ぼくは、埼玉で動物病院をやってて
獣医療の話をしてるけど
「地方では選択肢がないです」
「地方では東洋医学をやってる
動物病院がないです」
「田舎ではそんな治療ができません」
とDMやLINE@でコメントをいただく。
確かに当たり前のように話していることでも
地方によってはできなかったりする。
ぼくのいる埼玉近郊では
高度医療もできれば
東洋医学などの統合医療ができる
動物病院がたくさんあるけど
地方だとなかったりする。
都市部と地方では獣医療も格差がある。
小型犬で多い僧帽弁閉鎖不全症って言う
心臓の病気になると
今までは内科的な治療が主だったけど
今では外科的な治療の話もする。
昔は「最近、心臓の手術も犬でできるように
なったんですよ」ぐらいの話で
治療の選択肢と言うよりは話題として
話してたけど
今は、普通に治療の選択肢の1つとして
手術の話をする。
埼玉近郊では心臓の手術ができる病院が
割とあるので
心臓手術も特別な治療でもなくて
普通に治療としてできることになってる。
じゃこれが地方で同じようにできるか
と言うとそれは難しいよね。
治療の選択肢として話をしても
じゃ東京まで行きますか?
埼玉まで行きますか?
と言われて行けるところならいいけど
行くには遠いところだと
やっぱり特別な治療になる。
獣医療も都市部と地方では
治療の選択肢も変わってくる。
手術できるにしても検査や
手術、入院、薬などの費用を
考えると3桁はかかる。
そうなるとお金に余裕がある家庭は
手術できるけど
そうじゃない場合は難しくなる。
金銭的な格差の問題も
獣医療の格差になる。
それぞれできることできないこと
あると思う。
地方ではできない治療
金銭的にできない治療
時間的にできない治療
あると思う。
動物に治療ができないと
ぼくら飼主は罪悪感になったり
できないことを嘆いたりする。
「都市部にいれば」 「お金があれば」
とつい考えてしまう。思ってしまう。
でも、動物はそんなこと
全く気にしていない。
治療してもらえないことを
恨んだり、嘆いたりしない。
ぼくら飼主を責めることは全くない。
それよりも凹んだり、ブルーになってる
ぼくら飼主をみてる方が不安になる。
不安になると免疫力が下がるし
自己治癒力も低下する。
それよりも「今」できること
現状でできることをやって
あげて
「ごめん、うちではこれが精一杯」
と言って思いっきりかわいがって。
動物は治療してもらえないことで
ぼくら飼主をキライになることは
ないんだから。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
治療に関する話
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