京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行の順番を決める「くじ取り式」が7月2日に行われました。
祇園祭は、京都で古くから続けられている八坂神社のお祭りで、7月1日より一ヶ月に渡る開催期間中に沢山の祭行事やイベントが行われます。祇園祭は、京の都に蔓延した疫病を鎮めるために始まりました。平安時代から1100年以上の歴史と伝統を受け継ぎながら京都の人々と共に歩んできた祭です。私は2年ほど前から、人は多いものの、行きはじめ、一度行くとその魅力にはまってしまい、毎年の夏の楽しみとなっています。
※今年は関西は地震や大雨などの被害に見まわれ、京都も被害の大きいところがあります。一日も早い復旧を願います。
祇園祭りの日程
毎年7月1日の「吉符入」から31日の「疫神社夏越祭」まで一ヶ月に渡り様々な神事や祭行事が行われますが、最大の祭行事は、「宵山」と「山鉾巡行」です。祇園祭と言えば「宵山」と言われるように、山鉾巡行と並び、祇園祭で欠かすことができない祭行事の一つです。宵山は、7月17日の前祭と24日の後祭に行われる山鉾巡行の前々日から3日間に渡って行われる「前夜祭」のような祭で、山鉾巡行に続いて観客数が多い人気の祭行事です。
「前祭」の宵山 7月 14日(土)・15日(日)・16日(祝)
14日の「宵々々山」から16日の「宵山」までの3日間開催され、夕方になると吊るした駒形提灯に火がともった山鉾に「コ・ン・チ・キ」の音色の祇園囃子を伴い、市街を引っ張って歩きます。前祭りの宵山の15日と16日は夜になると露店や屋台が沿道に並ぶので観客が多いので、18時から23時頃まで四条通りの八坂神社から堀川までは、歩行者天国になります。
「後祭」の宵山 7月 21日(土)・22日(日)・23日(月)
21日の「宵々々山」から23日の「宵山」までの3日間開催され、前祭の宵山ほど賑わいはないですが、1100年以上に渡って続いている京都の伝統的な宵山の風景を見ることができます。祇園祭と言えばこの「山鉾巡行」と言われるように「宵山」と並んで祇園祭では欠かすことができない最大の祭行事なので、一番観客数が多いです。後祭の順路は前祭りとは逆に行われ、10基の山鉾が烏丸御池を午前9時30分に出発して、河原町御池、四条河原町を経由して四条烏丸に11時30分頃に到着します。
山鉾巡行
17日の夕方から行われる神幸祭(神輿渡御)と24日の還幸祭に先立ち、17日の前祭と24日の後祭の2つに分かれて八坂神社で行われます。京都市内の中京や下京地区の町民がそれぞれの町に伝わる山や鉾を引っ張って市内を練り歩きます。
「山鉾」の巡行する順番
籤によって決められますが、長刀鉾が毎年先頭と決まっています。くじを引く必要がないので前祭りの山鉾巡行では、“くじ取らず”の長刀鉾を先頭にして、23基の山鉾が都大路を巡行します。巡行順路は、四条烏丸を午前9時に出発して、四条河原町、河原町御池を経由して新町御池に11時30分頃到着します。2018年は、先頭の長刀(なぎなた)鉾に続く「山一番」は、螳螂山(とうろうやま」が引き当てました。
「かまきり山」の愛称で知られる「蟷螂山(とうろうやま)」
文字通りカマキリが、屋根の上に乗り、巡行の際はカラクリ仕掛けでリアルな動きを見せてくれます。
中国の古典にある「蟷螂(とうろう)の斧」に由来し、絶対に叶いそうにない相手にも臆せず立ち向かう姿を表します。
2016年に行った際の画像です。
宵山の際は山にのるカマキリもすぐ近くで見られます。
このカマキリが、おみくじを運んでくれます。なんとも、愛らしい。
山鉾のご朱印を集めています。
祇園祭の宵山の期間、各山鉾では、それぞれの山鉾独自で作られている「ご朱印」をいただくことができます。前祭の巡行(17日)、後祭の巡行(24日)の前3日間が宵山です。宵山の期間にご朱印をいただくことができます。◎山鉾のご朱印は宵山の期間にいただくことができますが、各山鉾ごとに開始時間が異なるのでご注意ください。
◎ご朱印をいただく際には志納金を準備しておきましょう。あらかじめ小銭を用意しておくとスムーズです。
◎前祭と後祭で建つ山鉾が違うので注意しましょう。前祭は23基、後祭は10基の山鉾が建ちます。
◎現在休山の「鷹山」「布袋山」でもご朱印がいただけます。 休山を含めると全35基のご朱印ががいただけます。