寒暖差が激しくなってくると
高齢の犬が突然、頭が傾いて
立てなくなっちゃうことがあるんだ。
頭が右や左に傾いて、
目が右や左に揺れて
目が震えているときは
耳の奥にある前庭っていうところが
あるんだけど、
そこが障害を受けていることが多いんだ。
コーヒーカップに乗って回しすぎると
目が回って立てなくなったり
気持ち悪くなったり、吐いたり
食欲なくなったりするよね。
あれと同じ状態になるんだ。
ずっと目を回わされてる感じ。
それは立てなくなるし
気持ち悪くなって吐いたり
食欲なくなったりするよね。
ひどくなると立っていられなくなって
体がぐるぐると回っちゃうこともあるのさ。
そういう時に目をよく見ると
目が横方向だったり、縦方向に
揺れているんだ。
左右のどちらかの前庭が障害を受けると
目が揺れて頭が傾いちゃう。
耳の奥の前庭っていうところが障害が
起きる原因は
細菌が感染したり、
カビが感染したり、
ウイルスが感染たり、
寄生虫が感染したり、
腫瘍ができたり、
薬物中毒だったり
原因がわからないこともあるね。
前庭障害が起こると意識がはっきりしなくなったり、歩けなくなったり、見えなくなったり
匂いがわからなくなったりすることもある。
治療は、前庭障害になっている原因の治療をするんだけど
原因がわからないことも多くて
原因がわからない時の治療は決まってないんだ。
獣医師の経験と勘で治療することが多いね。
特に高齢の犬になるのは老齢性特発性前庭障害
って言うけど、
原因がわからなくて突然なることが多くて
そのまま何もしなくても治ることもあれば、
ビタミン剤やステロイドを使ったりすることもあるし、漢方薬やホモトキシコロジー療法を使う時もある。
自分の場合は、漢方やホモトキシコロジー療法をしてるよ。
目がぐるぐる回るので気持ち悪くて吐いちゃうときは吐き気止めを使うこともある。
あまりにも目の震えがひどいと
目が回って気持ち悪くて食事が食べられなくなっちゃうこともあって
そんな時は点滴したり、食事を食べさせて
あげたりすることも必要になるね。
今年は暖冬でそんなに寒くなかったけど
それでも最近急に寒くなったり、暖かくなったりして寒暖の差が激しくなってるから
高齢の犬が急に頭が傾いて来院してる
子もいるので、
高齢の犬を飼ってる飼主さんは
気をつけてよくみてあげてね。
耳に前庭障害の原因があるときは
それに対する治療や予防ができるけど
何もなくて急になるのは原因がわからないから
予防のしようもなくて
何か気をつけたり、注意したりできれば
いいんだけど、これって言う対策がなくて
寒暖差に注意するぐらいかな。
症状がでたら病院に連れてきて。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
高齢動物に関する話も参考にして
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