慢性腸症に関する質問 | 人間より動物好き 獣医師シワ男

人間より動物好き 獣医師シワ男

埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

犬猫の2週間以上続く下痢は
慢性腸症の疑いがでてくるんだ。
 
 
 

 
 
慢性腸症の診断は麻酔をかけて
内視鏡検査をする必要があって
 
 
 
質問の子は高齢ということで
麻酔をかけての内視鏡検査は
してないそうなんだ。
 
 
 
 
麻酔をかけて内視鏡検査が
できない場合、
 
 
 
 
「慢性腸症の治療トライアル」
っていうものがあるんだ。
 
 
 
 
治療の反応によって鑑別していく
方法なんだけど
 
 
 
 
 
その子の状態が悪いと
できないんだけど
状態が良ければできる方法なんだ。
 
 
 
 
 
 
 
まず、除去食を2週間やって
よくなるかどうか診て
 
 
 
 
よくなれば食事反応性腸症
と仮診断するんだ。
 
 
 
 
除去食を2週間やっても
よくならない場合は、
 
 
 
 
 
抗生剤の投薬を2週間やってみるんだ
 
 
 
 
この子はフラジールという抗生剤を
飲んでるようなんだけど
 
 
 
 
この時の抗生剤はニューキノロン系の
抗生剤を使って治療するんだ。
 
 
 
 
抗生剤を2週間やって
よくなれば抗生剤反応性腸症
と仮診断するんだ。
 
 
 
抗生剤を2週間やっても
よくならない場合は、
 
 
 
 
 
 
副腎皮質ステロイド剤の投薬を
2週間やってみるんだ。
 
 
 
 
副腎皮質ステロイド剤を2週間
投薬してよくなれば
ステロイド反応性腸症
と仮診断するんだ。
 
 
 
 
それでもよくならない場合は
食事でも抗生剤でもステロイドでも
よくならないということで
 
 
 
 
難治性腸症になる。
 
 
 
 
こうやって1つずつ除外診断
していく方法もあるのさ。
 
 
 
 
質問の子がこれをやったかどうかは
わからないけど
 
 
 
内視鏡検査ができない時には
使える方法なんだけど
 
 
 
あまりお勧めはしない
 
 
 
どうしても麻酔をかけての
内視鏡検査ができない時は
しょうがないけど、
 
 
 
この治療トライアルの欠点は
腸管リンパ腫が除外できない。
 
 
 
 
麻酔かけなくて良さそうに感じるけど
腸管リンパ腫が除外できないのは
ものすごく欠点なんよ。
 
 
 
リンパ腫は腫瘍なので
治療が全く変わってくるし
余命も変わってくる。
 
 
 
リンパ腫は内視鏡検査をして
除外をしておかないと
 
 
 
もしリンパ腫なのに
副腎皮質ステロイドを試して
しまうと診断できなくなっちゃう。
 
 
 
 
特に高齢の子は腸管リンパ腫の
ことも多いから
 
 
 
 
なうべく内視鏡検査をしてもらってる。
 
 
 
 
 
どうしても麻酔をかけたくない
あるいはかけられないこともあるから
 
 
 
その時は治療トライアルをして
それによって治療方針を立てて
治療していってるね。
 
 
 
 

今日もありがとう
人間より動物好き獣医

シワ神シワ男

 

 

 

 

 

 

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