純正ベルトに交換してからおよそ8年弱。
いよいよFS-A1WSXのFDドライブ(FDD)の動作が怪しくなってきました。
またベルト交換しても同じことの繰り返しになるので、以前準備していたベルトレスドライブへの交換に踏み切りました。
まずはFDDマウンタの改造です。
〇FDDと干渉するマウンタの突起
赤枠部分の突起は元のドライブにある切り欠きと勘合するようになっているのですが、準備した交換用FDDとは位置が合いません。
〇FDDマウンタ改造後
そこでこのように干渉する突起を切り取ります。
これで交換用FDDをマウンタに固定できるようになりました。
次にFDDの改造です。
FDDは用意してありました。こちらの記事で遊んでみたドライブ、YE-DATAのYD-702D-6037Dです。
〇YD-702D-6037D(以下、6037D)
FS-A1WSXは筐体に開口部があり、ドライブ側にはシャッターのみがついています。
それに対して6037DのフロントベゼルはPCケースなどに組み込むための形状をしています。
このままではフロントベゼルが筐体と干渉してしまうので、まずはフロントベゼルの交換です。
オクでシャッターのみのドライブ、YD-702D-6638D(以下、「6638D」)を入手しました。
FM-TOWNSに搭載されていたもののようです。
〇フロントベゼル
(写真上:6037Dのフロントベゼル 写真下:6638Dのシャッターのみのフロントベゼル)
〇フロントベゼル交換後の6037D
交換するとこうなります。
次はFDDマウンタとの勘合調整です。
6037Dは元のドライブより横幅がわずかに大きく、先の突起を切り取っただけではFDDマウンタとうまく勘合しません。
〇勘合部分
マウンタと勘合するようにマーカーで印をつけた部分を削ります。
〇調整後
反対側も同じように削ります。
〇マウンタ搭載
マウンタに載せるとこうなります。
削っているうちにマーキングした位置からずれてしまい、余分に削ってしまいましたが、ちゃんと勘合できてます。
右側の突起ときちんと突き合わせていないのは、マウンタや筐体との位置調整の結果です。
最後にHDセンサの無効化です。
6037Dは2DD/2HD対応の3モードFDDですが、MSXは2HDモードに対応していません。
このまま2HDメディアを入れると、FDDは2HDモードとしてメディアにアクセスします。
MSX本体は2DDのつもりでアクセスするので、モードが合わずにデータ読み込みでエラーになります。
2DDメディアを使っている分には全く問題ないのですが、手持ちメディアの在庫は2DDよりも2HDのほうがはるかに多いので、MSXでも(※)2HDメディアを2DDに転用できるように改造します。
まあ、HD検出孔をセロテープとかで塞げば、FDDを改造しなくても2DDへの転用は出来るんですが、オリジナルのドライブと挙動を合わせたいというのがありました。
※:PC-98x1はHD検出孔を見ていないので、何も気にせずに2HDメディアを2DDに転用できます。(3モード対応機種は未確認)
2モードや3モード対応のFDDはメディアに空いている穴(HD検出孔)の有無をスイッチで検出して2DDか2HDかを判断します。
6037Dの場合、このスイッチは2HDメディアが挿入されると導通状態、2DDメディアが挿入されると非導通状態になります。
6037Dを2DDモード固定にするには、スイッチが常に非導通状態になっていればいいわけです。
〇FDDのHD検出スイッチに繋がっている配線
6037Dの場合、赤枠部分がHD検出スイッチに繋がっている端子です。
〇HD検出スイッチ無効化改造後
この端子の半田を吸い取って、電気的に非接続状態にすれば、HD検出スイッチを無効化できます。
このドライブに限らず、BU6108Kを使っているドライブはこのチップの24pに繋がっているパターンを非接続状態にすれば、HD検出スイッチを無効化できると思います。
ですが、このままでは何かの拍子にランドに触れてしまう可能性があるので、対策しました。
〇対策後
AWG28のケーブルの被覆をかぶせました。
〇2HDメディアでのフォーマット
FDD交換後に2HDメディアをフォーマットしました。
HD検出スイッチを無効化していない状態で2HDメディアをフォーマットするとDisk I/O errorが発生しますが(写真撮り忘れた)、無効化しているとこのように正常終了します。
メディアは2HD用ですが、2DDでフォーマットされています。
〇2HDメディアへのアクセス
そのまま2HDメディア(2DDフォーマット)へのセーブ/ロードも問題なくできました。
このメディアをPC-98x1に持っていくと2DDメディアとして普通にアクセスできます(※)。
※PC-98x1ではメディア検出孔を見ず、各モードでアクセスしてみてセクタが見つかるかどうかで判別しているからですね。
残るは筐体との位置合わせです。
以前準備したときに特別なことをしなくても位置が合いそうなことは確認していました。
実際載せてみると。
〇筐体との位置
シャッターの形状が合っていないので下のほうにすこし隙間ができていますが、一応問題なさそうです。
筐体と色が違う(アイボリーホワイト?)のは仕方ありません。
ヘタに色を塗ると却ってひどいことになりそうなので、そのままにします。
〇メディア挿入状態
挿入状態がわかりやすくなるようにクリアイエローのカラーメディアを入れてみました。
メディアの挿抜も問題ありません。
これでFS-A1WSXもベルト切れの心配はなくなりました。
残るはFS-A1STです。
こちらもベルトレスドライブへの交換準備は整っているのですが、現状問題なく動いているので、ベルトがヘタったら同じように対策することにします。
こちらはYD-702D-6537Dを使う予定です。
いざ交換が必要になったときに困らないように動作確認だけするつもりが、その勢いで交換までやってしまいました。記事はこちら。
以下、個人的備忘録
ジャンパの設定は以下のとおり。
RY:ショート
DS0ショート
その他:オープン
YD-702D-6638Dの場合
Ready信号出力化はパターンカットが必要
DS0化はチップ抵抗除去とジャンパ用ピンヘッダの追加が必要
HD検出スイッチの無効化はパターンカットするかスイッチそのものを外すしかなさそう
MSXで使うなら、元の状態に戻せることを考慮しない専用化が前提かな














