前に FS-A1Fにメモリ増設 をしてありましたが、元々あるパターンにメモリを足しただけでした。
その総容量は128K。
今はメインで使っている子なのに、これまでメモリを増設してきたFS-A1、FS5500、FS-A1WSXのいずれよりも少ないのが気になっていました。
こちらの実験 で少し複雑な条件のMSXのメモリマッパを1素子で作れるようになったので、FS-A1Fにメモリを更に増設してみることにしました。
○FS-A1Fメモリ増設基板
元々いろいろ機能強化するための基板をつけていたので、親亀/子亀方式でメモリ増設基板を作りました。
FS-A1と兼用できるようにデザインしたのですが、それだとキーボードと干渉するので延長基板を追加しています。
VQFPのCPLD(Xilinx XC9572XL)を使って、512KBのメモリを繋ぎ、元々載っているメモリが使われるときは増設基板のメモリが反応しないようにしています。
その結果、増設メモリの先頭128KBは使われることがありません。
ちょっと無駄になっちゃってますが、FS-A1F本来のメモリマッパは調べてみたところ5bitのようです。
増設基板のメモリマッパも5bitにしないと本来のマッパと不整合が起きてしまいます。
なので仕方ありません。
元々載っているメモリを外してしまえば、FS-A1F本来のメモリマッパの影響は受けなくなるんですけどね。
今回はありものの部品は極力生かすポリシーなので、それはしませんでした。
この子から撤去したのはRFユニットだけです。
○キーボードとの干渉回避
なんとかキーボードとの干渉を避けました。
○メモリチェック結果
無事、動作しています。
これで総容量512KBになりました。128KB、無駄にしてますけど…(苦笑
◇◇◇
パーツの在庫の都合で、FS-A1のメモリ増設に使っていた512KBのSRAMをFS-A1F用の基板に使いまわしたので、FS-A1のメモリは今回の基板を使って128KBに変更しました。
○こんな感じ
◇◇◇
その後、親亀基板を少し手直ししてメモリ増設基板を直接親亀基板に載せました。
キーボードとの干渉もありません。
○こんな感じ
なぜか本来のROHM製のZ80では起動しなくなったため、手持ちのSHARP製のZ80に変えてあります。
その後、メモリ増設基板を全面的に見直しました。記事はこちら。
以下、個人的備忘録
基板設計データはMSXメモリ追加CPLD版r2.lzh
CPLDの合成データは上記に同梱のFSA1F_ADDMEM_512K.zip