銀行借入実践講座~500億円貸した男があなたの資金調達をサポートします -140ページ目

自己資本と実質自己資本(2)

こんにちは。


融資コンサルタントの小川です。







昨日のブログ では自己資本について書きました。


資産-負債の差がマイナスになっているのは


債務超過であり危険だということを説明して、


しかし中小企業は債務超過でも普通に


営業している会社が多いということを書きました。









昨日の説明をもう一度書きます。


資本金10百万円、資産合計100百万円、


負債総額が110百万円の会社の場合


100百万円-110百万円=△10百万円となり


自己資本の部は


資本金   10百万円
繰越損失 △20百万円


となり、債務超過額は10百万円になります。









では、なぜ債務超過になっている中小企業でも


普通に営業できている会社があるのでしょうか?


それは帳簿上は債務超過ですが


実質は債務超過ではない会社があるからです。








中小企業の場合、


金融機関からの借入金の他に


代表者個人からの借入金がある場合が


多いです。







銀行からの借入金は返済しないと


大変なことになってしまいますが、


代表者からの借り入れは会社にお金が無ければ


返済しないのが普通です。







ということは、代表者からの借入金はある意味


「返さなくていいお金」


とも言えます。







実は会社には他にも


「返さなくていいお金」


があります。


それは、何かというと資本金です。


資本金には出資者への返済義務がありません。


自由に使ってもらうために出資者が拠出するものです。








中小企業は、社長が持株比率


100%のオーナーであるか、


社長一族で100%オーナーという場合が


ほとんどです。


この場合、社長個人のお金を会社に入れるのは


資本金に拠出するのも借入金として拠出するのも


実質的には同じことです。










そのため、代表者からの借入金を


「実質自己資本」


と見なして融資審査上も考慮しています。


(スコアリングを導入している銀行の場合は


実質自己資本を考慮されず表面上の数字で


見られてしまうこともあります。)







例えば、上記の例で負債合計110百万円のうち


代表者からの借入金が30百万円含まれていたとします。


そうすると計算式はこのようになります。



100百万円-(110百万円-30百万円)=20百万円



これは債務超過ではなく内部留保がある状態と


同じことになります。


もちろん、この場合資産合計100百万円が


本当にそれだけの価値がないとダメなのですが


帳簿上債務超過に見えても


決算書を分析すると実はそうでは無い


というケースが多々あるのです。







融資審査では決算書をこのように見ています。


参考にしてください。






最後までお読みいただきありがとうございました。