進捗50
不二家:腹痛やおう吐を訴える苦情数件 問題発覚後
2007年1月14日 3時00分
不二家の洋菓子を昨年11月に関東地方で購入し食べたという消費者から、腹痛やおう吐などの健康被害を訴える苦情が同社に数件寄せられていることが13日、分かった。15日に開く記者会見で公表する予定。苦情があったのは、いずれも、不二家が問題を公表した今月11日以降。「健康被害」の時期から時間が経過しているため同社は、「因果関係を証明できない」と話している。
不二家は、問い合わせに応じるための「お客様サービス室」を設置した。問い合わせ総数は数千件に上るが、その中で、「おかしな味がした」「食べた後、下痢や腹痛を起こした」などの声が複数寄せられたという。
同社は健康被害の報告を精査しているが、中にはいたずらとみられる電話もあるといい、「昨年の話なので事実関係の確認ができず、健康被害に関しては謝罪するなどの措置も取れない」(同社幹部)と話している。時間が経過したのは、不二家が問題の公表を遅らせたためで、早期に顧客対応をとらなかった同社の姿勢があらためて批判されそうだ
進捗33
消費期限切れ問題、不二家社長が辞任を表明
2007/01/15(月) 15:49:23
不二家の藤井林太郎社長(64)は15日、東京・銀座の本社で会見し、消費期限の
切れた牛乳を使用してシュークリームを製造・出荷していた問題などの責任を取って
辞任する考えを表明した。
また、不二家は埼玉工場など洋菓子製造の5工場に対して実施していた社内調査を
発表し、埼玉工場では、過去7年間に、消費期限や賞味期限を過ぎた原料を使用した
事例が18件あったことを明らかにした。
不二家は、早急な対応策や問題解決のため、12日付で社内に「生産対策委員会」を
設置、埼玉工場など洋菓子工場と菓子工場の各種状況の点検、各手順書マニュアルの
点検と運用徹底などに当たる。
進捗32
<不二家>飲料を自販機から撤去 サッポロ飲料1月17日3時4分配信
大手菓子メーカーの不二家が期限切れ原料を使用していた問題で、不二家製飲料を委託されて販売しているサッポロ飲料は16日、同社の自動販売機を設置している個人商店などで不二家製品を撤去する動きが全国的に広がっていることを明らかにした。サッポロ飲料自身も、不二家が不祥事を小出しにする不誠実な対応を続けた場合、販売契約の解消に踏み切る方針だ。
不二家は、「ネクター」(64年発売)、「レモンスカッシュ」(75年発売)の人気商品を中心に計20種類の飲料を製造・販売しており、06年3月期の飲料部門の売上高は約48億円。98年からサッポロ飲料に全面的に販売を委託し、全国約5万台の同社の自動販売機と中小の食品スーパーで販売している。
サッポロ飲料によると、問題の発覚以降、自販機を設置している個人商店主などから、イメージの悪化を恐れて不二家製品だけを撤去するよう求める声が増加。すでに一部の自販機で「ネクター」などが撤去され、サッポロ飲料製の果汁飲料への切り替えが進んでいるという。
不二家が飲料の委託販売先を失うことになれば飲料部門の切り離し・売却に発展する可能性があり、「業界再編の火種になる」(飲料大手)との見方もある