こちらの記事でFS-A1WSXのFDDを交換しましたが、諸々考慮した結果、電源供給をいわゆるFDD電源ケーブルから34p-MIL端子に変更することにしました。

 

注意:

この改造をすると、通常のPCではGNDに繋がっているピンが5V電源に繋がります。

普通のFDDケーブルも当然それらのピンはGNDに繋がっていますので、改造後のドライブに使うと5VとGNDがショートしてしまいます。

ケーブルの赤熱から火災に原因にもなりかねませんので、この改造を行ったドライブは通常のドライブと区別できるようにきちんと管理しましょう。

 

交換に使ったYD-702D-6037Dはいくつかのリビジョンがあり、今回使用したのはごく一般的なPC用のものです。

しかし、このモデルにはいろんなバリエーションがあるらしく、34p-MIL端子から電源を取ることもできるようになっていました。

 

コロナ禍の影響なのかはわかりませんが圧着コネクタもメーカーや品番によっては品薄になっており、ストックも心許ないので、使わずに済むならそれに越したことがありません。

元もとのドライブもフラットケーブルから電源供給できるようになっていましたので、ドライブ側もそうすることにしました。

 

◇◇◇

 

まずはジャンパ追加です。

 

〇ジャンパ追加

 

 

34p-MILコネクタ近くのW610とシルク印刷されているジャンパが未実装になっています。

これを追加します。

 

なお、このジャンパは基板をドライブにつけたままの状態で追加してください。

ジャンパの真上にある部品はTRACK0検知のセンサになっていて、TRACK0の位置調整をこの基板の固定位置で行っているようです。

写真はわかりやすくするためドライブから基板を外して撮影していますが、この基板を外したドライブはまともにアクセスできなくなってしまいました。

(私の場合は同じドライブを2台持っており、うち1台は書き込み/フォーマットができない不具合を抱えていましたので、写真撮影には不具合持ちのほうを使っていて事なきを得ました)

 

◇◇◇

 

次にチップ抵抗の移設です。

電源供給にも使えるピンは0Ωのチップ抵抗を使ってGNDに接続されています。

これを5V供給側に移設します。

 

〇チップ抵抗の移設

 

 

写真のようにJP1にあるチップ抵抗をJP2に移設すれば完了です。

チップ部品を再利用できる状態で外すのは、半田ごての扱いにそれなりに慣れていないと難しいです。

半田付けに慣れていないかたはどうにかしてJP1のチップ抵抗を外した後、JP2のランド間を適当な線材(部品の足のあまりやすずメッキ鉄線など)でショートするのでも構いません。

データシートによると瞬間最大電流は800mAあるそうなので、ある程度太さのある線材を使いましょう。

 

〇電源ケーブルがなくなりました

 

 

FDD交換用のコネクタ変換基板は6037Dに合わせて34p-MIL端子からの電源供給もできるようにしてありましたので、電源ケーブルがなくなって元のドライブと同じように配線がすっきりしました。

 

◇◇◇

 

のこるはDisk Change信号(DC信号)なんですが、前に検証した際にも対策しなくても普通に動作してたんですよね。

FS-A1WSXではDC信号は使われていないようなのですが、念のため検証してみました。

 

DC信号はその名の通り、メディアが抜かれると反応します。

ですので、ゲーム中にメディア入れ替えがあるソフトで挙動が確認できると考えました。

(厳密にはメディアを抜いただけでは反応しないけど、ここでは割愛します)

 

手持ちのソフトのうち冒頭でメディア入れ替えがあるのはアレスタ2だけです。

このソフトはオープニング終了後、ゲームディスクへの入れ替えを求められます。

このときにDC信号を見ていれば、オープニングディスクを入れ替えないままトリガを押したときにドライブにアクセスすることなく何らかのメッセージが出るはずです。

 

実際にやってみたところ、ドライブにアクセスした後「ディスクが違います」のメッセージが表示されました。

 

MSX-DOSでもdir a:とdir b:を交互に実行してみるも、都度ドライブにアクセスしていました。

 

やはりDC信号は見ていないようです。

検証に使用したソフトが少ないですが、FS-A1WSXではDC信号への対処は必要なさそうです。

 

振り返ってみるとFS-A1Fのドライブを交換したときにはケーブルの信号アサインにDiskChange信号はありませんでした。

(当時ドライブのピンアサインで参考にしたのは「さんきち」さんのサイト、「Panasonic FS-A1F(MSX2)のFDDを丸ごと換装する」の記事だったと思います)

ソフトの汎用性を持たせるため、MSX/2/2+のソフトはDiskChange信号を見ていないのかもしれません。

(そもそもMSX/2/2+の規格的にDiskChange信号をチェックできるようになっているのかしらん?)

 

MSXのFDD関連で参考にさせていただいているK-ichiさんのサイトによるとFS-A1STではフラットケーブルにDC信号が出ているみたいなので、FS-A1STでのドライブ交換時にはきちんと留意しようと思います。

 

【4/8追記】

FS-A1STもドライブ交換しました。記事はこちら

【4/8追記終わり】