皆さん、おはようございます。
FP754です。
最近、読んだまあまあ新刊です。
【オススメ本】
完全ガイド 100%得をする「ふるさと納税」生活/金森重樹(扶養社)
(ひとこと解説)
最近、流行っていて、注目度も高いふるさと納税。
会社員など一般の方は、納税は会社の年末調整で済ませるので、給与明細を見ると、所得税、住民税が給与から引かれているくらいの知識で、正直、税金についてはあまり詳しくないのが実情だと思います。
ふるさと納税とは、実は寄付の一種で、自営の方などと同様に、その寄付金を確定申告で申請することで、寄付した分がほぼそのまま控除(収入に対する必要経費として計上)され、減税を受けられる制度のことです。
更に、ふるさと納税を実施している地方自治体(都道府県市町村)に寄付することで、そのお礼として、ほとんどの地方自治体から、その地域の特産物などを送ってくれるという特典がついてきます。
似たような制度で思いつくもので、株主優待があります。
株主優待は株式を購入することが必要で、株式には元本割れリスクがあるので、株式を保有したお礼として、企業の製品などをもらっても、株式の価値そのものが下落して、損失を被ることがある、いわばリスクのある制度です。
一方、ふるさと納税は、寄付をした見返りに、その金額を納税の際の必要経費として認めて、収入から差し引いてあげますよ、更に、寄付してくれたお礼をお返ししますよ、という本来、節税につながり、かつ特産物までもらえるリスクゼロの制度なのです。
で、このふるさと納税ですが、最近、注目度が上がっているため、ちまたにはふるさと納税に関する本は沢山出ていると思いますが、私がこの本を迷いなく選んだのは著者が金森重樹氏だったからです。
金森さんと言えば、私がFPとして駆け出しの2000年代半ば当時、まだツイッターやフェイスブックなどのSNSは登場しておらず、メルマガやブログによるマーケティングが浸透し始めた頃、行政書士のとして頭角を現し、数々のマーケティング本や成功本を出版、その後、不動産投資の会社を経営するなど、当時の成功本マニアなら、誰でも知っている存在です。
最近、年収を公表する番組に出演されていたのをたまたま見て、久しぶりに、頭(髪の毛)が寂しくなっている・・・その姿を拝見しましたが、年収は確か3億円?だったでしょうか、あいかわらず凄いことになっていました。
さて、本題の本の内容ですが、大きく分けると、以下の4部構成になっています。
①ふるさと納税の仕組み、メリット
②ふるさと納税の手続きの流れ
③収入別のふるさと納税プラン
④ふるさと納税おすすめガイド
通常、すぐに想像できる内容としては、ふるさと納税の仕組みや各地方自治体から届けられるお取り寄せグルメのガイドなどが思い浮かぶと思います。
当然、この本でもその当たりの内容は①や④で網羅されているのですが、金森さんもおっしゃられているとおり、この本の特筆すべきところは、②で「ふるさと納税をいくらまでできるのかについての計算方法」と「寄付金額の上限の目安」を掲載しているところです。
普段から年末調整を通して会社に納税手続きを代行してもらい、自分で確定申告をすることがない会社員の方が、自分がどれくらいまでふるさと納税(寄付)をできるのかを把握するのは正直難しく、正確に知ろうとすれば、やはり税理士などの専門家に頼るしかないと思います。
しかし、この本を読めば、少なくとも、会社から年末年始に配られる源泉徴収票で、自分の年収を確認することで、ふるさと納税(寄付)できる大体の目安がわかるので、それだけでも十分読むに値する本だと思います。
ふるさと納税は、リスクゼロで節税ができ、更においしいものまでタダでいただけるという特典までついてくる大変お得な制度であることから、ぜひとも利用したいところですが、そのガイドして、この本をオススメします。
【最後にひとこと】
最初、この本を手に取った時に、まずそのサイズに好感を覚えました。
初めて見るまでは、A4サイズのムック本だと思っていましたが、実際は、B5のジャストサイズでした。
しかも、行間も十分取ってあり、126ページしかないので、あっという間に読めます。