高齢の子で夜鳴くことが増える
ことってよくあるね。
質問の子は17歳ということで
高齢の犬だね。
犬も高齢になるといろいろ問題に
なることがあるけど
この鳴くということも飼主さんの
訴えとしては多いね。
この子を診察してないから
実際はどうなのかはわかりかねるけど
一般的な話をするね。
まず、痴呆症状が出てないか
どうかチェックするよ。
痴呆の診断をするのに
痴呆の診断基準100点法
って言うのがあって
症状が当てはまるところを
チェックして100点中
50点以上だと痴呆と診断して
いくんだ。
痴呆の症状で夜鳴くのであれば
痴呆の治療をしていく。
痴呆の治療は痴呆のサプリメントや
漢方薬などを使って治療する。
痴呆は、日中に寝て夜に起きる
ことが多くなるから
なるべく日中は起こして体を動かして
夜に寝るようにしていく。
バスマットを丸く囲ってその中を
ずっと歩かしたりして
とにかく日中動くようにして
夜に寝るようにしていくのさ。
痴呆じゃない場合は、
症状的には要求吠えと言われてる
症状になるのさ。
「何かしてほしい」とか
「何かできない」とかがあって
飼主さんを呼んでる症状を考えるね。
犬も年をとってくるとだんだん
頑固になったり、
わがままになったりするんよ。
脳が衰えていくことで
今まで我慢できてたものが
できなくなったり
本能の部分が出てきて
今までは
「かまってほしい」とか
「不安」とか思っても
我慢できてたものが
子犬みたいに
「かまってほしい」
「不安」って思うと
飼主さんをすぐに呼ぶように
なってしまうことがあるんよ。
人と同じで脳が老化してくると
理性の部分の働きが悪くなって
本能の部分が出てきて
子供の時みたいになっちゃう
「かまってほしかったり」
「不安になったり」すると
呼ぶようになっちゃうんだよね。
こうなるとなかなか治療が
難しくなるんだけど
漢方薬で対応してみたり
乳酸菌、ビフィズス菌
酪酸菌などの腸内環境を整える
ようにしてみたり
ホモトキシコロジー療法をしたり
いろんなことを試してみて
どれが効果あるか診るようになるね。
どれが効くかはその子によっても違うし、
費用がどこまでかけられるかも
飼主さんによって違うから
その状況に合わせて治療するのさ。
夜起きて鳴くようになると
飼主さんも寝不足になって
生活に支障が出るようになるし
辛いし、
しんどいし
大変だし、
車の運転とかするようだと
事故起こしかねなくなったり
するから
夜に寝かせるように睡眠薬を
使って寝かせて
日中何とか動かすようにできると
いいんだけど、
飼主さんも共働きの方も多くて
日中家にいないと動かすことが
できなくて、
日中人がいない時に寝ちゃって
夜起きちゃうことが多いよね。
夜も睡眠薬で寝かせて
日中も寝ちゃうといつまでも寝て
ご飯を食べる時間がなくなったりするから
なかなか難しい問題になるんだよね。
人の介護が大変なように
動物も高齢になって介護が
必要になると大変だよね。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
高齢動物の話も読んでみて
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