バレンタインが来ると
今でもほのかに思い出す
高校2年のときの恋。
こう見えて私（？）
一途で、好きになったら長いタイプ
小学6年生の時から
密かに思いを寄せていたKくんのことを
ずーっと5年以上思い続けていて。
中3のときに
同じクラスになって
休み時間をいつも一緒に過ごすほどの
仲良しになって、周りがどう見ても
両想いの二人に
そんなある日
放課後、友だちと教室に残って
おしゃべりしていたら
Kくんが
「一緒に帰ろう」って言ってきて。
（え！？わたしに言ってる！？
）
って思いますよね。
でも、Kくんは
わたしの親友M子と付き合い始めていて。
その時のショックは
もう立ち直れないくらいのものでしたよね。。
そのあとも
休み時間は普通に仲良くしていたけれど
親友には「もう話さないでほしい」
って言われるし、
もう苦しくて苦しくて。
でもね、私の一途な想いは
ちょっとやそっとじゃ壊れなくて
Kくんの志望校が書かれた紙を盗み見して
同じ高校を選びました。
しかも同じバスケ部へ。
（いま思うと怖いですね…
）
片思いでもいいから
一緒にいたかったんです
（切ないー）
高校2年生のとき
Kくんと親友M子が別れたと聞いて
ちょっと勇気を出して
告白しようと思ったのがバレンタインデー
母に恋バナなんて話せない子だったので
「友だちとチョコ交換するんだ」
と言って、台所を占領して作ったのが
ガトーショコラ。
高校2年生
初めてのケーキ作りです
バレンタイン当日、
地元の駅で待ち伏せして
待つこと1時間。
Kくんが改札から出てきて
心臓バクバクしながら
どうしようどうしよう思っているうちに
自転車で帰るKくんは
サーっと行ってしまいました。。。
「Kくん！」
と叫んでも届かぬ乙女の声。
呆然と立ち尽くす乙女。
でもね、
ここで諦めたら試合終了！
と自分を奮い立たせて
その夜も、またガトーショコラを
作ったのですよ。
そして次の日、
今度は自転車に乗るところで
声をかけて
「あのね、ずっと好きだったんだ。
よかったら食べて。
あ、返事とか別にいらないから！」
と言って言い逃げする乙女。
バッキャロー！
なんだよそれ！
返事はいるだろー！
って突っ込みどころ満載なんだけど
もうそれが精一杯で。
でも、
言った！
5年間の気もちを言ったったぞー！
というなんとも言えない高揚感
そして月日は流れ、
一か月後のホワイトデー
何事もなく2日が過ぎ、
1年が過ぎ．．．
え・・・？
ほんとにお返事なしですか？
と思っていたところ
衝撃の事実が判明
なんとKくんは、ホワイトデーの日
私の家に電話をかけていてくれていて
ちゃんと返事をしてくれる
つもりだったみたいで。
（携帯とかない時代ですからね）
しかも、わたしと付き合おうと
思ってくれていたみたいで。
それが、
それがぁぁーー！！！
電話をかけてきてくれたKくんに
うちの母は
「いま出たくないみたいなんです」
と言った・・・そうな。
それを友だち伝えに聞いた私は
さすがに母を問い詰めましたけどもね、
「本当に記憶にない」
と言われ・・・
真相はいまだに闇の中
そのバレンタインから一年後
もう一度告白しましたよ。
中学校に呼び出して。
でもね、
「ごめん。好きな人できちゃったんだ」
とのお返事。。
こうして、私の長い長い片思いは
幕を閉じました。
なんでしょうね。
実らなかった恋って
ずっと心に残りますよね。
高校時代
人生最大のモテ期を迎えていた私ですが
本当に好きな人には振り向いてもらえず
誰一人ともお付き合いすることなく
高校生活を終えたのでした。
このまま卒業したらまずい！
早く大人にならなければ！
と焦ったわたしは
短大生になる直前
図書館で出会った人と
1カ月だけお付き合いをして。
どうして
もっと自分を大事にできなかったんだろう。
もっとあなたのこと
大切にしてくれる人が現れるよ！
と、
25年前の自分に言ってあげたい
（え、そんなに前になる！？）
だから我が子には
きちんと伝えたい
と思っています。
恋の酸いも甘いも
話せるような関係を
築いていきたいと思っています。
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