九九を言えない中3生が、4ヵ月で志望校に合格した話(改)その10
前回『九九を言えない中3生が、4ヵ月で志望校に合格した話(改)その9』前回『九九を言えない中3生が、4ヵ月で志望校に合格した話(改)その8』前回さて3回目の授業。10月の2周目。お互い打ち解けて、授業も大分フランクな雰囲気で…ameblo.jp11月に入り、期末テスト2週間前突入この1ヶ月でやれたことと言えば、九九の完了と、数学の授業内容のちょっとした復習。あとはコミュニケーションを取る時間を確保したことにより、最初期よりも話が通じやすくなり、結果宿題の量を増やせるようになりました。とは言っても、もうテスト2週間前。内心焦る私と全く焦るそぶりの無いA君笑それもそのはず。話を聞くところ、今までA君はテスト勉強という物を、当日のテストが始まる前の休み時間からスタートしていたとのこと。そしてヤマが当たったら喜んでいたようです…笑その為、テスト2週間前に入るタイミングでテスト勉強を始めるよ!と事前告知した所、信じられない!と言った顔をしていたのを覚えています。「皆それぐらいから勉強しているんですか!?」ということも言っていました。最後の定期テスト前に、周りの勉強時間を知る中3生・・・。個人的には3週間前がオススメなのですが、それを言ったらA君は倒れるのではないでしょうか笑(余談ですが、周りの勉強時間を知らないということも、彼の学力を知る一つの指標になりました。例えばですが「周りはどれぐらい勉強しているの?」という質問を生徒にすれば「〇日前から」「〇時間ぐらい」「分からない」など返ってくるでしょう。ということはその生徒自身も「これぐらい勉強するものなんだ」という認識を持っている事が分かりますし「分からない」という生徒さんに至っては、自分自身の勉強量も把握できておらず、計画的に勉強出来ていないことが明らかになりますね。またA君に勉強をさせて貰いました。)さて、そんなことよりとにかくテスト対策です。1ヶ月指導をし、私が見つけた最適解。それは「数学・保健体育・技術家庭の3教科だけを攻める」です。中3最後の通知表、成績は6月、9月、そして11月のテスト結果3つを取りまとめて算出します。その為、6月、9月で失敗した教科は、もう成績が上がりません!必要なのは取捨選択です(教育的に正しいかは別問題です)あと逆に言えば、更に下がる可能性も無くは無いのですが、A君の成績は既に底に近く、それでも2が取れている状態だったので、現状維持で2が取れるはず。そう見込みました。コツコツやった数学と得意教科の保体&技家で内申点アップを目指す!そして2週間が経ち。結果は…!ダメでした!!!頑張ったのですが、急上昇とはいきませんでした。当たり前ですが、勉強は甘くないですね。保健体育だけは上手くいき、普段30点前後だった所から70点に上昇。これは学校の先生にも驚かれたと嬉しそうに話してくれました。数学・技家は5点~10点ほどの微上昇。他の教科は現状キープ。上手くいったとも言えますが、どうしても取りたかったテストだけあって、悔しい…。しかしここで予想外の出来事が!なんと!A君が悔しそうにしている!!!マジか!!A君は「もっと取れたはず」と言ったのです。この変化には驚きました。「取れたはず」と言える思考回路には「分かっていたのに思い出せなかった」や「もう1回復習していれば出来たはず」と言った「もったいなさ」があったはず。自分の勉強に「もったいない」と言える日がもう来たんだ、そう思うとこの指導は無駄ではなかったと自信を持てました。時間は無いけれども、慌ててはいけない。来たる12月の模試「Vもぎ」での得点を目指して、更に前進あるのみ。頑張るぞ!残り授業時間52時間