今回は一年二ヶ月ぶりの試斬。

しかしですね…少々懸念がありまして…

例のざくり事件から二ヶ月半。

外傷は完治したと言っていいだろう…

…なんだけど、どうやらざくりの衝撃で外傷とは別に親指の付け根を痛めていたらしく

こっちの痛みが少し残ってるんですよね。

形を振る分には問題ないんだけど組太刀では受けの際に衝撃が走って結構痛い。

試斬でも剣線を見誤ると腕に結構な衝撃が走ったりするので(切口が汚い場合はこれw)

参加を見送ろうかとも思ったんですが、一年以上斬ってないので斬りたい欲求もあるわけだ。

という事で今回は様子見つつの参戦でございます。

余計な負荷をかけない様、シンプルに袈裟斬りのみで。

 

途中参加で二本しか斬らないので着替えんでええかとそのままですw

で、前回の誤算…

かなり軽量の刀を形練習で振っていたがため

それなりの重量がある試斬刀へ持ち替えると思う様に振る事ができなかったという思わぬ弊害。

 

こうして刀を持ち替える事となったのですが

そうか…もう一年経ってたのか…

今回は形で斬っていないので正確なところはわからんのだけど
前回の様な重量差に苦しめられる事はありませんでした。

現在は完全に片山一文字の重量感覚が身に付いているので

形で斬っても前回の様なことにはならんと思うんだけど。

 

 

やはり二本じゃ斬り足りぬわ…

まだ斬れそうな残骸とか斬り損じたヤツとか搔き集めて…

ガツン!!

ドパーン!!

畳表「ひでぶっ!!」

破裂しましたw

巻き藁が見事に四散w

新必殺技

生首破裂斬

誕生の瞬間である。

 

 

斬り足りぬ!残飯処理剣!

畳表「あべしっ!!」

 

まだ斬り足りぬ!残飯処理剣!!

畳表「たわばっ!!」

 

まだまだ斬り足りぬ!残飯処理剣!!!

畳表「うわらば」

 

残・飯・処・理・完・了

 

今回は戸田宗家、トシゾー教授、櫻田又五郎殿が参戦していたのですが

私が途中参加だったので自分の分しか撮っていないというか撮れませんでした。

 

大事なことなの何度も言うけど

変に力まない。(脱力してるくらいが丁度良い、止めの際にだけ力を入れる)

対象物に対して剣線を合わせる。

斬撃時にはしっかりと腰入れる。

斬り終えた後の姿勢を崩さない。

斬り終えた後も切先は対象物から外さない。

態勢が低くなろうが姿勢は正しく切先は相手に向けたまま

※特殊な動きの形では例外あり

 

腰が抜けてるのやら身体がヒン曲がってるのやら

切先が下向いてるのやら明後日の方向にブッ飛んでるのやら

ハッキリ言って論外ですよ

「試斬」で検索すると↑こんなんばっか出てきます。

もうね…

一からやり直してこい!!

と言いたい。

試斬と言えど、あくまで敵と対峙して斬り斃すことを想定しているわけであって

無駄な動作を極力抑えて最小限且つ最短の動きで一撃を加えるのが本来の剣術。

腰が抜けてるのやら身体がヒン曲がってるのやら(体の重心が崩れて瞬時に動けない=死に体)

切先が下向いてるのやら明後日の方向にブッ飛んでるのやら(相手から剣が外れてる=死に体)

これ、敵に躱されたor防がれた場合はどうなりますか?

スキだらけ。斬ってくれと言わんばかりにスキだらけの死に体になります。

斬れればいいだけならそんなものはただの大道芸。

これに気付かない限り一生治らないという泥沼ですよこれ。

 

そして、酷いイラストも検索に引っかかりましてね…

昨今の刀剣ブームに乗っかってか

数年前から刀剣ワールドってサイトが出来てますけど

このサイトにある試斬のイラストが酷い。

思いっ切り腰が抜けた切り上げの姿でもの凄いダサイ。

モデルに使ったのが悪いんだろなこれ…

しょぼいわー…失笑するくらいしょぼいわーwwwww

 

今回の試斬は前日に急遽決まりましてね。

家帰って試斬刀を確認すると思いっ切り錆びてましたw

時代が時代なので非常に錆び易いんですよねこれ…

夜中に研磨剤で磨いたわけですが上っ面しか拭えず。黒い斑点が錆び跡。

この刀は試斬用と割り切っているので研磨剤も躊躇せず使ってます(鑑賞用に研磨剤は絶対ヤメテ)

こちら側をよく見るとまだ錆びが残っている…

とりあえ錆びてはいるもののそこそこ刃立ってるし

まあ斬れないことはないでしょと寝た刃合わせは行いませんでした(時間が無いw)

つまり…多少切れ味が鈍っていようと正しい姿勢で一連の流れを行えば物が斬れるということである。

その辺に居るカミソリ刃の超絶切れ味の日本刀使って斬れた気になってるとは訳が違うんですよ。

 

これも何度も言わせてもらうけど

素人の試斬は絶対反対。

試斬体験とかやってる所が益々増えてきてるけど

もうね…見てるこっちが恐ろしい。

手元がおぼつかない、刀は自由落下、当然止めも出来ない。

最低限、自分の意思で刀を止める事が出来る様になるまでは真剣を振らせるべきではない。

地面にぶつけたで済めばいいけど自分の足を斬ってしまう可能性も大いにあるわけ。
事故が起きてからじゃ遅いんですよ。
 

 

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