動物の検査をすると
いろいろと病気が見つかることがある。
高齢になって
食欲が落ちてきて
元気なくなってきて
ちょこちょこ吐いたりすると
いろんな病気が考えられるから
一通りの検査をしてみると
複数の病気が見つかることがある。
腎臓が悪くなっていたり
甲状腺が悪くなっていたり
脾臓に塊りがあったり
肝臓の値が高くなっていたり
膵臓の値が高くなっていたり
することがあると
病気が見つかってしまうと
放置するわけにもいかず
あれもこれもと出てくると
あれもこれもと治療をしてしまう。
病気の治療をすることが
メインになって
動物のことが二の次に
なってしまってることがある。
これはホント注意しないと
どうしても病気に目を奪われて
病気の治療が主体になってしまう。
更にはその病気の臓器だけを
考えてしまう。
例えば、腎臓が悪くなってしまうと
腎臓の治療ばかりを考えてしまう。
腎臓は体の1つの臓器に過ぎなくて
腎臓だけで生きてるわけじゃない
病気も含めてその子の体であり
病気＝悪ではない。
西洋医学だと腎臓も悪くて
肝臓の悪くて、甲状腺も悪くて
脾臓も悪くて、膵臓も悪かったりすると
それぞれの治療を別々にしていく。
腎臓では、セレニア飲んで点滴して
肝臓では、ウルソ酸飲んで
サプリメントやって
甲状腺では、甲状腺の薬飲んで
脾臓の腫瘍にはパラディア飲んで
膵臓の治療には食事療法やって
それぞれの治療薬を飲んで
病気の治療していくけど
薬がてんこ盛りになる。
あれもこれも薬を飲ませなくちゃいけない。
これで動物は幸せなのだろうか
病気を治療することは
大事なことだと思うけど
病気を治してるのか
薬物漬けにしてるのか
わからなくなることがある。
病気が治って薬がやめられれば
治る間だけ薬を飲ませるならいいけど
治らない病気はずっと薬を飲まなくちゃ
いけない。
たくさんの薬を飲んでも
全部が効果あるのか
考えなくちゃいけない。
薬はアルブミンにくっついて
体に回っていくんだけど
7種類も8種類もの薬が全部
アルブミンにくっつくことができて
臓器に届いて効くのかどうか？
疑問なところもある。
それでも病気が見つかれば
こっちは様子見ましょうというと
ぼくら飼主は
悪いのに放っていいのか不安になる
今の症状を考えて、今の症状が改善になる
ような治療を優先順位をつけて
体全体を考えて薬を飲ませていかないと
病気があるといってなんでもかんでも
薬使ってると
動物が薬物漬けになっちゃう。
薬物漬けにしてることがはたして
いいことなのかどうなのかは
考えないといけない。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
体に関する話
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