大阪万博 鉄鋼館の記録 | 復刻版

復刻版

栄光より挫折、成功より失敗、勝利より敗北…。

小澤征爾さんの初期LPを
小澤征爾さんの最初期録音その2
として紹介したが、その中の一枚
「スペース・シアター」を聴いて
2010年に建物が公開されて
行った時のことを思い出した。



実際の万博は、家庭の事情で
見物することは叶わなかったが、
2010年に大阪へ行った時、
空港からのモノレールの中吊りで、
施設が公開されることを知った。

70年当時、友人は万博へ行って、
楽しかった様子を話していたが、
私は行くことが出来なくて、
悔しかったし悲しかった。
中刷りを眺めながら、
その時の記憶が甦った。

そして、「これは見なくては!」
と、意を決して、
何とか時間を作って、
訪問したことを思い出す…。



そして、現地を訪れると、
数少ない残された施設、
鉄鋼館は蔦が絡まり、
寂しく残されていた。
まるで、万博に行けなかった、
私の気持ちを象徴しているようだ。


 





早速、施設内に入って、
見たいものはただ一つ、
無論、スペースシアターである。
一体、どんなものなのか?










紹介されているパネルを見て、
実際にスペースシアターを眺めると、
ガラス越しに煌びやかな
ステージが確認できた。





ここで、あの凄い前衛音楽が
奏でられたのか!
しかも1970年当時に!
そう考えると、感極まって
思わず泣けてしまったことを覚えている。

スペース・シアターと関係ないが、
万国博覧会協会が主催した、
ベルリン・ドイツ・オペラの
ポスターにも感動!!





ブルーノ・マデルナが指揮した
「モーゼとアロン」は、
どんな演奏だったのか?
想像しただけで震えてしまう!

また、朝比奈隆さんが指揮した、
大栗裕さん作曲の歌劇、
「地獄変」なんていう作品も!
一体、どんな曲・演奏なのか?
興味は尽きない…。






以上が、2010年に訪れた時の
私の鉄鋼館の記録である。
EXPO'70 パビリオンのサイトによると
 『2014年3月からは、
より当時を彷彿させる
ダイナミックな演出へと一新し』
と記されていた。
是非、再び行きたいものである…。