目には水晶体っていうレンズを役目をしてる
透明なラグビーボールのような形をした
水とタンパク質からできてるものがある。
水晶体が厚くなったり薄くなったりして
ピントを合わせてる。
水晶体はチン小帯という細い筋肉で
支えていてピント調整をしてる。
そのチン小帯が高齢になって衰えたり
遺伝的問題だったり、緑内障、外傷
ぶどう膜炎で切れて
水晶体が脱臼しちゃうことがある。
水晶体が脱臼して
前に脱臼するのを前方脱臼
後ろに脱臼するのを後方脱臼
1部が切れるのを亜脱臼
って言うのさ。
白内障が進んむと最初は水晶体が
大きくなるんだけど
それがさらに進むと小さくなる。
1回大きくなった時にチン小帯が
緩んだところに
今度は小さくなることでチン小帯が
引っ張られて切れちゃうと
水晶体が脱臼しちゃう。
パピヨンやジャックラッセルテリア
は、遺伝的に水晶体が脱臼しやすい
交通事故やぶつけた衝撃で
チン小帯が切れて脱臼することもある。
水晶体が前に脱臼すると
角膜の裏側に水晶体がぶつかって
角膜が濁ったり、痛みが出たりする
水晶体が後ろに脱臼すると
網膜にぶつかっって
網膜から出血したり、痛みが出たりする
前に脱臼しても後ろに脱臼しても
炎症が起きてぶどう膜炎って言う
状態になると
目がものすごく痛くなったり
充血したり、緑内障になったりする
目の濁りがなければ水晶体が
脱臼してるのがみるとわかるけど
ぶどう膜炎になったり、角膜が濁ったり
網膜から出血したりすると
目の中が見えなくて水晶体が
脱臼してるのが見えなかったりする
そういう時は超音波検査して
水晶体が脱臼していないか確認する
特にパピヨンやジャックラッセルテリアは
急にぶどう膜炎になった時は要注意
水晶体が脱臼することで急にぶどう膜炎に
なることがあるのさ。
脱臼した水晶体は手術して
水晶体を取り出すしかない。
ハイシニアで水晶体が脱臼したら
痛みがなかったり、ぶどう膜炎を
起こしたりしないなら
そのままみることが多い。
若くて痛みがあったり、
ぶどう膜炎を起こすようなら
手術して水晶体を取り出す。
何か目薬で治ったり、漢方薬で
よくなったりすることはない。
白内障が進行して目がみえない子が
水晶体が脱臼して手術して水晶体を
取り出したら
網膜に問題がなかったら見えるように
なることもあるのさ。
ただ、水晶体が脱臼しただけだと
飼主さんも気づかないことが多い。
水晶体が脱臼するなんて思いも
つかないと思う。
水晶体が脱臼することがあること
水晶体が脱臼すると充血して
目が痛くなることがあること
を知っておいてもらえるといいな。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
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