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しょうたは知っていた

8月8日

PM3:00

北見富里森林公園キャンプ場到着
2ヶ月ほど前から予約を入れていたのは、この時期お盆休みなどが重なり家族でキャンプする人たちが多い季節。予約入れておいてよかったと思うほどの来客だ。
当初20人を予定していた俺たちはロッジを2棟(男部屋と女部屋どちらも10人)予約。
しかし、現地に行ってみるとロッジの中に入るためには階段を下り急な坂を下りそこから階段を上がるという場所だった。しかも駐車場もロッジからは離れていた。

これではおばあちゃんたちが上り下りできないことに気づき、すでにお金も払い鍵も預かっていたが、フロントに交渉してみた。

「どこか楽に入れる場所はないでしょうか?」

「それなら20人用の1棟が空いている。そこでどうでしょうか?」

なんと奇跡的にもこんなにびっちり予約が入っているのに、1棟空いているというではないか!

しかもそこは専用駐車場があり、丘の1番上から壮大な景色が見下ろせる絶好のロケーションだ。
ほかのロッジとは離れているため木のせせらぎと鳥の声しか聞こえない。
なんと最高な奇跡!
みんなでその感動を沸きあがらせた。


たっくっくった

PM5:00


荷物を降ろし終わった一同は思い思いの時間を過ごす。

自ら持ってきたリクライニング機能つきのイスに座るはせべさん

イスに座りぴくりとも動かず光合成するおばあちゃん二人

ボートで競争だ~!と入りきって行ったが時間外だったので乗れずに帰ってきたてんまさん、けんちゃん、だいちゃん

虫を見るたびぎゃー!わー!と声を上げるきよちゃん

バーベキュー準備をする俺とみっち


PM5:30

ここで参加者が一人増える。
気孔の先生でもあるくまがいさんだ。
この日お昼まで札幌で仕事があったのだが、JRにのり北見までかけつけてくれた。本当にうれしいし。本人も楽しみにしている様子だった。

くまがいさんは「あいのない」という駅で降りることが決まっていたので、車で迎えに行くことになった。

迎えに行ったメンバー

はせべさん
みっち
きよちゃん
おばあちゃん

残ったメンバー

てんまさん
けんちゃん
だいちゃん
おばちゃん


残ったメンバーで先にバーベキューを始める事にした。
そこで飛び出したのが、先ほどおんねゆの道の駅で買って来た地ビールだ。いつの間にかてんまさんとけんちゃんが買ってきていた。

「あけよう!あけよう!」

一つ目は青いビール
何で青いのかは書いていない。
不安だ。。。

「かんぱーい」

まあまあいける!美味しいくらいだ!
なんで青いのかはさておき、味は美味しい!

二つ目は緑のビール
何で緑なのかは書いていない。
さっきよりは不安じゃない。

「かんぱーい」

ん?なんだこの味は!?
緑くさい。抹茶くさい。というか抹茶の粉くさい。
抹茶は入っていなかった。

三つ目のビールは黄色いビール
何で黄色かは・・・いやいや!ちがうちがう!もともとビールは黄色だ!
今まで飲んだ色で惑わされていた。これがいつものビールだよ。

「かんぱーい」

美味しい!まさに地ビールだ。俺はこれが一番好きだ。というかやっぱり普通に売っているビールが好きだ。

そして何よりもびっくりしたのは、ビールのビンに明日向かうシゲチャンランドのシールが張ってあった。
「お~すごい奇跡」

つくつくオホーツクん


たっくっくった
PM6:00

くまがいさんを乗せたマイクロバスが帰ってきた。

みんなで飲み物を片手にかんぱい!
バーベキューが始まった!

今回用意したのは

豚のしょうが漬け
鶏肉のぶつ切り
ラム肉スライス
手羽先
あら挽きウインナー
エリンギ
ピーマン
ししとう
長ネギ

そこに俺のオリジナルソルトを振りかけるとたちまち最高のお肉が肉汁をたらして絶品バーベキューに変わる!

ロッジにコンセントもあったため、炊飯器でご飯を炊くことができた。
ご飯とバーベキューはゴールデンコンビだ!それにビールとくればいうことなし!

笑い声と、鳥の声が空間にこだましてゆっくりとした時間が流れる

その時!事件は起こった!

くまがいさんがその口火をきる!

「あの~本当に失礼ですがおいくつなんですか?」

質問を向けられた先は俺のおばあちゃんだ
おばあちゃんはくまがいさんの隣に座っていたが、俺たちはその微妙な変化には気づいていなかった。

「35さいです」



















「!」





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」





「35さいなの。」

なんと!俺のおばあちゃんは35歳だったのだ!

そんんんな訳あるか!

実年齢の半分以下だぞ。

ちょっと愛らしく見えるのは気のせいか?
まさかのまさか!

おれのおばあちゃんはくまがいさんを気に入ってしまったのだ!

くまがいさんは笑いすぎて倒れそうだ
皆は唖然とする

山にカラスが帰ってきた

「かぁ~かぁ~」



PM7:30


ここでさらにメンバーが増える。
あこちゃんとしょうたが自分の車でやってきた。

なんとあこちゃんは実家が北見市にあり、このキャンプ場までわずか30分くらいの距離にいた。
現地参加が決まっていた二人は、ワインとスイカをもってやってきた。

すぐにバーベキューに参加しご飯とお肉をたべまくる!

そこでしょうたが
「ご飯美味しい!かためのご飯が大好きなんだよね~」

よかったね~。

小学校5年生でかためのご飯がすきなのもなかなか通だね~。


「かわいいね~」

おれのばあちゃんがしょうたを褒めまくる。

しょうたはテンションが上がっているのか、あっちへいったりこっちへいったり冒険好きだ!好奇心旺盛なしょうたにみんな笑顔になる。

「きっとなにかスポーツとかやったらいいんじゃない」

「動き早そう」

「え~そんなことないよ~」

「かわいいね~」

「絵もうまいし、音楽性もすごいんだよ!」

「そうなんだ~楽しみだね~」

「ご飯の味がわかるなんて感覚がすごいね」

「料理もうまくなるかもね~」

「あはははは~」



「きっと美人さんになるね。」













ばあちゃん
しょうたは男の子だ。




PM9:30

一同はおなかを満腹にし、お楽しみの温泉へ向かう。
車で30分最近できたと言われる天然温泉

内風呂が5つ
サウナが2種類
露天風呂が3つある巨大温泉

なんと390円という超格安値段の温泉だ!

みんなの汗と疲れが一気に流れる

「最高!」


男たちは露天風呂に集結する。
地元の人たちも多く利用する温泉で、この日はたくさんのお客さんがいた。

俺はしょうたが内風呂にいることを知りむかった。

気持ちよさそうに温泉につかるしょうた

「ここ何風呂?」

俺も入ろうとしたその時衝撃が走る!

「冷たいっ!」

「水風呂!?」

「しょうた水風呂にはいってるの!?」

「へへへ~」


「寒くないのか?」

「きもちいいよ~」


「あそこに入ったもん」

指を指すのはサウナだった。
まさか小学校5年生の男の子が水風呂とサウナを繰り返すなんて聞いたことがないぞ!どこで教わったんだ?

「ミストサウナが気持ちいいよ」

俺は唖然とした。


その後もう一度露天風呂に向かうと、だいちゃんとくまがいさんが二人で話していた。その後姿はまるで親子のように独特な空間があった。

お風呂で話す話って普段ではなかなか味わえない。
いわば裸の付き合いだ。
いいな~


しょうたも露天風呂に入ってきた。

でもすぐに
「もっかいサウナ入ってくる。」
といって向かっていった。

その言葉を聴いたくまがいさんとだいちゃんはびっくり。

「サウナ入ってるの!?」

「そうなんです。俺もびっくり。」

「サウナに入った後、水風呂ですよ」

「・・・!?」


くまがいさんが一言・・・

「しってるね~」

「それが最高だということをあの子は知っているわ」


よし!やってみよう!

だいちゃんとくまがいさんとしょうたと俺はサウナと水風呂を繰り返した。

「うふゃ~きもちいい!!」

しょうたはこの最高をすでに知っていたのだ。。

恐ろしい5年生だ


こんなことを繰り返しているうちに他のメンバーはすでにお風呂を上がっていた。というより温泉の閉店時間だった。


そしてお風呂上りの生ビールを飲み干し、一同はロッジへもどった。

ここからが面白くなるところ。ロッジへ戻ってきた俺たちは思い思いのつまみとお酒を広げる。
みんな輪になって囲んだところで
夜更けのトークが開始した。


つづく