みんな白馬は素通り…?
改めておはようございます。
旅は2日目、夜行特急「アルプス」に乗車して白馬にやってきました。
この列車を白馬で降りたほとんどの乗客は鉄道ファンのようで、そのまま南小谷・糸魚川方面へ向かうか信濃大町・松本方面へ戻る方が大半のようです。
でも、でも…
せっかく「アルプス」って名の付く列車に乗ったのに北アルプスを見ないなんてもったいない…!
そう思いませんか?
ということで、今回はもっと北アルプスの山々に近づいてみたいと思います。
しばらく待っていると駅前のバス停に1台のバスが到着。
アルピコ交通猿倉線、猿倉行きです。
このバスに乗って途中の八方バスターミナルに向かいます。
ちなみにバス停には係員が立っていて、乗車券を手売りしていました。
私の他に乗り込んだのは2人。けっこう少ない乗客数です。
数分で八方バスターミナルに到着しました。
ここで次に乗車する八方アルペンラインの乗車券を購入し…
のりばに向かいますが、少し離れていて歩いて15分ほどかかるとか。
手湯があったり…
縄文時代の竪穴住居跡を見ながら歩いていくと…
八方アルペンラインの起点、八方駅に到着です。
リフトで1830mへ…!
八方アルペンラインは3つのリフトから構成されていて、麓の八方駅(標高770m)から一気に1060mの標高差を登って八方池山荘(標高1830m)まで向かうことができます。
今回はこのリフトに乗車して八方尾根を堪能していきたいと思います!
ということでさっそく乗車。
一番最初のリフトはゴンドラリフト「アダム」。
まるで小さなロープウェイに乗っているかのような感覚の乗り物です。
さあ、出発!
ゴンドラは一気に斜面を駆け上がっていきます。
尾根を越えていくゴンドラ。
反対を見ると、白馬の街並みが小さくなっていきます。
全長は2063.8mとかなり長く、いくつもの尾根を越えながら高度を上げていきます。
乗車してから8分、ゴンドラは終点の兎平に到着しました。
標高は1400m。
一気に700mも登ってきたので、もう雲が眼下に見下ろせるようになっていました。
さて、2番目のリフトは…
こちら。
アルペンクワッドリフトです。
こちらはごく一般的なチェアリフト。
さっきよりもかなり開放的です。
そして…下の草に足が届きそう…というか届いてる!
脚にバシバシと草が当たりつつ斜面を登っていきます。
ちょっとだけ振り返ってみるともうあんなに街並みが小さく…
7分で終点の黒菱平に到着しました。
標高は1680mまで上がっています。
さて、最後のリフトに乗るべく歩いていくわけですが…
その途中はちょっとした湿原になっています。
湿原には一面に黄色く大きな花が咲き誇っています。
これはニッコウキスゲというお花。本州では高原に咲く高山植物です。
7月の今がちょうど見頃の時期。
黄色い華やかな花が一面に咲き誇っている姿を楽しむことができました。
ちなみにこの湿原の名前は鎌池湿原というそうで、
真ん中には池のような地形ができていました。
お手軽に高山植物や湿原が見られるのはこのリフトならではですよね。
さらに上を目指します。
最後に乗るのは「グラートクワッド」というリフト。
こちらも開放感のあるリフト。
だんだんと雲に包まれながら…
終点の八方池山荘に到着!
標高は1830mです。
八方池を目指して山登り!
さて、ここからはハイキング!
少し離れた場所にある「八方池」というお池を目指します。
山荘から八方池までは「八方尾根自然研究路」という道が整備されていて、小さな子供からお年寄りまで楽しめるのだとか。
ということでちょっとした登山気分を楽しみつつ、八方池を目指します。
歩き始めると、まずは岩がゴロゴロしている道を通ります。
途中、モウセンゴケと書かれた立て札があったので覗いてみたら…
いた!
ベトベトした粘液を出して虫を捕まえる食虫植物です。
こんなところに生えているんだ…
進んでいくと、黄色い花を付けたニッコウキスゲがお出迎え。
ひときわ目立つこの白い花はユリ科のオオバギボウシ。
このように様々な高山植物を眺めながら登ることができます。
ただ、本来こういった高山植物は本来標高2,500m以上でしか見ることができないそうで、2000m弱の低い高度で高山植物が育ち、逆に高い標高の場所に低山に植生する植物が生育している逆転現象が見られるのが八方尾根の特徴だそう。
初心者でも大丈夫と聞いていましたが、けっこうな勾配を登っていく道。
先に行く方があんなに高いところに…
ところどころに木道が整備されているのがありがたいですね。
登山道から谷を見下ろすとけっこう深い霧。
これじゃ景色は期待薄かな…
途中に休憩用のベンチがあったので休んでから歩きを再開します。
歩いていくと、遠くに白いものが…
これ、残雪だ…!
7月に雪を見るのはこれが初めてかも。
未だに溶け残っているんですね〜
紫色のハクサンチドリを眺めてさらに歩みを進めます。
しばらくするとトイレがある場所に到着。
ただこのときは水不足のため閉鎖されていました。
トイレの近くには石を積み上げた塔が建っていました。
こういう石塔を「ケルン」というそうです。
ケルンを過ぎると勾配はさらに険しさを増します。
画像左上にもうひとつケルンが建っているのが見えますが、あそこまで登っていきます。
道にゴロゴロしている岩も大きく、なかなか大変…
そんな中、道端ではクルマユリが鮮やかな花を付けていました。
やっと次のケルンに到着。
眺めがいいはずですが、よくわかりません…
ケルンを越えてもさらに登り。
振り返ると、先ほどいたトイレがあんなに小さく…
登りきったところで分岐が現れました。
まっすぐ行けば唐松岳、右に行けば八方池。
もちろん右側を選びます。
先ほどとは一転して下っていく道。
霧の中に突っ込んでいきます。
霧の向こうにみえてきたのは何やら白い…
またまた残雪!
しかも今回はこれを越えていかないといけないようです。
ということで、7月にして雪を踏みしめる体験(笑)
シャリシャリという感触が新鮮です。
残雪を越えると湿地地帯になり…
目的地の八方池に到着!
今の時刻は10時過ぎ。
こんなに早い時間に到着できたのは夜行列車に乗ってきたおかげです。
八方池は池に映る白馬三山の景色が有名ですが、全然何も見えません…
でも、待っていたらだんだん天気が回復してきて…
少しの間白馬三山が顔を覗かせてくれました…!
池に映る白馬三山。
1週間前の予報では今日は雨だったので、ここまで見えるのはとても運がいいですね〜!
しばらくすると再び雲が白馬三山を覆い隠してしまいました。
まさに一瞬だけの風景でしたね…
続きます。
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※この記事は暫定版です