乙姫の遺伝子を想像してみる | FUJIYAMAめだかのブログ

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富士山の麓でメダカを楽しんでいます。
当方の飼育環境や飼育方法の紹介をしていきながらブログを通じて日本全国にメダカの輪を広げたいです!

こんばんは口笛
FUJIYAMAめだかです富士山

遺伝子を知って効率よく?
メダカを改良しようシリーズラブ

今回は魅力的なメダカ「乙姫」で
遺伝子を考えてみたいと思いますおねがい

ちょっと長いですがお付き合い下さいショボーン

このメダカは本当に魅力的で
シンプルにカッコいいのですが
それだけ特徴的な遺伝子も多く
シンプルなカッコ良さとは裏腹に
様々な特徴の遺伝子をいくつも持つ
複雑なメダカだと感じています虫めがね

まずはヒカリ体形なので
当然Da遺伝子は持っていますウインク

続いて、先日少し触れましたが
この子達はおそらく
fm遺伝子、またはde遺伝子を
持っているんじゃないかと
予測してます虫めがね
fm遺伝子は
頭部、尾鰭(おそらく背鰭や尻鰭も)の
黒い色素が少なくなり
その部分のオレンジ色が強くなる
(メダカ学全書より)
…という遺伝子ですが
まさにそれに当てはまりそうですよねびっくり
(fmとdeは幼魚までに差があるのみ)

遺伝子としては潜性です鉛筆

この遺伝子は紅や篤姫や紅薊なんかも
持っているように見えますキョロキョロ
↓紅薊

まだご説明の途中ですが
何故自分がこんな風に
遺伝子を説明するのか…
要は何が言いたいのか
と言いますと…(笑)

乙姫というメダカは
ヒカリ体形で頭部がオレンジ色(朱赤)で
体が黒い(ブラックリム)と思いますが…

1・ヒカリ体形
2・頭部や鰭に黒が少なくオレンジ色が強い
3・ブラックリム

この3つは別々の遺伝子なので
改良する際の親に乙姫を使えば
それぞれの特徴を
別々に遺伝させる事も可能
じゃないかと考えていますラブ
(大変ですが多分可能です(笑))


このように
遺伝子を知りその特徴を理解すれば
乙姫の色合い(fm遺伝子)の特徴を移したい…
と思った時はもちろんですが
こんなメダカを作ってみたい…と考えた時に
それが可能か否かはもちろんですが
どのメダカを親として使えば
どんな特徴として遺伝するのかもわかるので
改良しやすい考えていますおねがい

…という事で続きですが
乙姫には普通鱗と透明鱗がいますキョロキョロ

透明鱗の場合には
gu、gu3、gu4、dg、il-1/2遺伝子
などの、いずれかを持っています虫めがね

透明鱗は虹色素胞の欠如という事で
今までもご説明してきたので
細かな説明は省きますが
鰓蓋の虹色素胞のグアニン量が少ないとか
目の部分の虹色素胞が少ないとか
腹膜の部分の虹色素胞が少ないとか…

透明鱗と呼ばれる中にも
部位が違うメダカがいるのは
何となく、ご理解頂けると思いますが
それらは遺伝子の種類が違ったりしますニコニコ

因みに、透明鱗の遺伝子は
潜性とされていますが
以前、自分が普通鱗と掛け合わせた時には
F1からも透明鱗が出てきたり
F2での出現率が半々くらいだったり…
なんて経験がありますガーン

研究用のメダカと違い
しっかりとしたホモの個体では
なかったのかもしれませんが…
一応、そんな事もありました(笑)
それでも透明鱗のメダカを作るときに
普通鱗や非透明だと
圧倒的に確率が悪くなる…
と感じるので
透明鱗ベースのヒレ長等を作りたい時には
やはり透明鱗のヒレ長を使う方が
圧倒的に近道だと思いますウインク

で、乙姫には白乙姫という
メスが産まれる事がありますびっくり
メダカには
黒、黄、白と虹色素があると
ご説明してきましたが
黒や白は常染色体上にあり
オスもメスも同じように持っていますが
黄色に関しては性染色体上ありますびっくり

オスはXY、メスはXXというのは
人間も同じなのでご存知かと思いますが
Y染色体のみに現れる遺伝子の遺伝を
限性遺伝も呼んだりします虫めがね
(他に伴性遺伝もあります)

Yが特有の遺伝子を持っていると
XYのオスは持っていても
XXのメスは持っていない…
なんて事になりますよね?うーん

メダカに関してもコレがあり
オスは黄色素を持っていても
メスは黄色素を持っていない
d-rR遺伝子というものがありますびっくり

オスとメスを簡単に見分けられるので
研究用のメダカとしては有名ですが
乙姫もコレを持っていると思いますグラサン

この遺伝子を持っていると
基本的に白乙姫はメスしか産まれず
オスの白乙姫は出ないので
白乙姫はメスしかいないというのが
一般的でした…


…が!


オスの白乙姫が産まれたそうですラブ

コレで多分
オスメス両方の白乙姫を量産する事が
可能になってくると思いますウインク

因みに研究用のd-Rrメダカは
普通の黄色いオスと
黄色から産まれた白いメスを
何世代か累代を重ねて作っているので
オスは全て普通の乙姫で
メスは全て白乙姫なんてのを作るのも
理論的には可能なハズですウインク
↑誰かやってほしいです(笑)

乙姫にはまだ他にも
特徴的な遺伝子がありますが
長くなってしまったので
終わりにします(笑)
でも主な所はこんな所ですニコニコ

…という事で
乙姫がどれだけ魅力的で特徴的な
遺伝子をたくさん持っているかは
ご理解頂けたと思います(笑)

乙姫単体でも物凄く魅力的なメダカなのは
ご説明するまでもありませんが
コレだけの特徴的な遺伝子を
沢山持っていたら、改良メダカを作る上で
今後も欠かせない存在になるのは間違いない
…と個人的には思っておりますウインク

以上
乙姫の遺伝子を想像してみる
でした口笛

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