらすことになりかねません
しかし それ以上に損害を被るのは
ほかならぬ 本人です
≪学問の装いをした 説で配置された人≫
自分の能力を発揮できず 苦手な事を毎日
仕事として行う事になります
きっと 苦痛でしょうね