自己資本と実質自己資本(1)
こんにちは。
融資コンサルタントの小川です。
中小企業の決算書を見る場合は
会社と社長が一心同体であることから
ある種特殊な見方をすると
ここのところお伝えしていますが
それに関連して今日も書きます。
昨日のブログは、損益計算書についての話ですが
今日は貸借対照表の話です。
貸借対照表では左側(借方)に資産、
右側(貸方)に負債と自己資本を計上しています。
今日は自己資本について書くのですが
自己資本金額は
資産-負債=自己資本
で求めることができます。
自己資本は基本的に資本金と余剰金(または損失金)で
構成されています。
・資産-負債=資本金+α
この状態では内部留保があります。
資産を全額現金に換え負債を整理しても
資本金の他に余剰金が出る状態です。
例えば資本金10百万円、資産合計100百万円、
負債合計85百万円の会社があったとします。
計算式で表すと
100百万円-80百万円=15百万円となります。
この場合、自己資本の部は
資本金 10百万円
余剰金 5百万円
になります。
・資産-負債=0以上資本金額未満
この状態は資本金を食いつぶしている状態です。
同じように資本金10百万円、資産合計100百万円の会社で
負債合計が95百万円あったとします。
この場合の計算式は
100百万円-95百万円=5百万円となり
資本金10百万円よりも少ない金額になります。
この場合の自己資本の部は
資本金 10百万円
繰越損失 △5百万円
となり資本金の一部を食いつぶしてしまっています。
このような状態を資本毀損と言ったりもします。
・資産-負債<0
この状態は自己資本がマイナスになっていることを
意味しています。
資本金10百万円、資産合計100百万円の会社で
負債総額が110百万円だったとします。
計算式で表すと
100百万円-110百万円=△10百万円となり
自己資本の部は
資本金 10百万円
繰越損失 △20百万円
となります。
資本金を全て使い切りさらに負債を抱えている状態です。
このように自己資本がマイナスになっていることを
「債務超過」
と言います。
資産を全て現金化しても負債を返しきれない状態のことです。
会社としては結構危険です。
お金が回っているうちはまだいいのですが
入金がストップすると行き詰ってしまいます。
会社経営をする上では、売上や利益も大切ですが
貸借対照表の数字がどうなっているかも
大切ですので同じように気をつかってください。
ところで、中小企業の決算書を見ると
実は債務超過に陥っている会社が実は多いのです。
でも危険な状態ではなく普通に運営していたりします。
それはなぜか?
そのことにつては長くなりますので
またの機会に書こうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。