銀行借入実践講座~500億円貸した男があなたの資金調達をサポートします -141ページ目

自己資本と実質自己資本(1)

こんにちは。


融資コンサルタントの小川です。





中小企業の決算書を見る場合は


会社と社長が一心同体であることから


ある種特殊な見方をすると


ここのところお伝えしていますが


それに関連して今日も書きます。







昨日のブログは、損益計算書についての話ですが


今日は貸借対照表の話です。





貸借対照表では左側(借方)に資産、


右側(貸方)に負債と自己資本を計上しています。





今日は自己資本について書くのですが


自己資本金額は


資産-負債=自己資本


で求めることができます。





自己資本は基本的に資本金と余剰金(または損失金)で


構成されています。






・資産-負債=資本金+α


この状態では内部留保があります。


資産を全額現金に換え負債を整理しても


資本金の他に余剰金が出る状態です。






例えば資本金10百万円、資産合計100百万円、


負債合計85百万円の会社があったとします。


計算式で表すと


100百万円-80百万円=15百万円となります。


この場合、自己資本の部は


資本金  10百万円

余剰金   5百万円


になります。








・資産-負債=0以上資本金額未満


この状態は資本金を食いつぶしている状態です。


同じように資本金10百万円、資産合計100百万円の会社で


負債合計が95百万円あったとします。


この場合の計算式は


100百万円-95百万円=5百万円となり


資本金10百万円よりも少ない金額になります。


この場合の自己資本の部は


資本金  10百万円

繰越損失 △5百万円


となり資本金の一部を食いつぶしてしまっています。


このような状態を資本毀損と言ったりもします。








・資産-負債<0


この状態は自己資本がマイナスになっていることを


意味しています。


資本金10百万円、資産合計100百万円の会社で


負債総額が110百万円だったとします。


計算式で表すと


100百万円-110百万円=△10百万円となり


自己資本の部は


資本金   10百万円

繰越損失 △20百万円


となります。


資本金を全て使い切りさらに負債を抱えている状態です。







このように自己資本がマイナスになっていることを


「債務超過」


と言います。


資産を全て現金化しても負債を返しきれない状態のことです。


会社としては結構危険です。


お金が回っているうちはまだいいのですが


入金がストップすると行き詰ってしまいます。






会社経営をする上では、売上や利益も大切ですが


貸借対照表の数字がどうなっているかも


大切ですので同じように気をつかってください。







ところで、中小企業の決算書を見ると


実は債務超過に陥っている会社が実は多いのです。


でも危険な状態ではなく普通に運営していたりします。


それはなぜか?


そのことにつては長くなりますので


またの機会に書こうと思います。







最後までお読みいただきありがとうございました。